選手の気持ち

2020年08月09日 06時50分59秒 | 少年野球

前のチームで監督をしている時に、あるお母さんから言われました。

「○○(選手の名前)から試合には見に来て欲しくないと言われています」

突然の宣言を我が子に言われて、ショックを受けているお父さんお母さんは少なくは無いと思います。

我が子が一生懸命に取り組んでいる姿を見たい一心で、こっそり見に行ってバレてしまったものなら…。

恥ずかしい事をしているわけではないのに、どうしてそこまで応援に来てほしくないのか???

今回は、そんな選手の本音を私なり(推測)に書きたいと思います。

 

選手が応援に来てほしくないという理由は実に様々です。

それは選手自身の性格だったり、成長の度合いだったりでも変わってくると思います。

 

1.恥ずかしいから
自分がまだ小学生だった頃で振り返ってみると、親が参観する学校行事も小学校の下級生頃までは嬉しかったです。

しかし、上級生になればなるほど、「恥ずかしい」「同級生の前で声かけられたくない」という気持ちが沸き上がったりした事がありました。(反抗期?)

親に接している姿を同級生が冷やかされたりなど、恥ずかしい気持ちが先行してしまいます。

更に、試合の時に大きな声で自分の名前を叫ばれたりしたら、周囲の注目も浴びて嬉しさよりも恥ずかしさの方が勝ってしまい、良い結果が残せなくなってしまう事もあるかと思います。

ですので、親が来て、大声で自分に応援というような注目を浴びるようなことは絶対嫌!という選手も中には居るかと思います。

 

2.カッコ悪い姿を見せたくないから

チャンスで打席に立ってあえなく三振して、とぼとぼベンチに帰る時にふと応援席にいるお母さんと目が合ってしまう恥ずかしくなる場面。

チャンスで自分の打席が回ってきたのに、代打を送られガッカリする姿。

あと1アウトで攻守交替という場面で、致命的なエラーをした。

また、スタメンでなくベンチから応援している姿を見られたくない など。

 

じゃあ、親としてどう対応するのが一番いいのでしょうか?

実際は、子供の意見を尊重してあげる事が一番良いかと思います。

見に来てほしくないという気持ちを考慮してあげるた方が、解決する時間が短いと思います。

どうしても見たいということでしたら、こっそり見に行って特に話題にはせず(自分から言ってきたのなら別ですが)普段通り過ごせばいいかと思います。

だから『来ないでほしい』という気持ちを尊重してあげるべきではあります。

しかし、それが本心そのままかというと、決してその通りの訳でもないところが子供の難しい所であったりします。←これが難しい!

自分が活躍している姿を親に見てもらいたい気持ちも同じように存在はしているのですが、それを素直に出すことにとても抵抗を感じるのでは?と思います。

 

次男の高校野球生活が昨年(2019年)の夏に終わりました。

次男は最後まで公式戦の試合には出る事はありませんでした。

しかし、3塁コーチャーボックスから大声でチームメートを鼓舞してました。

次男は試合が終わってから「スタメン取れなくてゴメン」とラインが来ました。

私は「試合に出るだけがすべてではない。一生懸命コーチャーを行う姿の方がカッコよかったぞ」と返信しておきました。

 

高校野球生活が終わり、ちょっぴり寂しい気持ちにもなりましたが『また一歩大人に近づいたのだな』と前向きに子供の成長を喜びました。



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