坂野民枝・インテリアコーディネーターの目線:    心地よい空間作りのヒント探し:四方山話

  

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古川美術館:為三郎記念館:内田繁の世界

2007-11-20 | 美術館
・古川為三郎氏は、1956年に日本ヘラルド映画を創業し、
 一代で映画配給会社を築いた名古屋でも有名な実業家です。

・収集された美術品は古川美術館として一般に開放し、
 名古屋の文化の一端を担っています。
 ここでは、[大観・玉堂・龍子 三巨匠]の特別展を見ました。
  
・氏の亡くなられた後、住居も庭も為三郎記念館として、
 一般に開放されています。
 離れの茶室『知足庵』を含め、文化人の目 を感じます。
 
* 日本のインテリアデザインの第一人者 内田繁さんの
  これまでのデザインをされたものを茶道具仕立てで、
  空間も含めて展示されました。
 ・ガラスで若竹が表現されています
         (正面玄関:外から写しています。室内は撮影禁止)
        日本家屋の少し暗い玄関に、ライティングによって
        光がガラスの竹の中に一旦、吸い込まれて
        エネルギーに替えて放しているようです。
  
  庭には、移動式の茶室【受庵】が展示されています。
 室内から松ノ木越しに受庵を見る

竹を編んで壁面とし、入り口の戸の前でかがむと戸の杉材の香りがします。
網目は抜けているのに中と外を隔て、香りと共に緊張感を新たにします。

  掛軸[黒 白]
 

 古川美術館へ寄りました。内田さんのデザインの椅子
茶室の壁を竹で編んだ発想は、こちらの座面をアイアンで編んだ方が先のようです

【知足庵】 ちそくあん・・・・ 足ることを知る

2007-11-20 | 美術館
個人の住宅に茶室の門、露地、外腰掛、砂雪隠まで
整えられている茶室は久しぶりに見させていただきました。

名古屋の町で昭和のはじめまでに造られたものは、
戦火を逃れ、そして維持をして行こうという思いが無くては
今に残すことができません。

住まいを造ることに関わっている一人として、
それを大切にしていただけることは、改めて大変なことだと感じます。

 中門     外腰掛    雪隠

  つくばい         塵落し

知足庵 外観

 如庵を踏襲 ・・・・ 三角の鱗板に特徴