Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

武士の家計簿

2011-01-03 17:30:09 | ふるさと・石川
新春3日目。

今日は、父・母・姉と4人で映画を見てまいりました。
見てきたのは、標題にあります「武士の家計簿」です。

幕末の加賀藩の御算用者(ごさんようもの:会計処理の専門家)である猪山家を描いた実話です。

栄華を極めた加賀百万石も、幕末の窮状は他の諸藩と変わりなく、また藩主の意思決定もおぼつかない。

そんな藩も下級武士の暮らしも楽ではない中で、

猪山家が、刀ではなく「そろばん侍」として生きていく暮らしぶりは、清貧なれど、力を合わせ、明るくユーモラスに描かれており、涙あり笑いありの映画です。

特に、堺雅人演じる猪山直之の「そろばんバカ」として生きる覚悟と、息子の直吉(後の成之)が、人の情けより「そろばん」を重んじる父に反発しながらも、
海軍の担当者として幕末から明治を生きるに至る葛藤と誇りが一族の守り通すもの(決してお家芸だけではない姿勢)の気高さを十分感じさせ胸を打つものでありました。

映画の終盤にちょこっと紹介されていました。

直之の息子:成之が「筆とそろばん」の腕を買われ、いち早く海軍の要職に就き、その息子:綱太郎は、海軍大佐として活躍し、「坂の上の雲」に描かれる秋山真之と海軍で同期となるとのこと。

後の大久保利通の暗殺が、旧加賀藩の氏族によってなされたことから、大藩である加賀藩がその後、新しい政府の下で存在を示せていない中で、時代の波に乗りながら新しい日本を生きていくことになった猪山家。

本を読んでいなかった私ですので、意外な加賀藩のその後を見たように思います。

ちゃんと読もうと思いました・・・

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)
磯田 道史
新潮社


それにしても、家族4人で映画を見たのは初めてかもしれません。

自営業であった我が家にも危機は何度かありまして、その度に、父と母は苦しい思いをしながら、娘2人には十分な教育を受けさせてくれてことがつくづくありがたく思えました。

母は、我が家の「そろばん侍」でしたね。

無事、金婚式を迎えた両親と見た映画は、深く刻まれるものがありました。

外は雪ですが、暖かいお正月を迎えています。

金沢への観光客は、今年は少し増えるかもしれませんね。

映画『武士の家計簿』で巡る百万石の金沢
クリエーター情報なし
時鐘舎


プチっとお願いします。



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