少年野球では、野球もソフトボールでもほとんどの指導者が声を出すように指導しているのではないでしょうか。
私のチームでも同様に声出しを指導しています。(ほぼ毎週ですが…)
でも、なぜ声を出すことが大切なのか、その意味について考えてみました。
①緊張しない若しくは しにくくなる為
②自分自身若しくはチームを鼓舞する為
③他の選手との連携やコミュニケーションの為
大まかに分けると、だいたいこの3つではないでしょうか?
では、ここから具体的な話に…
①緊張を和らげるために声を出す
選手が大人と違うことの1つに精神面があります。
大人はいろんな修羅場や緊張感のある場面を沢山経験していて、過去の過ちや間違いを経験で補えます。
しかし子供はそのような場面を経験して無い為、どのように緊張感を自分で和らげることができるか判りません。
よく「楽しんで来い!」や「笑顔で!」と声を掛けますが、楽しむ(ましてや笑顔)なんて余裕はないわけです。
ですので、一番良いのは普段と同じ会話や、同じ空気を作ってあげるなど手助けが必要なのです。
選手は、精神面においてまだまだ未熟なのです。
緊張する場面では、思いっきり緊張するのです。
だから声を出す必要があるのです。特に試合は緊張します。負けられない試合になればなるほどです。
しかし、腹から大きな声を出すことで、余分な力が抜けて非常にリラックスできます。
だから、守るときでも打つときでも大きな声を出して試合に臨むことは、普段とおりのプレーをするために子供には必要かつ大切なことです。
②自分自身若しくはチームを鼓舞する
声を出すべき2つ目の理由は、気持ちを高ぶらせるためです。
オリンピック選手、特に陸上競技の投てきや砲丸投げの選手はめちゃくちゃ大きな声を出します。
声を出すことで気合いが入るというのは、色々なスポーツを見ていても理解できることだと思います。
大きな声を出して自分自身を奮い立たせて、最高の結果を出そうとしているのです。
また、ベンチから大きな声で応援する事が、選手にとってなによりの精神的支柱になります。
こういう事実から、気合を入れること、そのために声を出すことはパフォーマンスを高めるために有効だと言っていいと考えています。
また、気持ちが入っていれば集中力が高まりますので、このことも良い影響をもたらしている原因の1つかもしれません。
③他の選手との連携やコミュニケーションの為
声を出して選手同士の連携を図ることは、より重要なことです。
例えば、野手と野手の間に落ちそうな微妙なフライだったら、2,3人が1つのボールをめがけて全力で追いかけますよね。
自分が捕れると思ったときに、「オーライ!」と声を出して周りに知らせて、他の選手に走ることを止めさせなければ確実に衝突します。
そうしなければ、大けが、大事故につながりかねません。少年野球は、特に安全第一で考えるべきです。
だから、子供たちにもケガや事故が起きた時の怖さを教えつつ、声による連携を徹底させるべきだと考えます。
①と②の理由に関しては、少年野球特有かもしれませんね。(高校野球は結構あるかもしれませんね。)
野球やソフトボールというスポーツは、プレー中の声による連携が重要な要素だからです。
いずれにしても、声を出すことにはちゃんとした理由があることを理解して、選手には指導するべきではないでしょうか。
「昔から声を出しているんだ!」とか「野球はそういうもんだ!」というような指導方法はナンセンスと言わざるを得ません。
大人が理解しないで子供たちが理解できるはずがありません。
子供たちが理解できないのは、私たちコーチ(教える側)の責任だと私は思います。
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