坂野民枝・インテリアコーディネーターの目線:    心地よい空間作りのヒント探し:四方山話

  

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ヴェネツィア展:名古屋市博物館

2012-01-28 | 美術館
ヴェネツィアという響きは、現在のイタリアの1都市ということとは
少し違うニュアンスを感じます。
  

久々に名古屋市博物館を訪れました。

   
  
美術品というより、それぞれの時代を反映した為政者、富裕層の暮らしを伝える展示です。
美術館ではなく、博物館で開かれている理由がわかります。

このパンフレットは音声ガイドと一緒に渡されるものでタッチペンで
番号もしくは写真を押さえると解説が始まります。

   

・リアルト橋を美しい橋に架け変える時の案、コンペを開き、ダビンチも参加したとか…

・井戸の井筒の大理石を見ると、釣瓶のロープの跡でしょうか磨耗して抉れているのが
 よくわかります。日本は御影石なので、石の硬さの違いを感じます。

・仮面・・・狭い街の中でそれなりの階級の方達は皆 顔見知り・・・恋愛に限らず お忍びで出かけると
 それぞれの秘密がわかってしまう。終身制の職にある人はそれなりに大変そう・・・
 なので 仮面とマントの需要、後にマントは禁止されたということです。
 日本にも時代劇で[江戸時代]頭巾が女性にも男性にもあったことを思い出します。

展示会場の外に 建築模型がありました。 普段 住宅の模型や街並みの模型は目にしているので
興味を引きます。海中への杭の様子、雨水を貯める地中の井戸の様子まで書かれています。
住宅の中では、1階は船からの荷置き場、2階がオーナー屋根裏が使用人とわかるような
インテリアも見えます。