Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

2次被害を防ぐ

2011-04-24 01:23:24 | TA(交流分析)
ジョギング中に、迷っている「いわき」ナンバーの車に出会ったのは4月2日のことでした。

『どちらまで行かれますか?』と尋ねた5人乗りの車の中には、高齢の方を含む5人と布団が一組後部座席に乗っていて、声をかけると近くの都営住宅まで移動されるとのことでした。

運転手のお父さんと思しき方の表情は硬く、憔悴しきった様子であることは間違いありませんでした。

まだ桜の蕾の固い頃でした。

たまたま通りかかった見知らぬおばあちゃんと一緒に道をご案内し、車が見えなくなるまで見送りました。

はる:「あの方たちは、福島からいらっしゃったようですよ」
おばあちゃん:「あー、そうだったのぉ。怖かっただろうね、寒かっただろうね」
はる:(同感)

しかし

福島から来たってことで、子供が中傷されたり。
転入にあたって、被爆していないという証明書の提出を求められたり。

正直、ビックリするようなことが連日ニュースになっていて、心が痛いです。

自分がそうだったように、子供も大人もミスをしながら成長するものだと思う。
しかし、致命的なミスは少ないに越したことはない。
(今回はあえてミスと書く)

私たちの理性は時として曇る。

そういう時というのは、えてして我々の中の司令塔部分が個人の強すぎる価値観や根拠のない推論や妄想で機能を失っている状態ではないかと感じています。

(交流分析では、『成人(A)の親(P)または子(C)による汚染』という表現が近い)

司令塔部分は、収集した情報を分析したり、吟味したりして、次の行動を決めている。

収集している情報は足りているか?偏りはないか?
分析や吟味の結果、選んだ行動は、現場で起きていることに効果的に対応できるか?

私は、温度差はそれぞれあっても、「日本が一つになって」とか「団結」という言葉は、決して絵空事ではないと思っています。

福島からの転入者への心ないニュースに対しては、驚くことにSNSのmixiでは毎回4桁の件数で日記が寄せられていて、部分的に見てみると、「我が事」として「怒り」や「冷静な評価」が大量に連なります。

表現は、いろいろあれど、少なからず共鳴・共震して響き合っているのを感じます。

枝野官房長官は、一部の事件を「過剰反応」だという言葉でお纏めになりましたが、私は「諸々の欠如反応やろ?」と感じました。

今日も、福島県出身の方から

「福島のせいでいろいろお騒がせして申し訳ない」と言われました。

これが2人目です。

私は、東京の次に研修の仕事で多く訪れているのが福島県です。
「全ての福島県人がそう言う」と言うつもりはありませんが、いかにも福島県人らしい表現だと感じます。

フクシマノセイッテ、ナンモワルイコトシトランヤロ・・・

すでに、各地で被災者の方をお迎えになっている地域もあると思いますが、
読者の皆さんだったら、福島から避難して来られた方と接することになった時、どう迎え、場合によってはどんな言葉をかけますか?

また子供がいる方は、どのように子供に接し方を教えますか?

ほんの極端な事例であったと信じたいのですが、このような2次被害を減らすためにも、少しでもわかちあい、必要な人に情報として届けたいのです。

私は、悲しみや不安がいかほどか知ることはできなくとも、気持ちには沿えるようでありたい。
まずはゆっくり休んでいただき、私は長く支援できるようにまずは自分の仕事で頑張ります。

そう自分の意思を伝えたいと思っています。

よろしければ



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