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テングノメシガイ

 鑓水の雑木林の中で見つけた奇妙な真っ黒いキノコ。長さ2センチほどで地表から何本も伸びている。これはテングノメシガイ科テングノメシガイ属の「テングノメシガイ(天狗飯匙)」で、スプーンような形をしており“匙”の名前が付いている。“匙”は中国では古くから飯をすくう道具として使われ、日本でも平安時代に“かい”と呼ばれ用いられていた。もともと貝殻を用いたことからの呼び方だろう。テングノメシガイはもちろん初めて見たが、キノコの世界にはまだまだ知らない面白いものが多い。
 さて天皇陛下の即位礼正殿の儀で“万歳三唱”があったが、このキノコも一緒に万歳しているようだ。東京は今日は午前中は強い雨が降っていたが、正殿の儀が始まる頃には雨が止み、皇居には綺麗な虹が掛かった。これは天照大神による奇跡としか言いようが無い。天皇陛下のご即位を心よりお祝いしたい。
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ヤノネボンテンカ・1~花

 上柚木の民家で撮らせてもらった「ヤノネボンテンカ(矢の根梵天花)」。アオイ科フヨウ属の常緑低木で南アメリカ原産の帰化植物。“梵天”とは仏法の守護神の一柱であり、インドから伝わったともされる。また葉が矢尻のような形をしているためにそのように名付けられた。“梵天”と言えば、NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』(昭和62年)を思い出す。伊達政宗の幼名が梵天丸であり、『梵天丸もかくありたい。』というセリフは流行語になった。ヤノネボンテンカの花径は4~6センチで、12本の雄蕊は合着し花柱は赤く10個に分かれている。この形はハイビスカスの蕊を思い起こさせる。
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