送球時の動作について

2020年09月27日 06時23分35秒 | 少年野球

野球とは得点を多く取ったチームが勝つスポーツです。

その勝利のために、守備側の目的となるのがアウトを取ることです。

そして、その中の基本のプレーとなるのが、内野ゴロを捕球し、ファーストに送球してアウトにするというプレーです。

ただ単に、内野ゴロを上手く捕球しただけでは、アウトは増えないのです。

だからこそ、捕球して送球するという一連の流れが重要で、両方しっかりとできて初めてアウトを増やすことができます。

捕球しただけで、アウトは成り立たないのです。(フライは別ですが)

今回、このアウトを取る動作として重要な「送球時の動作」について書かせて頂きます。

では、内野手の上手に送球できるコツとは何でしょうか。

私は流れを止めないで送球する事が大事だと思います。

Jr(4年生以下)の選手には捕球から送球までの動作をゆっくり説明させて頂きましたので、そのおさらいを。

 

1.まず捕球した所(だいたい顔の真下かちょい前あたり)に(右投げ選手は)右足をもってくる。

2.捕球した球をへそ辺りへ持ってくる。

3.その球を徐々に上半身へ移動させる。

4.送球の為(右投げの方は)左足を送球方向に真っすぐステップし、右足内側を送球方向に向ける。

5.左足の足のつま先・膝・肘を投げる方向に向ける。

6.上半身まで上げたボールを(右投げの方は)右耳辺りでトップを作る。

7.そのままスローイング。できれば(右投げの方は)右肘から先を使ってのスナップスローで。

 

この時、前から口酸っぱく言っている事があります。

5から6へ移行する際に、ボールが握れなくなる事があるかと思います。

その際には、走りながら(1塁へ送球するのであれば1塁に走りながら)ボールを握りなおしてください。

走すれば、送球の助走をつける事が出来るし、強い送球が出来るし尚且つ送球の距離も縮める事が出来ます。

良い事ばかりですので、是非行ってみて下さい。

あと、どうしても力強く送球しようと大きく腕を振ってしまいがちですが、あまり良くないと私は思っています。

大きく(テイクバック)振ると、その分コントロールにミスが生じやすくなるのと、スローイングにかかる時間が増えてしまうので、アウトにできる確率が減ってしまいます。

ノーバウンドでの送球が一番の理想ですが、最悪 1バウンド2バウンドでも良いかと思います。

また、グラブ側の手の使い方が非常に重要です。

グラブ側の手を大きく背中の方に回してしまうと、腕の振りが大きくなり、コントロールにミスが生じやすくなります。(ひらきの原因となります)

グラブ側の手は、投げる方向から胸にしまい込むように使うと、コンパクト、かつ自然に腕が振れ、ミスがなくなります。

これもぜひ意識してみてください。

では最後に、肩が弱くてスローイングが届きにくい場合はどうすればいいでしょうか?

肩があまり強くなく、なかなか思うようにボールが届かない選手はスローイングのステップ数を多めにとってみては如何でしょうか?

本来は2ステップで送球する所を、4ステップにしたり、ステップの幅を広げて、助走を上手く活用してはどうでしょうか?

 

どうしても捕球の方を重要視しがちですが、捕球-送球して1塁手が完全捕球してはじめてアウトが成立します。

ですので捕球動作を省略して、送球練習だけっていうのもたまには良いかと思います。

どうしても「確実な捕球」まで練習できない=送球練習ができない事に繋がってきますので。