【再掲載】球審の動作

2024年02月11日 05時05分15秒 | 少年野球

前に、審判(球審)が持っていた方が良い道具を報告させて頂きました。
 
今回は、球審に特化した動きを、簡単に説明させて頂きます。
またまた、「違います」という意見があれば、どんどんご教授ください。m(_ _)m
 
まずは、ピッチャーが投球するまでの球審の動きです。
 
①投球準備
球審の構えで「スロットポジション」というものがあります。
スロットポジションとは、打者と捕手の間の位置に構えるポジショニングのことです。
これは右打者であっても左打者であっても『打者と捕手の中間の位置』であり、これが球審の基本立ち位置となっております。
インコースは自分の目の前のボールですので、ほぼ間違いなく判定できると思います。
困るのが、アウトコース。これは諸先輩方色々聞きますが、答えはありません。
あえて言うなら『経験』でしかないようです。でも、どの方も言われるのが「アウトコースはボール1個程度はストライクを取る」ことのようです。
理由は色々ありますが、投手はアウトローで勝負する、打者もそこを打つ事ができる技術を身に付ける事ができるからです。
選球眼も大事ですが、まずはアウトコースが打てる技術を学んでほしいからです。私の持論です。
話を戻して…スロットポジションに構える準備ができたら、マスクの装着です。
通常、マスクは左手で脱着します。何故でしょうか?これにも明確な目的があります。
アウトのジャッジは、右手で行いますよね!
右手でマスクを外したら右手がふさがってコールができませんよね。
マスクの脱着は左手で、視界をふさがないようにダイヤモンド全体を見て素早く脱着、これが最低限のルールです。
だから、捕手の真後ろでマスクをかぶらず、脇で上記の事を行う事です。
 
②リラックス
次に投手が試合球を保持し、プレートに位置したら「オン・ザ・ラバー」にて、先に(右打者の場合には)左足を踏み出しスロット・ポジションの位置を決めます。
ここでは「オン・ザ・ラバー」を説明します。オン・ザ・ラバーとは投手がプレートに位置した(入った)状態の事を指します。
要は投球動作の準備に入ったことを示します。
※ボールデッドからプレーに入る時に、ここで「プレイ!」をコールします。
 次に、投手が投球動作に入る直前にポジションを最終調整します。
(打者が右打者の場合)捕手の左足踵に、球審の左足先端を合わし、球審右足先端が左足踵の位置につくようします。
そうすると、物理的に右側を向くと思いますが、ここで投手と正面正対するような形をとります。
 
③ゲットセット
そして、投手が投球動作に入り動き出したら膝から沈み込み、頭の位置をセットし、アゴの高さを捕手の頭の高さにあわせます。
少年野球では打者の身長、捕手の身長などかなりの差が出るケースも多く困ることもありますが、ここは球審を勉強しながら覚えて下さい。
 
④コール
しっかりと、捕手のミットで捕球されるまで目線だけで投球軌道を追い(トラッキング)ホームプレートまで残像を巻き戻し確認してから、自信を持ってコールします。
トラッキングとは、頭を動かさずに目玉だけで投球を追って判定する技術です。これができないと正確なジャッジができません。
ではコールです。
・ストライク時は、しっかりと立ち上がってからコール(軟式野球連盟の維持講習会では、立ち上がりながらジャッジすると言ってたな~)
・ボール時は、そのままの姿勢でコール
 
⑤コール後
コール後は、リラックスし次の投球に備えます。リラックス→オンザラバー→ゲットセット→コール→リラックスの繰り返しです。
一定のリズムで、スムーズにいけばゾーンも安定し、とても気持ちよく試合が進みます。気持ちが安定すれば、ゾーンも安定すると思います。
どうしても自分の動作や、勉強した事を思い描きながら行うと、気持ちに余裕がなく、ぎこちない動作になりがちです。
それを回避するには…場数をこなすしかないです。「習うより慣れろ」ですかね。
とにかく、実践を繰り返すしか方法はありませんね。
 
色々書かせてもらいましたが、最後に書きましたように、上手く裁けるには「慣れる事」しかありません。
私も最初は、試合後の反省会で冷や汗かきながら諸先輩方から色々アドバイス頂きました。

私が球審をすると、なぜか『トラブル』が発生しました。守備妨害やタイムプレーの有無…普段ではないのに…。
そういった試合の後「もう絶対に球審なんかやるか!」と思いましたが、やっぱり球審はあこがれます。
だから、日々勉強だと自分は思いながら、審判を楽しんでみたいと思います。
 
審判維持講習会で、「審判が目立った試合はダメな試合」と言われました。
良い審判とは「試合進行をスムーズに行い、居たか居なかったかわからない(存在感の無い)試合」だそうです。勉強します。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿