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サントリー美術館:マイセン磁器の300年

2011-02-14 | 美術館

久しぶりに六本木のミッドタウンへ行きました。
普段 よく目にするマイセンと言えば ブルーオニオンですが、
あらためて考えると、中国陶磁の模倣から始まり、柿右衛門の影響を受けたのだから
300年。

いつの時代も、特権階級の意思と、力、バックアップがあるから新たな手法が開発され、
独占のため保護され、昇華し、権力が時代とともに移りやがて、庶民のものになる。

時代と作品を歩きながら辿っていくと 現代まで続く過程がわかります。

きっと、釉薬が貴重だったのでは?薄く掛ける技術が繊細なデザインを生んだのかと
想像します。 中国の繊細さとは違う道を見つけ、それぞれに発展したドイツと日本。

展示を見渡してみると、ケースの前の滞留する人の数、時間で、
日本人に受け入れられるものとそうでないものと分かれるのがわかります。

色の表現は言葉では難しいのですが、渋い色出しは日本の方が鮮やかです。

以前、ノリタケの森のオールドノリタケで見た日本のアールデコ、この時代はマイセンから
日本が影響を受けたのでしょう。



★ 図録の中はUP できませんが、装丁にちょっとした工夫がありました。

図録を買われた方もここまで開けないと気づかれないかもしれません。
どうして丸くカットされているのかな?と思い開けてみました。



 表紙の折り返しを開いたところ

表紙を開けたところ

折り返しを開くと お皿!の写真

 裏表紙を開けると・・・何?何?

 壷の側面の写真!

インテリア部材は ほとんどと言って良いくらいアール加工[四角から円く切り取るため]を
すると コストアップになるので、 丸いものには 反応しやすいです・・・!