能登からの帰り道、妙成寺に寄りました。能登では有名な、五重塔のあるお寺でございます。
暑い中の散策となりましたが、歴史のよい勉強になりました。
ここは、北陸地方の日蓮宗の総本山であると同時に、加賀藩初代藩主:前田利家公の側室の千代保(ちよぼ:のちの寿福院)の菩提寺です。
前田利常はこの千代保(寿福院)と利家の間に生まれた3代目の藩主です。藩主の母は、徳川家との和平を図るため、江戸に人質に取られるのが加賀藩の慣わしでしたので、寿福院も加賀藩の江戸屋敷に幽閉され、日蓮宗を熱心に信仰したとのことです。
だいたい加賀の歴史などは、NHKの大河ドラマ「利家とまつ」でこそ、多少知られることになったものの、一部の歴史小説家が書く以外にさほど脚光を浴びるものではない地味ぃなものでございますよ・・・・
ところが、実家に帰ると、地元の新聞で小説が連載されていたり、雑誌に子供向けに漫画になっていたり、わかりやすい言葉できちんと語り継がれており、さすがだなあと思うのでした。
「故郷の歴史ぐらいは、きちんと話ができるようになっておけ。」
歴史嫌いな私がこうして、今なお、地元の歴史に関心を持ち続けているのは恩師のアドバイスがあったからです。
加賀藩の前田家は、織田・豊臣・徳川家と結びつきの強いお家でございます。
このようなヒーローについては、学生時代の教科書的に一通りの教養はあるのかもしれませんが、「前田家目線」で人物理解をするのも密かに楽しいものです。
帰り道のサービスエリアで地元の小学生が作った展示物も関心が持てるもので、感心もしました。佐々成政と前田利家の「末森城の合戦」での地元の英雄桜井三郎左衛門の活躍が切り絵とともに展示され、功績を伝えていました。
地域密着の歴史物語でお勉強をさせていただきました。
チビッコたちに感謝です。
こういう感性が、人を肥やすと、わたしはいつも信じています。
時には日常目線から離れて、ものを考えて見る。そこからまたとても新鮮な気づきがあるものですよね。
んっ!大切、大切!!
「思いの一致」で久々力作コメントを10日位前に送信ミス! その後2回チャレンジも、途中挫折!で、しばらくめげておりましたが・・・
久しぶりにコメント送ります!
それにしても「前田家目線」という言葉に、ぴぴっと反応してくださるなんて、ううぅっ、うれしゅうございます。
ちなみに、おまつの方は賢女として描かれるのですが、利家の側室の千代保に対してはやはり嫉妬に狂う普通の女性だったようです。
冷静なまつ殿であって欲しいような気もしますが、人間らしくて少し安心しました。
では、引き続き「前田家目線」で・・・