
先日、カタツムリを逃がした。
カタツムリを飼い出して二年余り。増えたり減ったりの繰り返しで産卵などを観察し、お世話してきた。
飼育ケースの掃除にちょっと疲れていたけれど、カタツムリが嫌いになった訳ではない。
餌も、冷蔵庫にあるもので済むし、カタツムリは動きがゆっくりで丈夫なので昆虫を飼う大変さを感じない。
でも、そろそろいいかな。
野性に戻れるかどうかということだけが心配だけど、唯一カタツムリが活動的な梅雨に逃がさないと、また夏越し冬越しが大変になってしまう。
息子と話し合い、カタツムリの仲間がいる紫陽花に帰すことにした。
スケッチブック展の会場だった公園で見つけた大型のカタツムリのいる紫陽花。殻の色も同じなので多分お友達だ。
休日に公園に行き、そっとカタツムリを紫陽花の葉っぱにのせた。
割り箸で一匹ずつ。
まだお昼寝中のカタツムリもいた。

目が覚めたらびっくりするかな。
大好物のニンジンやレタスがなくて困るだろうか。
「じゃあね。」
「しっかり葉っぱや苔を食べてね。」
「マイマイカブリに気をつけるんだよ。」
楽しませてくれてありがとう。
餌がかわってごめんね。
カタツムリたち、さようなら。
「元気でね。ばいばい。」