ここ最近、Jrばかりの指導になっていて、中々Regを見れていないです。
ですので、Jrの練習を遠めに見ながら、気になった選手や箇所を監督やコーチに助言アドバイスさせてもらってます。
その選手で、私がRegのコーチだった際にも在籍していた5年生のリヒトについて書かせて頂きます。
彼は4年生の時から人数的な問題で、JrとRegを掛け持ちしておりました。
身体能力もあり、負けん気もあるので来年度はRegチームの中心選手として活躍して頂けると思っております。
しかし、その彼も私がRegの時から気になっていた点があります。
そう、今回の議題にもある典型的な『ドアスイング』なのです。
今回、リヒトへの自覚とドアスイングの選手への修正点について書かせて頂きます。
まず、このドアスイングのどこが悪いのか書かせて頂きます。
ドアスイングとは、スイングの早い段階から腕が伸びた状態でスイングしてしまう事です。
要はトップからスイングに移行する際に、すでに腕が伸び切って、バットのヘッドが遠回りする動作の事です。
名前の通り、ドアの動作を真似た言い方をしています。
バットを握ったばかりの子供や、野球をあんまりやったことのない方や未経験者のお母さん方などになっていたりしています。
では、このドアスイングの選手と、そうでない選手の違いなどこにあるのでしょうか?
いや、そもそも何故ドアスイングになってしまうのでしょうか?
バットの軌道と、腕や下半身を中心とした身体の使い方で変わってくると思います。
通常のバットスイングの場合は、顔の横(耳の付近)でグリップを構えた状態から、下半身主導の身体の回転にそって、徐々に腕が伸びていく形になります。
そして、インパクトのあとからフォローにかけて、腕が伸びきったような状態になると思います。
これに対して、ドアスイングになる場合を見てみると、腕の使い方を間違えています。
スイングの初期の段階から、腕が伸びしかもいわゆるヘッドがさがった状態でスイングをして、ボールに当てにいってしまいます。
しかも、下半身が使えていなくて、腕だけでバットを振ろうとすることにより、この傾向が助長されます。
では、ドアスイングの状態では、バッティングにどんな弊害があるのでしょうか?
まず、バットの軌道についてですが、ボールに対して外からアプローチしていく形になります。
ドアスイングだと、全てのボールに対して外からアプローチしていくので、これができなくなります。
※ボールの外側を叩いている間違った感覚
ですので、外角のボールは引っかけてしまい、内角のボールは引っ張り込んでファールになってしまうという事になります。
そして、ボールに伝えるパワーについても弊害が生じます。
腕の力に頼ったスイングになってしまうため、下半身のパワーをボールに伝える事ができにくくなります。
しかも、バットのヘッドが下がっている状態になるため、弱々しいポップフライになってしまう事がよくあります。
そして、早い時点から腕が伸びた状態でボールに当たってしまうので、ボールに当たる直前からバットを加速させていく動き いわゆるバットでボールを押し込むようなスイングができないのです。
※右打者の場合には右手で押し込む力
強い打球を打てるバッターというのは、この最後の一押しでボールを飛ばしていきます。
その辺りを選手本人に説明して認識させ、更にお父さんコーチにも説明させてもらいました。
是非取り入れて欲しい練習方法です。
私も高校野球時代にチームで取り入れていた練習方法です。
『壁際でのスイング』です。
これは、壁や塀、フェンスなんかから腕をたたんだ状態で、ぎりぎりスイングできるかという位置に立って素振りをする方法です。
そうすることによって、腕を伸ばしてスイングする事ができませんから、腕をたたんだまま身体の回転で打つ動作を身体に覚えさせる目的で行われます。
最初に金属バットで行うと、壁を壊して怒られるので、最初はプラバット等でスローモーション行う方が良いかと思います。
だんだん出来てきたら、金属でゆっくり行いましょう!
あと、ボールの外を叩いてしまうのが、このスイング大きな弊害のひとつですから、ボールの内側を叩く意識を持たせることが大事です。
例えば、ボールを置いてするティーバッティングなどでも、マーク等の目印を内側に向けてあげて、そこを打つつもりでスイングさせたりするのもいいと思います。
そうすることで、自然とボールの内側からバットが出てくるようになると思います。
あとは、下半身から動かしていく動きを常に意識させることが大事だと思います。
前にブログで説明させて頂いた「手打ち」の際に図で説明した内容で練習も効果あると思います。
右打者がライト方向に強い打球を打てるというのが、凄いバッターだと思います。
それには、このドアスイング克服は非常に大事な練習方法です。
普段の練習等から意識をしていけば、十分修正・克服できる内容です。
大事なことは、前にも言いましたように「直そうとする気持ち」です。
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