ライン確保

2020年06月21日 05時10分00秒 | 少年野球
またまた、審判についてです。

審判(球審)の重要な役割に"ライン確保"という動作があります。
今回は、このライン確保について書かせて頂きます。

では、このライン確保とは、なんぞやから。

野球の判定で、難しい部類に入る、ライン際の判定があります。
ボテボテのゴロ、強烈なライナー打球、フラフラと上がった打球がライン際に落ちた際の判断 etc…
結構 審判泣かせの判断です。
その判断を的確に、また素早く判断する為の動作が、このライン確保です。

次に、このライン確保の仕方についてです。
1塁または3塁線に飛球が来た時、まずは塁審はファールラインをまたぎます。
球審はラインの延長上に立って判断します。
そして飛球がファールかフェアかを見定めます。
この、ラインをまたぐ行為が"ライン確保"です。

またベース(1,3塁)前のフェア、ファールのジャッジは球審です。
だから、ベース前のフェア、ファール判定は塁審は行いません。
球審がコールしてから同調します。
例え自分はフェアだと思っていても声やジェスチャーに出しては駄目です。
球審がコールするまで待つことが大事です。
理由としては、球審と塁審で判定の差し違えを防ぐためです。トラブルの素になります。

あと、ベースより後ろ側(外野)のジャッジは塁審になります。
これも飛球の場合にはラインを跨ぎ判定します。またライナーの場合にはファールゾーンでジャッジします。
仮にファールゾーンで打球に当たってもファールなので問題ないです。
兎に角、しっかり打球を見て判断したいですね。

因みに、以前はフェアの場合、コールは「フェア!」と言っていましたが今はノーコールです。
ジェスチャーはフェアもファールも行います。
ファールは両手をY字にしてコール。
フェアは球審の場合、3塁線は右手でフェアのジェスチャー。1塁線は左手(マスクを持っている手)でジェスチャーです。

先に述べましたように、このライン確保が重要な役割にもなり、正しく判断しないとトラブルにもつながります。

自粛期間前に横浜市連盟の派遣審判に行ってきました。
ここでこのライン確保の仕方を、試合終了後の反省会で指摘されました。
私は3塁審で、私の方向(ファールボール)に打球が来て、私は選手を避けただけでしたが、この際に この"ライン確保"も併せて行わないといけないようです。
野手が審判のすぐ近くまで近寄って来たら、本塁側に少し移動し、反転(この場合にはレフト側に向く)するそうです。
私の場合「とにかく野手に接触しないように!」しか頭に入っておりませんでした。難しいですね。

瞬時の判断なので、なかなか難しいですが、あわてず状況を察知して動くことが重要だと思います。