クラゲをモチーフに苦戦しています。
6月から始まった市民講座の日本画講座、海の生き物がテーマで碧南市の水族館にスケッチに行ってきました。
事前にすいている平日に下見に行き、クラゲをモチーフにすることに決めたのですが、これがなかなか難しい。
心惹かれる対象とはいえ、じっと見つめれば見つめる程 捉えるのが難しいとわかります。
見ていると、なんだか椎茸に見えてきますし、広がる動きは花を連想することも。
質感は寒天のようでもあり、ふわりと泳ぐ足は新体操のリボンにも見えます。
蜘蛛の糸のように細いトゲもありますし、不思議な透明感のある身体、シルエットはひらひらと裏返ったり平たくなったり丸くなったり・・・
水槽の中とはいえ、クラゲがゆっくりと浮遊する空間はまるで宇宙です。
現場ではカメラによる撮影と鉛筆スケッチくらいしかできなかったので、自宅でまずはイメージ中心の水彩スケッチ。
日本画は岩絵の具の長所を生かしたいし ひとつの制作でもあるので、全く違う配色にしようと考えていますが、とりあえず水彩スケッチは単色で着彩しました。
ウルトラマリン1色で着色。
青色の世界は見たまま、どちらかというと水槽の世界に近い色です。
単色であくまでクラゲとクラゲをとりまく空間だけを描いてみる。
むむむ・・・
実際のクラゲの様子が一割すら描けていません。
む 難しいぃ~!!
全然 違~ぅ!!
クラゲの足はもっと自由自在なシルエットだし、傘の部分の形も七変化。
何より浮遊感が出せません。
モチーフにクラゲを選んだことも後悔しつつ凹みながらも、まだイメージ画はこの後も続きます。青色にこだわらず、試行錯誤しなければいけません。
岩絵の具で本当に制作できるのか今から心配ですが、小下図の前には大量のエスキースが必要です。
まだまだこれから!と、我を慰める自分なのでした。