元サラリーマンの植物ウォッチング第5弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part5
アキザキヤツシロラン・1~下柚木
ラン科オニノヤガラ属の「アキザキヤツシロラン(秋咲八代蘭)」。草丈は5~6センチで葉緑素を持たず光合成を行わない菌従属栄養植物で主に竹林に生育する。萼片と花弁は基部で合着し筒状になっている。上部が背萼片、斜め上の両側に2枚の側花弁、斜め下の両側に2枚の側萼片、内側の下に黄色い唇弁、内側上部の中央に葯があり、その両側が蕊柱で、まさしくランの花の構造になる。同属のクロヤツシロランはアキザキヤツシロランの花よりも平開し唇弁には毛がある。アキザキヤツシロランは絶滅危惧種で東京都でも生育地は少ないようだ。ここは我が家から3キロほどの下柚木の雑木林だが地元情報でこの存在を知り、やぶ蚊にかなりの量の“献血”をした結果、やっと見つけることができた。
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チョウジタデ・4~殿ヶ谷戸
先日、ヒンジガヤツリの記事で“品字様(ひんじよう)”について触れたが、植物の名前には他にも字の形で表現するものが多い。“人”の形の“ジンジソウ(人字草)”を始め、“大”の形の“ダイモンジソウ(大文字草)”、“田”の形の“デンジソウ(田字草)”、“十”の形の“ジュウモンジソウ(十文字草)”“ジュウモンジシダ(十文字羊歯)”などいろいろ。
“丁子”と呼ばれる高木のクローブ(Clove)はその花蕾が釘のような形になるためだが、その他に“チョウジギク(丁子菊)”“チョウジザクラ(丁子桜)”“チョウジソウ(丁子草)”などもある。また“丁子”は“丁字”の字を当てることもある。
写真はアカバナ科チョウジタデ属の「チョウジタデ(丁子蓼)」。花後の果実がクローブに似ることから名付けられている。これは殿ヶ谷戸交差点付近の休耕田のもの。
“丁子”と呼ばれる高木のクローブ(Clove)はその花蕾が釘のような形になるためだが、その他に“チョウジギク(丁子菊)”“チョウジザクラ(丁子桜)”“チョウジソウ(丁子草)”などもある。また“丁子”は“丁字”の字を当てることもある。
写真はアカバナ科チョウジタデ属の「チョウジタデ(丁子蓼)」。花後の果実がクローブに似ることから名付けられている。これは殿ヶ谷戸交差点付近の休耕田のもの。
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