いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

魔王 第8話

2012年12月10日 | 魔王
毎度毎度、疑問符の多い感想と、勝手な妄想で進めております本文です。
同じようにドラマをご覧になっているみなさんには、
ご不満も多いことと思います。
「それ違う!」「え~そんな風に思える?」など、
いろいろあるとは思いますが、ミアナムニダ~。
とりあえず感じたことを書いておきたいと思ってます。

ヘインに自らの過去を告白したカン・オスは、
彼女に励まされ、刑事として捜査を続けることを決意する。


よかったね。ヘインは教会にも熱心に通う信者さんですから、
滅多なことで人を拒絶したりはしませんよ。
しかし、ただ優しい言葉をかけるだけではないです。
「刑事さんを救えるのは、刑事さんだけです」
優しい顔で結構きびしいことをすっぱり言い切るヘイン。
そう、誰も助けてあげられないんだよね~。
オスの進む道は、正義の道かもしれないけど、いばらの道さ。

スンハはソラをヘインの母に預ける。
ソラの母親は、デシク殺害の容疑者として警察に逮捕された。
殺すつもりはなかった、娘を誘拐されたと思った、と供述する母。
彼女に送られたガス銃は、夫から送られてきたと言うが、
その荷物の住所は、ただ杉が立っている山奥のものだった。


あー、スンハの大好きな人はヘインのお母さんだったんだわ……。
荷物の住所は、きっとお兄さんが眠っている杉林の住所だよね。
スンハはヘインオンマに親切にされて、嬉しそうですが、
「ご両親はソウルに?」の問いに、「いいえ」と答えるだけ。
あの野菜を育てているお兄さんは、義理のお兄さんなのかしらね。
素性を隠すために、養子縁組を?
天涯孤独となったから、誰かに引き取られたのか。

ふっふっふ、そして今回の見どころ、
スンハとカン・オスの対決シーンは面白いです~。

ソラのお母さんがデシク殺しの容疑者だということで、
ヘインに連絡をもらったオスは、すぐにかけつけます。
ヘインとスンハは教会でオスを待っていたのですが、
そこでのスンハが

極悪。

この事件は、誰かが裏で糸を引いている、シナリオを書いているというオスに、
「ではあなたもこの事件が12年前に起きた殺人事件の
報復だということを確信しているのですね?」って言うんですよ!

スンハとしては、「お前やっと気づいたな。わかってるんだよな?」って
気持ちだと思うのですが、言葉の選び方が非道。
「殺人事件」

そう、スンハにとってはあれは事故でも正当防衛でもなんでもない。
「殺人事件」なんですね。
オスは、自分で自分に嘘をついていた部分があるじゃない。
「人を死なせてしまった」みたいな言い方を、ヘインにもしたじゃない。
本当は「殺してしまった」わけだけれど、言葉を選んだじゃない。
そこをスンハは絶対ゆるさない。
スンギが、「あいつは人殺しだ」と言ったように、「殺人事件」とはっきり言う。
しかも!
「あっ、これは失敬。殺人事件ではなかった。気分を害されませんよう」
なんて小芝居をして、オスの傷口に塩を塗りこんでおります。

鬼~!

いやいやいやいや、いいですね!

しかも、自分が疑われないように事務長のグァンドゥさんを隠れ蓑にしています。
自分がまきこまれてるのは、彼が過去の事件の関係者だからだ、と。
当のグァンドゥさんもそう思っていますから。
元刑事のくせにお人よしですね。

「僕を巻き込んだのは一種の配慮では?
弁護士なら、使用した人を助けてあげられます」
これは、スンハが一生懸命勉強した理由ですね。
復讐は果たしたいが、関係のない人を不幸にしたくはない。
そう考えて、弁護士になったんだなー。

でも、スンハはわかってないと思うね。
過失にしろ、なんにしろ、人を殺してしまったという罪の意識から、
人は簡単に逃れることはできないよ。
結果的に手を下してしまった彼らは、法的には無罪になったとしても、
一生その記憶と、罪を背負って生きなければならないのよ。
オスが、そうしてきたように、さ。
スンハは自らの手を汚したことがないから、わからないんだね……。

三人の会話を盗み聞きしていた人間がいたようで、オスは心配します。
ヘインを送ろうと申し出るのですが、スンハが妨害。
刑事さんは忙しいから自分が送りましょうって。
「あなた同様私もヘインさんを誰よりも気にかけています」

ぎゃー!

またこんなセリフをさらっと……。
睨み合う男ふたりに、ヘインは大人な反応です。
「嬉しいけど……なんだか気まずい感じ。
男性に守られるって慣れていないから」
男たちの緊張感はほぐれて、笑顔になります。
よっうまいぞ!ヘイン!

結局ヘインはスンハに送ってもらうことにして、車へ。
複雑~な表情のカン・オス。
ここで絶対、スンハがカン・オスを勝ち誇った顔で見やると思ったね!
その通り!さびしそうなオスを見てにやりと笑うスンハくんです。
オスには、心の慰めなんか与えてやりません。
彼がヘインに好意を持っているなら余計のこと、
ヘインを自分のものにしようとするでしょう。
オスを苦しめるためだけにでも……。

でも車の中で微笑んで、嬉しそうなんだよね~。
「それは捜査機密だから教えられません」って言ったヘインを見て微笑むの。
さっきの会話にしろ、この切り返しにしろ、「賢いな」と思って嬉しいのかな。



オスが、ヘインの肩に手をかけようとして躊躇するところを
じっと見つめるスンハ。
やはり知って……いるのか?

ヘインを送ったスンハは、彼女に尋ねる。
「殺人事件にかかわるのは怖くありませんか?」
「怖いけど、その人を止めたいんです。
私が描いたカードを送ってくるのは、単に私を利用するためではない気がするんです」
「それでは?」
「その人もつらいから、自分がこれ以上犠牲者を出さないように
止めてほしいんだと思うんです」
「なぜ、そう思うんです?」
「その人もくらいトンネルの中でもがいているから。
あの絵本のお兄さんがトンネルの中で待っていたように、
その人も誰かに救ってほしいんだと思うんです」


ぜ、前回、ヘインがスンハに堕ちたのか、と思いきや、
ここでスンハがヘインに撃ち抜かれたー!!
画面も、動揺するスンハの心情を端的にあらわして
ぐわんぐわん揺れています。



もう、心の奥底の本当の感情を、ヘインに理解されてしまったスンハは、
彼女を本気で愛さずにはいられないんじゃないでしょうか……。

ああ!でも直後には、彼らを見張っているかのような謎の男に気付いて
不敵な笑みを浮かべています。
こ、この二面性が、視聴者をひきつけてやみません。
まさしく、堕天使ルシフェル、地獄の王ですわね……。


自分たちをつけて、見張る男に気付いていて、にやり。ナ、ナップンジャシ。

ヘインはソラのぬいぐるみから、映像を読み取る。
車の中のスンハ、ソラを見つけたグァンドゥ、声をかけてくれたおじさん、
廊下を逃げていく学生、地獄の門、出版社?そしてスンギ。


オスは、ヘインが見た男はキム・ヨンチョルだと思っているようです。
自分がいじめていた学生のことを思いだしたんですね。
しかし、ヘインが見続けているのは、スンギなんですね~。
なぜ、ソラのぬいぐるみにスンギの映像が浮かぶのかしら?
これが、残留記憶を操作している証拠なのかしら?
でも一体どうやったらそんなことができるの?

いろいろがんばっているオスを見て、お父さんは不審に思います。
きっととんでもないことが息子の周りで起こっている……。
オスの兄さんに言って、調べさせる気のようです。
この人、オスに愛情がないわけじゃないんだね。
だって彼の変化に気付いているんだもの。
兄さんはにぶいからわかってないけどね。

グァンドゥさんも、この事件の背後にいるのは死んだテフンの弟にちがいないと
考えているようです。
平気な顔しているけれど、大丈夫なのか?スンハ?
オスアボジだって本気で調べだしたら、たどられるんじゃ?
そこまでうまく出自を隠せるもの?
グァンドゥさん、何か調べて高校の先生に電話しています。
なんだろう?

と、ここで驚きの事実が!

スンハの兄さんが高校の先生と顔見知りです。

いや、大文字で書く必要はないかもしれないけど、
あんまりびっくりしたもんだから……。
先生が勤めてる学校の給食用に野菜を納品しているみたいだね。
ファンさん、と呼ばれています。
これはさすがに偶然だよね?
計画通り?
夜神月的な?


お母さんの指輪を眺めて、悪い顔をしています。悪魔だ……。

カン・オスは、ソラに首実検をさせようと、スンハに協力を申し入れる。
ソラの安全が確保できるなら……とスンハは譲歩した。
オスは、容疑者のひとりキム・ヨンチョルを見つけ出し、
彼の勤務する出版社を訪れた。
スンハは、ヘインを送った後、家の付近で様子をうかがっていた
ソン・ジュンピョ記者に声をかける。


意を決して自分の過去をヘインに告白し、
チームのみんなにもそのことを知ってもらったカン・オス。
お父さんにも長年の鬱積をぶちまけて、
父親代わりのチーム長にも厳しく、温かい言葉をかけられ、
いろいろ吹っ切ってまさにフル回転って感じですね。
自分のことでうじうじ悩む暇があったら捜査に没頭する、という
決意というか、覚悟ができて、やっとスンハとの真剣勝負が始まる気がします。

しかし、スンハの女ったらしぶりが際立つ回でしたね……。
自分を迎えにきたスンハに、ヘインはちょっと困っている感じ。
私も大人なんですから、自分のことは自分でやれますよって。
「ご心配はいりません」

が!スンハの返事がこれですよ!
「心配だから来たとは言ってませんよ」

な!なんですとー!?

ま、これまでもいろいろありましたので、
こんな発言くらいで驚いてちゃいけないんですけど。
これを真顔で言うからコワイのよねー、この子ったら。
計算……だよね?
天然でこれができたら無敵だわ。

ヘインは、カン・オスにとってもスンハにとっても重要な女性だよね。
お母さんの教育のたまものなのか、その能力のせいなのか、
芯の強い、しっかりした人です。
だから、オスに安易な言葉をかけたりはしない。
「大事なのは今です。自分の信じた道をゆきなさい。あなたを救えるのはあなたしかいません」
こうやって要約しちゃうと、なんかある種の悟りを持った僧の言葉みたいだ。

スンハには、ってか犯人には、
「本当は救われたがっている。私に止めて欲しがっている。だから自分のできることをします」
もう殉教者の言葉みたい。

オスはもちろんだが、スンハも最後には彼女の「赦し」を得ようと
もがく展開になるのではないかなーと思いました。

トンネルの中に、妹は入っていけたんだね。
そして兄さんは、こう言う。
「きっと来てくれると思っていたよ」
兄さんはスンハで、妹がヘイン、という構図なんでしょうか?
こういう寓話みたいなのって意味深だよねー。
浦沢直樹の「MONSTER」思い出しちゃった。



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