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アケボノソウ・4~雄性期

 順番が逆になったが写真は雄性期の「アケボノソウ(曙草)」。リンドウ科センブリ属の二年草で花径は2センチほど。アケボノソウの開花直後は雄性期で、雄蕊の葯から花粉を放出し、雌性期になると雌蕊の柱頭が2裂して受粉態勢になる。花冠裂片の中央には黄色い蜜腺が2つあり、昆虫を呼び寄せる。花冠の先端には黒い斑点があるが、これを夜明けの星空に見立てて“曙”の名が付けられている。『白地に黒点ではなく、黒地に白点でなければ星空ではないだろう』とツッコミたいが、そこは先人のロマンの感性に敬意を表そう。1株にたくさんの花を付けるので、ひとつの花を星と見立てて、薄暗い空にたくさんの星があると思えばそのようにも見える。花冠は4~6裂のものが多いが、中には7裂や8裂のものもあるようだ。
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カワラケツメイ・3~黒い果実

 ラグビーワールドカップで予想通りニュージーランドが強い。昨夜は準々決勝でアイルランドを撃破し3連覇に向かって一歩前進した。ニュージーランド代表チームを“オールブラックス”と呼ぶのはお馴染みだが、その名前の由来は黒いユニフォームではなく、新聞の誤植だったという説がある。先日、ある会合で知人の慶応義塾大学ラグビー部OBから聞いたが、これは100年以上前の1905~1906年にニュージランドチームが初めて北半球遠征をした時、試合で全員が素早く走り回ることから、新聞記者がその戦いぶりを『全員がバックスのようだ。』と評して“ALL BACKS”とした。ところが翌日の新聞を拡げてみると記事には“L”がひとつ入って“ALL BLACKS”と誤植されていたという。真相はわからないがこの説も長く伝えられている。
 せっかくラグビーワールドカップ開催中なので、ラグビー蘊蓄をもう少し。先日のNHK番組『チコちゃんに叱られる!』で取り上げられていたのでご存知の方も多いと思うが、ラグビーでは何故“ゴール!”ではなく“トライ!”と言うのか。ラグビーの草創期は、ボールを相手のゴール領域まで運んだらコンバージョンキックの権利(Try For Point)を得て、その後キックしたボールがH型のポストを通過すると初めて得点になるというルールだった。しかし時代とともにトライの価値が高まり、草創期は0点だったものが、1948年に3点(コンバージョン2点)になり、1971年には4点になった。そして1992年からは5点となり今に続いている。
 また今EU離脱問題(Brexit)で混乱しているイギリスだが、オリンピックではイギリス1国として出場するのに対し、ラグビーではイングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドと4つの地域での参加が認められている。これは発祥地域の伝統的な配慮であり、またイギリス国家の仕組みにもある。小学生の時にイギリスの正式名称は『グレートブリテン及び北アイルランド連合王国』と覚えた。
 さて話がずいぶん逸れたが、写真の真っ黒の莢は「カワラケツメイ(河原決明)」の果実。長さは3~4センチで、中の種子は長さ3ミリほど。カワラケツメイの茎葉を乾燥させて茶として飲用したり、この種子を煎じても茶になる。
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アカネ・4~果実

 鑓水小学校北から鑓水公園に向かう遊歩道で見掛けた「アカネ(茜)」。アカネ科アカネ属のつる性多年草で写真は若い果実。直径は8~9ミリで2個が繋がったものも多く見られる。果実はこのあと黒く熟す
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