気になる女生徒の名前は、ケ・ナリでした。
独特の雰囲気がある顔の女の子で、好きだなぁ。
さて、あらすじがあらすじと言えなくなるくらい、長くなってまいりました。
ハマってる証拠ですね。
《あらすじ》
セチャンはハギョンの家庭教師をしていたという誤情報をもとに
調査を受けたが、即座に否定した。
ハギョンが嘘をついて塾に通っていたこともバレてしまい、陰口をたたかれる。
強がって、平気なふりをしているせいで、
親友だと思っていたガンジュとの仲もぎくしゃくしてしまった。
2組では、転校生フンスとオム先生がぶつかりあい、火花が散る。
ボスであるジョンホは蚊帳の外だ。
校内のパワーバランスが崩れるのか?
オム先生は、フンスを呼び出し釘を刺す。
「自分を刺激するなと言ったな?いいだろう。
ではお前も私を刺激するな。問題をおこさず、無断欠席・遅刻は厳禁だぞ」
「はい」
フンスは素直に答えて、職員室を出た。
食堂でナムスンはフンスに給食を渡してやる。
ジョンホはフンスに絡んで行き、一触即発の空気が充満していた。
セチャンとインジェは生徒の指導方針でぶつかり合い、
ナムスンはフンスの使いっ走りに甘んじ、すっかり株を下げることになった。
ハギョンへのいじめもはじまっていた。
ナムスンはフンスに近づいていくが、フンスはそんな彼を拒絶する。
「親しいふりか?俺とお前、どっちがやめる?
一緒には通えない。お前がやめろよ、逃げるのは得意だろ?」
言われっぱなしのナムスンをガンジュがなじるが、
ナムスンは放っておいてくれと言うばかりだった。
インジェ先生は、なんとか生徒と距離を縮めようと、ジョンホと面談を行う。
悩みがあるのか、家に問題があるのか、ジョンホにきいても、彼はバカにして鼻で笑うだけだ。
「もし問題があったら先生は何をしてくれるつもりだ?いい人ぶるなよ。
先生だって舐められないように強がってんだろ?
はっきりいって先生の序列はギドク以下だ。あんたなんか怖くない。
人間、弱い奴になんか従わないんだよ」
そんなジョンホのご高説を聞きながら、カン・セチャンはニヤついて背後から近づいた。
「じゃあ俺はどうだ?」
インジェをねめつけていたジョンホは、びくりと体を震わせた。
セチャンはジョンホを見下ろして言う。
「お前より強いだろ?
だったら俺に従え。イヤなら学校へ来るな。教師は殴らないから舐めてるんだろう?
お前は鞭にしか従えない人間だ。そんな生徒は迷惑だ。さっさとやめてしまえ」
慌ててジョンホを返したインジェは、セチャンに対して怒り心頭だった。
翌日、ジョンホは学校へ来ない。
セチャンを非難したインジェは、逆に彼から諭された。
「優しくすれば生徒は傷つかないとでも?かばって甘やかしてもいい結果は得られませんよ。
最後までジョンホに責任を持つと?そうでないなら手を引いた方がいい。あなたも傷つく」
そう言われても、インジェは引き下がるわけにはいかなかった。
その日は、ハギョンもナムスンも学校を休んでいた。
ハギョンはいじめのせいで、学校へ来る気分ではなくて、バスに乗ったまま。
ナムスンは校門でフンスと顔を合わせ、自分が学校をやめると言って、
バスに乗り込んだ。
ナムスンは学校へ行き損ねて後に引けなくなっているハギョンを見かねて、声をかけた。
「一緒に降りて行こうぜ。ひとりはイヤだよ」
そしてふたりは、少しだけ秘密を分け合う。
ハギョンの家族は全員ソウル大出身だということ。
ナムスンも、昔はフンスと仲がよかったこと。
結局、ナムスンには学校しか行くところがないのだ。
教室へ入ると、ヨンウが心配して近寄ってきたし、ガンジュもハギョンのことを聞きに来た。
そんな様子を見ていたフンスは、イライラを募らせる。
「芝居がうまいな。クラスに溶け込んでる。年齢詐称か?ダチも多いみたいだな。
過去がバレたら総スカンだろ。覚悟しとけ。バレない秘密はない。覚悟するんだな」
ハギョンもガンジュと仲直り。
ふたりで塾へかけあって、納めた授業料を返金してもらった。
新しい制服を買い直して、なんか食べに行こう!
ひとりでジョンホの父親に会いに行くというインジェを見かねて、
セチャンもついて行ったが、結局父親は不在だった。
もう少し待ってみるというインジェに、セチャンはふたたび言う。
「ジョンホの人生に責任持てますか?」
「手を差し伸べるのもいけませんか?」
ため息をついて、セチャンは言った。
「遊園地で、迷子の親が必ず言うんですよ。
ちょっと目を離した隙に、ちょっと手を離した隙にってね。
だから子どもが迷子になるんだ……」
インジェには、彼の言いたいことが、よくわからなかった。
ジョンホは、校外にフンスを呼び出した。
ケンカはせずにおこうと思っていたフンスはうまくかわそうとするが、
やってきたナムスンを見て目の色を変えた。
「俺が呼び出したんだ。2対1じゃ不公平だと思ってな」
ジョンホが言い終わるのを待たず、フンスは笑みを浮かべて蹴り上げる。
そしてナムスンをじっと見つめた。
拳を握らず、ポケットに手を入れてしまうナムスン。
ケンカの相手はジョンホだというのに、フンスはジョンホを一顧だにしない。
かっとなったジョンホは、フンスに襲いかかる。
好きなようにいたぶられるフンス。
フンスをかばうナムスン。
ジョンホの取り巻きが、凄惨な暴力に恐れをなして、たまらずインジュにSOSを出した。
ジョンホはとうとうフンスの足を砕こうと大きな石を振り上げた。
「お前足が悪いんだって?また歩けなくなりそうだな」
「パク・フンスに構うな!クソ野郎」
今まで無抵抗だったナムスンが吠えて、ジョンホに殴りかかった。
たがが外れたように暴力の衝動に身を任せたナムスンは、
ジョンホがぼろぼろになるまで殴り続ける。
その光景をフンスが嬉しそうに眺めていた。
インジェとセチャンは暴力の現場に駆けつけたが、
同時にパトカーも急行しており、
ナムスンが我に返ったのは、赤色灯とサイレンのせいだった。
(つづく)
ちょ、おい、まてまてまてまてぃ!
わたし以前こんなこと書きましたけど……
>彼が、人を殴って生きてきた子とは思えない。
>それよりも、人の痛みをわかってあげて、そっと助けてくれる子に見えるの。
>自分が傷ついてきたから、人の痛みがわかる子なんだと思う。
アホかー!
人を殴って殴って生きてきたのはナムスン本人やないかー!
うわー、もうびっくり。
というか、自分の偉そーな感想が恥ずかしいっ。
前回出てきた、殴られ蹴られの回想シーン、続きがあったんですね。
ボカボカやられて、その後みんなでよくがんばったな、って最後笑顔ってなんなの?
不良グループの通過儀礼?
根性試し?
それからどうなったの?
ナムスンだけ、さっさと更生しちゃったの?
フンスの足が悪いのって、ナムスンのせいなの?
ナムスンもみんなより年上なの?
だから落ち着いてたの?
修羅場くぐってきたせいで、ジョンホが子どもに見えたの?
でも我慢できなかったのね?
フンスを傷つけようとしたから……。
ま、何度か拳を握ろうとしたシーンが今までありましたからね。
やろうと思えばやれる子だ、ってのはなんとなくわかったはずなのに、
わたしときたらナムスンの優しい態度にだまされとりました。
2組の生徒並みの洞察力しかありませんでしたよ、とほほ。
食堂で、教室で、校舎裏で、校門の前で、
何度も何度もナムスンを試すフンス。
ふたりの過去に何があったのか?
なぜフンスはああまでナムスンを憎むのか?
それもおいおいわかってくることでしょう。
もう偉そうに推測は書かないから許して……。
これまで、なんでジョンホはあんなにナムスンにこだわるんだろう?と
思っていたのですが、
唯一自分にひれ伏さない男だったからなのね。
カツアゲには甘んじても、けっしてパシリはしないという自尊心の高さが
ジョンホは憎かった、というね。
ナムスンからカツアゲしても
逆に恵んでもらったみたいな気がするもんなぁ。
ジョンホを恐れない、媚びない態度だから、クラスメイトには一目置かれてたんだね。
うん、確かにナムスンかっこいい。
かわいいガンジュはくっついてくるし、
ヨンウは心配してくれるし、
友達も多いみたいだし、フンスの憎悪は深まってゆく……。
たぶんフンスは孤独に生きてきたんだろうね。
転校も5回目みたいだし、どこでも受け入れてもらえなかったんだろうなぁ。
このドラマの生徒たちを見てて面白いなーと思うのは、
みんなお互いの電話番号知ってるとこ。
嫌いな相手でも登録があって、電話で呼び出したりするんだね。
わたし詳しくないんだけど、LINEだね?
あっちではカカオトーク?
先生も生徒のスマホに直接連絡してるし、
たぶんクラスの連絡網としてLINEがあるんだね。
今時だなー。
そうはいっても、昔だって友達の連絡先はみんなが知っていた。
クラスの連絡網どころが、学校全体の名簿があった。
携帯なんかなかったけど、家電も住所も調べりゃわかる関係だったのだ。
今は親を介さないところと、
いつでもどこにいてもつながるというところが昔と違う。
そしてその違いが、子どもたちの社会をより複雑にしていると思う。
プライドの高いお嬢様ハギョンのことも少しわかりました。
受験に失敗して、この学校へ来たのね。
そして家族はみんなソウル大出身。
わかりやすい。
日本のドラマでもよくある、家族みんなが東大出のおうちみたいです。
きっと家でいたたまれないんだろうよ。
高校では失敗したけど、大学では絶対に……と決意しているんでしょう。
仲間はずれにされて学校へ行きにくくなったハギョン。
フンスのために学校を後にしたナムスン。
ふたりがバスで会うシーンは、無言であるにもかかわらず、
非常に叙情的なシーンであった。
とても好きなシーン。
韓ドラ特有の時間経過ぜんぜん無視状態は許す。光の加減が好き。
言葉を交わすでもなく、離れて座っているのだけど、ずーっと降りられないふたり。
同じ時間、同じ気持ちを共有して、バスの中で揺られ続けて。
でもいつかは降りなきゃいけなくて、そのきっかけはナムスンが出してくれる。
「ひとりじゃイヤだから一緒に学校へ行こうぜ」って。
キャ~!(恥)
ナムスンだって、どうしようもない気持ちを抱えてバスに乗ったわけじゃない?
だけどね、ハギョンを見てね、
たぶんいじめられて行きにくいんだろうな、って思ってね、
自分から声をかけてあげるってのが、カッコイイんだよねー。
仕方ねぇなぁ、って面倒見てやる、みたいな。
まぁ、どこかで自分も救われているのでホッとしていると思うのだけどね。
ハギョンがいなかったら、学校へ戻るきっかけ、ナムスンにもなかったと思うから。
いいなぁ、わたしもこんな青春したかったな……。
ああでもナムスンとハギョンのシーンいい感じのばっかり。
「イケメン率?」ってポーズがかわいいナムスン。身長差が~!
バスを降りた後、
「一緒のタイミングで教室入っていくのイヤ」みたいに言われて、
ナムスンが「ハァ?めんどくせ」みたいなのがまたいいのだ。
じゃあ先に行くけど、絶対後から来いよな、と言い残して、
えいやっと高い壁を乗り越えるナムスン。
ああ男の子だなー!って感じ。
ハギョンもこの瞬間、ちょっとカッコイイと思ったわけで……。
この何気ない男臭さがいいんですよ!
男女は平等でしょ!と思いつつも、
肉体的な差を見せつけられて、ちょっと赤くなってしまうという自己矛盾……。
いや真の平等とは、壁を乗り越える女子にキュンとする男子がいたっていい、と
全世界が認めることであって!
いや、やめましょうね、深追いするのは。
ナムスンが、ガンジュの頭をくいって押す仕草もいいんですよねー。
なにかと突っかかってくるガンジュをいなすように、
おでこのあたりを人差し指でクイッと。古典的ですが。
このふたりの、気安い関係もいいな、と。
そんでもってガンジュが気安くフンスに食ってかかった時、
一体どうなるの?オロオロ、と心配してたんだけど、
そこでフンスもガンジュの頭をくいっと押すというね。
ちょっと萌える。
女の子には優しい男、というのがいいではありませんか。
ふっ、でもこれ正直イケメン専売特許でしょ……。
だって、
ジョンホが女子にこんなことできますか?
できないでしょ……。
いやジョンホには悪いが……。
「魔王」的には成長したらスンハになる子なんだから
そろそろイケメンに変化しててもいい頃だと思うが……。
いや眉毛なんかは男らしいし、いい感じなんだが……。
ナムスンとフンスがイケメンかと言われれば、
そりゃ画に描いたような美少年じゃないけどさ。
でも断然かっこいいでしょや?
なんかヨユー?ふたりにはヨユーがあるよね?!
もう!とにかくがんばれオ・ジョンホ!
お前は井の中の蛙で、学校の先生にほんとは甘えてるとこが
ダサ坊なんだよ!ヽ(`Д´)ノ
インジェ先生にかっこつけて「強い」「弱い」を
語ってる後ろにセチャン先生近づいてきてジョーズかと思ったぞ!
「ジョンホ!うしろうしろ!」的な。
案の定、ぺしゃんこにされやがって……。
「俺に従え」って言われて逆らえなかったね、ジョンホや?
学校の中では、人徳のあるチョ先生と迫力のあるオム先生が強い。
不良たちも、このふたりの言うことは聞くもんね。
インジェ先生は、確かに弱い。
何が弱いって、覚悟が中途半端なとこが弱い。
セチャン先生みたいに、
「責任持てないならかかわらない」と割り切ることもできないくせに、
奥の奥まで踏み込まない。
もちろん不良生徒だけにかかずらってられないだろうけど、
時々ふっと引いちゃう瞬間があるよね。
「悩みがあったら言ってね」とか言われても、言えないよ。
「仕方がなかった」って言えちゃう先生には。
教育者として、自分の信念をしっかり持っているから、
生徒たちはチョ先生やオム先生やセチャンに一目置くんだと思う。
あってるか間違ってるかは別として、
ベストだと信じる方法で生徒に向き合ってる。
そこがインジェ先生には足りないとこだと思うな。
オム先生とフンスは互いに一歩も引かないもんね!
でも職員室でフンスの言質を取ったあと、
オム先生がちょっとニコッとするでしょう?
あれがなんか嬉しかった。
フンスがここで卒業したいって言うの聞いて、嬉しそうだったもの。
ただ怖そうなだけじゃなくて、いい先生だと思う。
「甘やかすのがいいことだと思いますか」
「嫌いな人には頼りたくないでしょ?」
今回は、いつにもましてセチャン先生の指摘が的確。
でもがんばってジョンホの父親にまで会いにいったインジェ先生は、
成長してると思いたい。
でも警察出てきちゃって、どうしよう。
ぼっこぼこにされたジョンホも黙ってなさそうだし。
だがなぁ、ジョンホや。
親父はアル中で暴力。そんで本人は荒れてて、でも学校には来てて。
そのうえ金魚のフンが定番通りにふたり。
そんなありきたりのドロップアウトでどーすんだよ?
学校出たら世間はそんなに甘くないぞ?
ナムスンなんか、中学は不登校だったんだよ?
バイトしてたって言ってたよ?
で、中卒試験受けて高校へ入ったんだよ?
ジョンホだってさぁ、がんばれると思うんだよ。いい友達ができれば。
ね、先生が見捨てないでいてくれるうちにがんばりなよ……。
ナムスンのこと、ほんとは好きなんでしょ?
自分になびかないから、ムカついてるんでしょ?
ケンカの真っ最中でも、フンスがナムスンしか眼中にないから、
それも我慢ができないんでしょ?
それはあまりにも嫉妬に似た感情。
「俺が一番強いんだ!俺を恐れろ!敬え!」そう全身で叫んでいるジョンホは、
クラスで一番の寂しがり屋だと思うな~。
ふたたび解放された自分の拳に愕然としながらも、
暴力が止まらないナムスン。
血だらけの口で微笑み続けるフンス。
ふたりの少年の痛々しくも美しい姿が目に焼き付いて、
胸が痛い。
独特の雰囲気がある顔の女の子で、好きだなぁ。
さて、あらすじがあらすじと言えなくなるくらい、長くなってまいりました。
ハマってる証拠ですね。
《あらすじ》
セチャンはハギョンの家庭教師をしていたという誤情報をもとに
調査を受けたが、即座に否定した。
ハギョンが嘘をついて塾に通っていたこともバレてしまい、陰口をたたかれる。
強がって、平気なふりをしているせいで、
親友だと思っていたガンジュとの仲もぎくしゃくしてしまった。
2組では、転校生フンスとオム先生がぶつかりあい、火花が散る。
ボスであるジョンホは蚊帳の外だ。
校内のパワーバランスが崩れるのか?
オム先生は、フンスを呼び出し釘を刺す。
「自分を刺激するなと言ったな?いいだろう。
ではお前も私を刺激するな。問題をおこさず、無断欠席・遅刻は厳禁だぞ」
「はい」
フンスは素直に答えて、職員室を出た。
食堂でナムスンはフンスに給食を渡してやる。
ジョンホはフンスに絡んで行き、一触即発の空気が充満していた。
セチャンとインジェは生徒の指導方針でぶつかり合い、
ナムスンはフンスの使いっ走りに甘んじ、すっかり株を下げることになった。
ハギョンへのいじめもはじまっていた。
ナムスンはフンスに近づいていくが、フンスはそんな彼を拒絶する。
「親しいふりか?俺とお前、どっちがやめる?
一緒には通えない。お前がやめろよ、逃げるのは得意だろ?」
言われっぱなしのナムスンをガンジュがなじるが、
ナムスンは放っておいてくれと言うばかりだった。
インジェ先生は、なんとか生徒と距離を縮めようと、ジョンホと面談を行う。
悩みがあるのか、家に問題があるのか、ジョンホにきいても、彼はバカにして鼻で笑うだけだ。
「もし問題があったら先生は何をしてくれるつもりだ?いい人ぶるなよ。
先生だって舐められないように強がってんだろ?
はっきりいって先生の序列はギドク以下だ。あんたなんか怖くない。
人間、弱い奴になんか従わないんだよ」
そんなジョンホのご高説を聞きながら、カン・セチャンはニヤついて背後から近づいた。
「じゃあ俺はどうだ?」
インジェをねめつけていたジョンホは、びくりと体を震わせた。
セチャンはジョンホを見下ろして言う。
「お前より強いだろ?
だったら俺に従え。イヤなら学校へ来るな。教師は殴らないから舐めてるんだろう?
お前は鞭にしか従えない人間だ。そんな生徒は迷惑だ。さっさとやめてしまえ」
慌ててジョンホを返したインジェは、セチャンに対して怒り心頭だった。
翌日、ジョンホは学校へ来ない。
セチャンを非難したインジェは、逆に彼から諭された。
「優しくすれば生徒は傷つかないとでも?かばって甘やかしてもいい結果は得られませんよ。
最後までジョンホに責任を持つと?そうでないなら手を引いた方がいい。あなたも傷つく」
そう言われても、インジェは引き下がるわけにはいかなかった。
その日は、ハギョンもナムスンも学校を休んでいた。
ハギョンはいじめのせいで、学校へ来る気分ではなくて、バスに乗ったまま。
ナムスンは校門でフンスと顔を合わせ、自分が学校をやめると言って、
バスに乗り込んだ。
ナムスンは学校へ行き損ねて後に引けなくなっているハギョンを見かねて、声をかけた。
「一緒に降りて行こうぜ。ひとりはイヤだよ」
そしてふたりは、少しだけ秘密を分け合う。
ハギョンの家族は全員ソウル大出身だということ。
ナムスンも、昔はフンスと仲がよかったこと。
結局、ナムスンには学校しか行くところがないのだ。
教室へ入ると、ヨンウが心配して近寄ってきたし、ガンジュもハギョンのことを聞きに来た。
そんな様子を見ていたフンスは、イライラを募らせる。
「芝居がうまいな。クラスに溶け込んでる。年齢詐称か?ダチも多いみたいだな。
過去がバレたら総スカンだろ。覚悟しとけ。バレない秘密はない。覚悟するんだな」
ハギョンもガンジュと仲直り。
ふたりで塾へかけあって、納めた授業料を返金してもらった。
新しい制服を買い直して、なんか食べに行こう!
ひとりでジョンホの父親に会いに行くというインジェを見かねて、
セチャンもついて行ったが、結局父親は不在だった。
もう少し待ってみるというインジェに、セチャンはふたたび言う。
「ジョンホの人生に責任持てますか?」
「手を差し伸べるのもいけませんか?」
ため息をついて、セチャンは言った。
「遊園地で、迷子の親が必ず言うんですよ。
ちょっと目を離した隙に、ちょっと手を離した隙にってね。
だから子どもが迷子になるんだ……」
インジェには、彼の言いたいことが、よくわからなかった。
ジョンホは、校外にフンスを呼び出した。
ケンカはせずにおこうと思っていたフンスはうまくかわそうとするが、
やってきたナムスンを見て目の色を変えた。
「俺が呼び出したんだ。2対1じゃ不公平だと思ってな」
ジョンホが言い終わるのを待たず、フンスは笑みを浮かべて蹴り上げる。
そしてナムスンをじっと見つめた。
拳を握らず、ポケットに手を入れてしまうナムスン。
ケンカの相手はジョンホだというのに、フンスはジョンホを一顧だにしない。
かっとなったジョンホは、フンスに襲いかかる。
好きなようにいたぶられるフンス。
フンスをかばうナムスン。
ジョンホの取り巻きが、凄惨な暴力に恐れをなして、たまらずインジュにSOSを出した。
ジョンホはとうとうフンスの足を砕こうと大きな石を振り上げた。
「お前足が悪いんだって?また歩けなくなりそうだな」
「パク・フンスに構うな!クソ野郎」
今まで無抵抗だったナムスンが吠えて、ジョンホに殴りかかった。
たがが外れたように暴力の衝動に身を任せたナムスンは、
ジョンホがぼろぼろになるまで殴り続ける。
その光景をフンスが嬉しそうに眺めていた。
インジェとセチャンは暴力の現場に駆けつけたが、
同時にパトカーも急行しており、
ナムスンが我に返ったのは、赤色灯とサイレンのせいだった。
(つづく)
ちょ、おい、まてまてまてまてぃ!
わたし以前こんなこと書きましたけど……
>彼が、人を殴って生きてきた子とは思えない。
>それよりも、人の痛みをわかってあげて、そっと助けてくれる子に見えるの。
>自分が傷ついてきたから、人の痛みがわかる子なんだと思う。
アホかー!
人を殴って殴って生きてきたのはナムスン本人やないかー!
うわー、もうびっくり。
というか、自分の偉そーな感想が恥ずかしいっ。
前回出てきた、殴られ蹴られの回想シーン、続きがあったんですね。
ボカボカやられて、その後みんなでよくがんばったな、って最後笑顔ってなんなの?
不良グループの通過儀礼?
根性試し?
それからどうなったの?
ナムスンだけ、さっさと更生しちゃったの?
フンスの足が悪いのって、ナムスンのせいなの?
ナムスンもみんなより年上なの?
だから落ち着いてたの?
修羅場くぐってきたせいで、ジョンホが子どもに見えたの?
でも我慢できなかったのね?
フンスを傷つけようとしたから……。
ま、何度か拳を握ろうとしたシーンが今までありましたからね。
やろうと思えばやれる子だ、ってのはなんとなくわかったはずなのに、
わたしときたらナムスンの優しい態度にだまされとりました。
2組の生徒並みの洞察力しかありませんでしたよ、とほほ。
食堂で、教室で、校舎裏で、校門の前で、
何度も何度もナムスンを試すフンス。
ふたりの過去に何があったのか?
なぜフンスはああまでナムスンを憎むのか?
それもおいおいわかってくることでしょう。
もう偉そうに推測は書かないから許して……。
これまで、なんでジョンホはあんなにナムスンにこだわるんだろう?と
思っていたのですが、
唯一自分にひれ伏さない男だったからなのね。
カツアゲには甘んじても、けっしてパシリはしないという自尊心の高さが
ジョンホは憎かった、というね。
ナムスンからカツアゲしても
逆に恵んでもらったみたいな気がするもんなぁ。
ジョンホを恐れない、媚びない態度だから、クラスメイトには一目置かれてたんだね。
うん、確かにナムスンかっこいい。
かわいいガンジュはくっついてくるし、
ヨンウは心配してくれるし、
友達も多いみたいだし、フンスの憎悪は深まってゆく……。
たぶんフンスは孤独に生きてきたんだろうね。
転校も5回目みたいだし、どこでも受け入れてもらえなかったんだろうなぁ。
このドラマの生徒たちを見てて面白いなーと思うのは、
みんなお互いの電話番号知ってるとこ。
嫌いな相手でも登録があって、電話で呼び出したりするんだね。
わたし詳しくないんだけど、LINEだね?
あっちではカカオトーク?
先生も生徒のスマホに直接連絡してるし、
たぶんクラスの連絡網としてLINEがあるんだね。
今時だなー。
そうはいっても、昔だって友達の連絡先はみんなが知っていた。
クラスの連絡網どころが、学校全体の名簿があった。
携帯なんかなかったけど、家電も住所も調べりゃわかる関係だったのだ。
今は親を介さないところと、
いつでもどこにいてもつながるというところが昔と違う。
そしてその違いが、子どもたちの社会をより複雑にしていると思う。
プライドの高いお嬢様ハギョンのことも少しわかりました。
受験に失敗して、この学校へ来たのね。
そして家族はみんなソウル大出身。
わかりやすい。
日本のドラマでもよくある、家族みんなが東大出のおうちみたいです。
きっと家でいたたまれないんだろうよ。
高校では失敗したけど、大学では絶対に……と決意しているんでしょう。
仲間はずれにされて学校へ行きにくくなったハギョン。
フンスのために学校を後にしたナムスン。
ふたりがバスで会うシーンは、無言であるにもかかわらず、
非常に叙情的なシーンであった。
とても好きなシーン。
韓ドラ特有の時間経過ぜんぜん無視状態は許す。光の加減が好き。
言葉を交わすでもなく、離れて座っているのだけど、ずーっと降りられないふたり。
同じ時間、同じ気持ちを共有して、バスの中で揺られ続けて。
でもいつかは降りなきゃいけなくて、そのきっかけはナムスンが出してくれる。
「ひとりじゃイヤだから一緒に学校へ行こうぜ」って。
キャ~!(恥)
ナムスンだって、どうしようもない気持ちを抱えてバスに乗ったわけじゃない?
だけどね、ハギョンを見てね、
たぶんいじめられて行きにくいんだろうな、って思ってね、
自分から声をかけてあげるってのが、カッコイイんだよねー。
仕方ねぇなぁ、って面倒見てやる、みたいな。
まぁ、どこかで自分も救われているのでホッとしていると思うのだけどね。
ハギョンがいなかったら、学校へ戻るきっかけ、ナムスンにもなかったと思うから。
いいなぁ、わたしもこんな青春したかったな……。
ああでもナムスンとハギョンのシーンいい感じのばっかり。
「イケメン率?」ってポーズがかわいいナムスン。身長差が~!
バスを降りた後、
「一緒のタイミングで教室入っていくのイヤ」みたいに言われて、
ナムスンが「ハァ?めんどくせ」みたいなのがまたいいのだ。
じゃあ先に行くけど、絶対後から来いよな、と言い残して、
えいやっと高い壁を乗り越えるナムスン。
ああ男の子だなー!って感じ。
ハギョンもこの瞬間、ちょっとカッコイイと思ったわけで……。
この何気ない男臭さがいいんですよ!
男女は平等でしょ!と思いつつも、
肉体的な差を見せつけられて、ちょっと赤くなってしまうという自己矛盾……。
いや真の平等とは、壁を乗り越える女子にキュンとする男子がいたっていい、と
全世界が認めることであって!
いや、やめましょうね、深追いするのは。
ナムスンが、ガンジュの頭をくいって押す仕草もいいんですよねー。
なにかと突っかかってくるガンジュをいなすように、
おでこのあたりを人差し指でクイッと。古典的ですが。
このふたりの、気安い関係もいいな、と。
そんでもってガンジュが気安くフンスに食ってかかった時、
一体どうなるの?オロオロ、と心配してたんだけど、
そこでフンスもガンジュの頭をくいっと押すというね。
ちょっと萌える。
女の子には優しい男、というのがいいではありませんか。
ふっ、でもこれ正直イケメン専売特許でしょ……。
だって、
ジョンホが女子にこんなことできますか?
できないでしょ……。
いやジョンホには悪いが……。
「魔王」的には成長したらスンハになる子なんだから
そろそろイケメンに変化しててもいい頃だと思うが……。
いや眉毛なんかは男らしいし、いい感じなんだが……。
ナムスンとフンスがイケメンかと言われれば、
そりゃ画に描いたような美少年じゃないけどさ。
でも断然かっこいいでしょや?
なんかヨユー?ふたりにはヨユーがあるよね?!
もう!とにかくがんばれオ・ジョンホ!
お前は井の中の蛙で、学校の先生にほんとは甘えてるとこが
ダサ坊なんだよ!ヽ(`Д´)ノ
インジェ先生にかっこつけて「強い」「弱い」を
語ってる後ろにセチャン先生近づいてきてジョーズかと思ったぞ!
「ジョンホ!うしろうしろ!」的な。
案の定、ぺしゃんこにされやがって……。
「俺に従え」って言われて逆らえなかったね、ジョンホや?
学校の中では、人徳のあるチョ先生と迫力のあるオム先生が強い。
不良たちも、このふたりの言うことは聞くもんね。
インジェ先生は、確かに弱い。
何が弱いって、覚悟が中途半端なとこが弱い。
セチャン先生みたいに、
「責任持てないならかかわらない」と割り切ることもできないくせに、
奥の奥まで踏み込まない。
もちろん不良生徒だけにかかずらってられないだろうけど、
時々ふっと引いちゃう瞬間があるよね。
「悩みがあったら言ってね」とか言われても、言えないよ。
「仕方がなかった」って言えちゃう先生には。
教育者として、自分の信念をしっかり持っているから、
生徒たちはチョ先生やオム先生やセチャンに一目置くんだと思う。
あってるか間違ってるかは別として、
ベストだと信じる方法で生徒に向き合ってる。
そこがインジェ先生には足りないとこだと思うな。
オム先生とフンスは互いに一歩も引かないもんね!
でも職員室でフンスの言質を取ったあと、
オム先生がちょっとニコッとするでしょう?
あれがなんか嬉しかった。
フンスがここで卒業したいって言うの聞いて、嬉しそうだったもの。
ただ怖そうなだけじゃなくて、いい先生だと思う。
「甘やかすのがいいことだと思いますか」
「嫌いな人には頼りたくないでしょ?」
今回は、いつにもましてセチャン先生の指摘が的確。
でもがんばってジョンホの父親にまで会いにいったインジェ先生は、
成長してると思いたい。
でも警察出てきちゃって、どうしよう。
ぼっこぼこにされたジョンホも黙ってなさそうだし。
だがなぁ、ジョンホや。
親父はアル中で暴力。そんで本人は荒れてて、でも学校には来てて。
そのうえ金魚のフンが定番通りにふたり。
そんなありきたりのドロップアウトでどーすんだよ?
学校出たら世間はそんなに甘くないぞ?
ナムスンなんか、中学は不登校だったんだよ?
バイトしてたって言ってたよ?
で、中卒試験受けて高校へ入ったんだよ?
ジョンホだってさぁ、がんばれると思うんだよ。いい友達ができれば。
ね、先生が見捨てないでいてくれるうちにがんばりなよ……。
ナムスンのこと、ほんとは好きなんでしょ?
自分になびかないから、ムカついてるんでしょ?
ケンカの真っ最中でも、フンスがナムスンしか眼中にないから、
それも我慢ができないんでしょ?
それはあまりにも嫉妬に似た感情。
「俺が一番強いんだ!俺を恐れろ!敬え!」そう全身で叫んでいるジョンホは、
クラスで一番の寂しがり屋だと思うな~。
ふたたび解放された自分の拳に愕然としながらも、
暴力が止まらないナムスン。
血だらけの口で微笑み続けるフンス。
ふたりの少年の痛々しくも美しい姿が目に焼き付いて、
胸が痛い。
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