クイックモーション

2018年02月03日 06時20分00秒 | 少年野球

今回は、あまり得意な分野ではないのですが、私がコーチ経験や他指導者に聞いたアドバイスを。
ピッチャーのクイックモーションです。自信が無いので、違うよ!という方がいれば、ご指摘を。🙈

ピッチングにとっては、クイックモーションは非常に重要です。当然ではありますが、レベルが上がるにしたがって、試合で盗塁死になる可能性が大幅に上がります。

クイックモーションとは、通常の投球モーションを一部省略して素早く投げる投球スタイルの事です。特に、通常高く足を上げていた動作を省略し、素早く動かします。
通常の投球モーションに比べ、バランスが崩れやすくなるため、通常のワインドアップより難しい投げ方となります。

では、どんなことを意識すればクイックモーションが上達するか僭越ながら説明していきます。
クイックモーションで投球する際、意識することは

①腕も足に合わせて早く動かす
②軸足を少し曲げる

この2点です。まず、『腕も足に合わせて早く動かす必要がある』ということを解説します。足だけ早く動かしても、ボールがトップの位置になければ強く投げることができません。通常通りの球威で投げるには、足が地面に着くときにトップの位置に腕が無くてはいけないということです。

クイックモーションでは、足を上げて降ろす時間が短くなります。つまり足のタイミングに合わせて、意識的に腕を早く動かさないと投げきれないという訳です。
次に『軸足を少し曲げる』事について解説します。まず、形を説明すると普通に立った状態から軸足を軽く曲げます。
その状態から、軸足を内側(親指方向)に3~5センチ入れて立ちます。軸足の股関節に体重が乗る形ができれば完成です。この時、軸足でない方の足は伸びていて大丈夫です。軸足に重心が乗ることで、体重移動がスムーズになり、クイックモーションで投げやすくなると思います。

次に、具体的な練習法について解説します。まず、練習するうえで『クイックモーションはいきなり上手にはならない』ということを覚えておいて下さい。そのため、普段から多めに練習する必要があります。なので、キャッチボールをする際にも、肩ができてくればクイックモーションで投げる。
普段のピッチングでもクイックモーションを増やしていく、といったふうにクイックモーション中心の練習に切り替えましょう。

数をしっかりこなし、『足に合わせて腕を早く動かす』『軸足を曲げた姿勢と重心移動』をしっかり体に覚え込ませましょう。特に重心移動はクイックモーションでは重要となります。

重心移動ができていないと、クイックモーションで早く投げようとするあまり、後ろに体重が残ってしまい前の足が突っ張ってしまいます。こうなると強いボールは投げることができません。重心移動をスムーズにするには、普段の投球と同じフィニッシュの形になるよう心掛けて下さい。

試合では、ランナーを背負って投球することとなります。クイックモーションに不安があると盗塁の不安が払拭できずいいピッチングができなくなってしまいます。試合で活躍できるピッチャーを目指すためにもクイックモーションに自信を持ってほしいです。

そのためには練習あるのみです。まずは、練習の半分以上はクイックモーションにあて、マスターできるするようにしては如何でしょうか。