野球だけに限ったことではありませんが、上手くなるためには続ける(継続する)ことが大切です。
そして、続けていくためには選手に野球が楽しいと思ってもらうことが必要です。
子供ですから遊びたい盛りです。
周りの子は遊んでいるのに「なんで自分だけ土日も練習なんだろう」と思う子が居るんじゃないでしょうか。
しかし、卒団する頃には「続けていてよかったな」と思えます。
子供の頃からすぐ辞める癖をつけてしまうと、これから先の人生何をしても出来ないからと投げ出してしまいやすくなります。
しかし、嫌なことを我慢すれば得られるものがある、良い事が待っているという事を経験させてあげられれば、少年野球で過ごす時間が非常に有意義なものになると私は思います。
野球の練習はしんどい練習が多いです。なので、途中で辞めてしまう子が少なくもないスポーツでもあります。
せっかく少年野球を始めたのにもったいないです。
指導者は、練習を教えるだけではなく、長く野球を続けてもらえるような練習の仕方を考えなければなりません。
練習がしんどいから辞めてしまう子が多々いますが、練習がしんどいだけのものになっていませんか?
毎日、鬼のように目をギラギラさせて練習中に一切笑わないような指導者いませんか?
しんどい練習でも指導者が冗談を交えながらやる練習なら、子供達はついてきてくれます。
もちろんどの練習でも、というわけではありません。
階段ダッシュや長距離走など、特にしんどい練習で子供達の心が折れそうになった時、ユーモアのある冗談を飛ばしてあげましょう。
選手が俯かないように励ましてあげましょう。
普段そんなこと言わない指導者が、そういう事を言ってくれるというのは子供達にとっては救いです。
練習がしんどいから辞めるという理由以外に、子供達が野球を辞める理由に、自分が下手だからというものもあります。
おそらく集団での活動での初めての挫折を味わう時ではないでしょうか。
ここで耐えられるかどうかが、その子のその後の人生を左右してしまいます。
そこで大事になってくるのが、出来ることを増やしてあげることです。
バントでも正確な送球でも何でもいいので、一つずつでもいいから出来る事(得意な事)を増やしてあげるようにしましょう。
何も出来ないとやっていても面白くありません。我慢することの大切さを説きながら、何か出来そうなことから教えていきましょう。
指導者の間で役割分担をするというのも一つの手段だと思います。
怒る人がいれば笑顔にさせてくれる人もいるチーム。
一人が何役もこなさなくても指導者同士で協力して役割を全うしていけば、苦しい練習もみんなで有意義なものに変えていけると私は思います。