10月9日から4日間、NPO日本リアリティセラピー協会開催の集中基礎講座を受けています。
今年の6月、日本で選択理論とリアリティセラピーの普及にご尽力されている柿谷正期先生の講座を受け、そのカウンセリングを実際に拝見して、
過去よりも現在に焦点を当てたこのカウンセリング手法を、是非身につけたいと思いました。
今日は、ロールプレイを中心の学びだったのですが、リアリティセラピーでは、単純応答が中心の傾聴を特段重視せず、質問が中心となっています。
いやー、これは学び甲斐があります。
リアリティセラピー(現実療法)は、人は内側から動機付けられて行動を選択するという選択理論心理学に基づいて行われます。
2008年1月、(株)リンクアンドモチベーションの小笹芳央社長の講演を聴いた時に、出会ったのがきっかけで選択理論のことが、ずっと気になっていました。
もともと、我々の動機は外側からからの刺激にコントロールされるものでなく、内側から動機付けられて、個人の欲求充足のために行動を選択するという考え方は、表現を変えながらもどこかで目にすることはありましたが、
それが選択理論からくるものとははっきりとは認識していませんでした。
選択理論は、交流分析と部分的に似ていますが、大きな違いは、
我々の遺伝子に組み込まれた5つの基本的欲求と、それらの1つ以上を満たすため人・モノ・状況・理想像・状況などが写真のように記録された記憶で成り立つの世界に着目している点です。
この記憶世界は、上質世界(クオリティワールド)と言って、上質世界の中の中のイメージ写真が一般的に願望であり、私たちは上質世界を手に入れるために、つまり欲求を充足しているために行動しているということです。
選択理論は、人間の行動を脳のシステムから説明するという点で、他の心理療法などとも違います。
交流分析と似ているのは「自分と未来は変えられる、他人と過去は変えられない」という基本的な哲学であり、私にとっては何の違和感もないです。
私たちは、メンタルのバランスを崩した時、変えられないものに焦点を当てていることが多くあります。
選択理論では、過去よりも現在と未来、感情や症状(生理反応)よりも行動と思考に焦点を当てます。
私たちは、自分という車のハンドルを握り、前輪の行動と思考をコントロールすることができますが、感情や生理反応はあくまで前輪に合わせて動きが変わるにすぎません。
聖書の言葉でしょうか?
変えられるものを変える勇気を
変えられぬものは受け入れる謙虚さを
そして、それを見分ける知恵を授けたまえ
ホントそうですよ、変えられぬものに執着しないことですよね・・・
変えられないものを変えようとして対象を責めたり、憎んだり、嘆いたり、悩んだりしている時間は、私たちの行動は止まっています。
自ら欲求を充足する活動を止めています。
小笹芳央社長の講演で、「組織の中では、特定の個人に問題があるのではなく、その人との関係にも問題があると考えるようにする」という話がありました。
この話に深く共感し、私自身も、独立してからお客様の企業を見る時には、常にこの視点を貫いています。
私の仕事は、お客様が、コミュニケーションを通じて、職場の人間関係を少しでも幸せが感じられるつながりに変えていくお手伝いをすることです。
それは、まさにリアリティセラピーで支援可能であり、この運命的なセラピーに出会ったことを、心から幸せに思います。
心理学は、幸せになるための学問です。
自分の中の、心の闇ばかり見ていても、幸せにはなれるはずもなく、自分の上質世界の中にあるものを自分の行動で獲得していく人生を私は選び続けます。
ベースはリアリティセラピーであり、その他の周辺心理学や技法をうまく組み合わせたカウンセリングができるように、これから行動のスピードを上げていきます。
たまにポチっとお願いします。
↓
