何回も言わすな!

2024年05月05日 06時07分05秒 | 少年野球

私が次の試合の審判、バックネット裏で待機していた一コマ。

そのチームは、私が以前所属していたチームで、監督は私の後任の方でした。

そのチームは守備でしたが、四球やらエラーで失点を重ねて、結構守備の時間を要しておりました。

そして、さらに追い打ちをかけるように選手がエラー

監督『おい!練習で そんなこと教えてないだろ!』

選手はうつむき、なかりへこんでいる様子。もしかしたら、もう俺のところに打球はくるな といった表情。

しかし、そういった望みとは逆に、現実は起こるのです。やはり打球はその選手へ…

また同じようなミスを繰り返し、エラーが記録されました。

監督『おい!またか!さっき言っただろ!何度も同じことを言わせるな!』

その監督は更に語気を強くして選手に言い放ちます。

周りのコーチもその選手にフォローなく、最悪な雰囲気です。

結局、コールドゲームでそのチームは負けました。負けてベンチを去るチームメイトの顔も皆どんよりです。

 

大人でもミスはしてしまいます。しかし大人はそのミスを

「どうしたからミスをしたからこうなった。だから次回はそのようなことがないようにこのように行動しよう」

と修正が行え過去の経験から、軌道修正ができます。

しかし、選手は経験もなければ、教えてもらったとしても、おそらく1~2度程度だと推測されます。

 

1~2回で言われたことを理解しプレーもすぐに出来る選手もいれば、

言われたことはわかるけどプレーとしては出来ない選手もいることは現実。更に言葉自体が理解できない選手。

選手は一人一人違い個性があります。

一人一人のその違いを指導者の方がどれだけ考えているのか…そこってすごく重要な事だと思います。

特に学童野球の場合は1~2回言って

『何度同じことを言わすんだ』

『何回言っても出来ねえな』

っていうのは違うと思います。

言ったことではなく 一番大事なことは

『その教えた意味が選手に伝わったがどうか』

だと思います。指導者が一方的に教えても選手が理解してくれなければ、まったく意味がないので。

また教えてたとしても、選手が頭と身体で理解できたかどうかは別の問題です。

教えたことがしっかりと頭と身体で理解できて、初めて理解できた となります。

更に、選手は翌日(翌週)には完全に忘れているので、これを継続させる必要があります。

 

先日、このブログで報告させていただきました通り、私が今 肘頭骨折の影響で鶴見区審判員が

出来ておりません。しかし、4月末から散歩や腕のリハビリ兼ねて所属チーム(池谷戸タートルズ)

の練習には参加させて頂いております。

そのあたりも含めて、選手には接して指導していきたいと思ってます。