Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

世界文化遺産・原爆ドーム

2010-09-20 12:09:19 | 出張先にて
広島と宮島口は、JRではなくトコトコと広電で移動しました。
原爆ドーム前で降りる頃には、広島は夏の日差しが戻っていました。

原爆ドームも、言わずと知れたユネスコ世界文化遺産です。



我々のように、たまに来て戦争の爪痕を知るのと違い、市民の方におかれましては当たり前に眼にする光景なんですよね。

一旦は、取り壊されそうになりながらも、今もなお戦争の爪痕として保存されています。

この日の広島はどこに行っても人が多く、原爆ドームもたくさんの人が、それぞれの思いで、解説文を読んだり、日本に原爆が投下された夏を忘れまいと写真に収めていました。

子供に「なぜこんなにぼろぼろなの?」と無邪気に尋ねられて、1つ1つ丁寧に目線を合わせて説明している大人もいれば、

子どもとピースをしながら記念撮影をしている大人もいたり、

言葉少なにじっと見ている海外からのビジターもいます。

平和祈念公園に入り、原爆資料館に向かいました。
館内には人が溢れ、まるで著名な画家の絵画展の最終日のような混雑ぶりでした。

私は、8月は長崎の原爆資料館をお訪ねしているのですが、その時と同じように、廃墟と化した街の中での熱と爆風にさらされた遺品には本当に言葉を失います。

焼けただれた体や、原爆特有の症状で命が尽きるまでの経緯は本当に痛ましく、皆が言葉少なに、遺品や活字を目で追います。

ヤンチャザカリノコドモモシンミョウ。

終戦から65年、人を傷つけ、殺し合うことで世界が勢力を競う時代があったことなど、テレビドラマや映画の中でしか知り得ない戦後生まれの私です。

この夏は、水木しげる先生の戦記モノ漫画で、兵士の実態などを知ることになったものの、誰が被害者とか加害者なのかがよくわからなくなってきます。

どこの国からいらっしゃったかは定かではありませんが、欧米系と思しき海外からのビジターがハンカチで涙を拭いていたのが印象的でした。

アメリカなのかイギリスなのか、ロシアなのか・・・

その時、ふと自分は、当時日本が侵略していた国を、今、旅した時に、その戦いの爪痕を見に行こうと思うか?

そして、手を合わせることができるのだろうか?

と。

後味の悪さとして残るのが核保有国に保有されている核兵器の量とこれまで繰り返されてきた実験回数、そこで被爆した人たち。

今年の夏は、長崎、広島とお訪ねして、今もなお「核ゼロ」に向かって平和運動の中心になっていることには敬意を覚えます。

歴史の解釈は、各国様々で、理解は平行線であることが多いですね。

65年経過した今、今を生きる世代と世代が、一人でも多く過去を可能な限り知ると同時に、今の時代にあった相互理解をしていくことが必要だと思います。

私は、できることしかできませんし。

実際のところは、自分自身の足元の平和からなのかもしれませんが。

終戦65年目の今年は、改めて多くのことを考える年となりました。
このような機会があったことに感謝。

プチっとお願いします。




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