バットが波打つ

2018年01月24日 06時28分00秒 | 少年野球

今回は、波打つ打撃フォームの修正法について。

『波打つ』という表現は人の見方によっても定義が変わる難しい表現です。

ただ、波打つスイングをする選手のほとんどが、『ヘッドが下がっている』という共通点があります。

ではなぜ、このようにバットの軌道が波打ち、ヘッドが下がってしまうのでしょう?

その原因は大きく2つあります。その原因というのが

①手首の力が弱い

②手首の返しが早い

この2つのうちどちらかだと思います。(両方はないと思います。)

力が無い選手は①が多いと思います。(低学年に多いです。)

本来であれば手首は最初に構えた角度をロックしてスイングするものです。

しかし、そこで手首の力が弱かったり手首の力が抜けてしまうとそのロックするべき手首が安定させられないのです。

そこで安定させられないため、バットを上手くコントロールできず軌道が波打った形になったり、ヘッドが下がったりしてしまうと思います。

また、手首がインパクトより先に返してしまう選手は②のパターンです。

インパクト後、すなわちピッチャーと重なった辺りで返しがあれば、波打つ事はありません。

もし思い当たる場合には、スマホなどでスイング中の手首を撮影する(以前紹介しました動画を参考)と良いでしょう。

客観的に見ることで正確に現状を把握することができるからです。

今回の場合も、やはりこの手首の弱さが大きな要因の一つとなっています。

そのため、この波打ってしまう癖を改善するには手首の力をつける必要があります。

では、実際にどんな方法で鍛えれば良いのでしょうか?

方法としてはいろいろ考えられますが、例えば素振りで手首を鍛えたり、ピンポイントで手首のトレーニングを行うなどの方法があります。

具体的な練習方法を教えます。その方法とは、ロープの上をバットで擦るようにスイングする練習です。

この練習を行うことでバットの軌道を修正することができるでしょう。

 

ロープや紐を1本用意して下さい。そのロープをベルトくらいの高さで地面と平行に、ピンと張って下さい。これで準備は完了です。

あとはスイングするときにそのロープの上をバットで擦るようにスイングするだけです。

最初はスローで徐々にスイングスピードを上げていってください。

そうすれば波打つスイングに悩まされることも無くなります。

 

より無駄の少ない動きに変わることができるので、今までと比べてボールに当たった時の感覚も良い方向に変わってくると思います。