LOVE - GOLDEN APPLE

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松本サリン事件20年に思うこと

2014-06-28 15:30:19 | 政治
松本サリン事件から20年という報道が先日ありました。

当時、同じ長野県に住む者として、世間が騒然としていたのを覚えています。

中でも最も印象に残っているのは、一般人の河野さんが疑われて連日大きく報道されていたことです。

「自宅で農薬が見つかった」--スワ、犯人か!!とすごい騒ぎでした。

当初は農薬を誤って調合、という事でしたが、サリンとわかってからも同じでした。
ですが、私は、では化学兵器として使用されるようサリンはどこでどうやって作ったのかという事にとっても興味を持っていました。次はその場所が特定されるのではないかと半ば心待ちにしていたのですが(一般人がたった一人でサリンを作るなんて凄すぎると思ったから)、そのような後追い報道もなく、ただ疑われているだけ。。。

あのオウムでさえ、サリン精製のためには立派な実験棟を建設し、あらゆる器材と薬品を揃えていたと聞きます。
農薬だけではサリンは作れないという事はわかっています。
当時もそのように説明していた専門家の人は居ました。

それなのに、マスコミの皆さんは「自宅で」「サリン」という構図から離れられなかったようです。
もっと理系の頭脳も持って報道してもらいたいです。

こういう科学的な根拠も無く、警察や報道はなぜ河野さんを犯人扱いし続けたのでしょう?

聞いたところによると、どうも河野さんの第一印象が非常に悪かったようです。
普通、これだけの事件で家族が犠牲になると、家族のものはかなり取り乱すものと思われますが、河野さんはとっても冷静沈着だったようです。病院でもそうだったようです。
だからあやしい、、と。

しっかりとした証拠も全くなく犯人扱いするとは。シロウトの私でさえ、サリンなんか、自宅で一人では作れないと思うのに、警察内部で疑問に思う人はいなかったんでしょうか?
第一印象ではなく、もっと科学的な面での捜査を、と望みますが、最近はその科学的な証拠もねつ造されてしまう事もあるので、たまりませんね。

さてその河野さんですが、今は鹿児島に移住したとか。
こんな長野県には住みたくないと思われていたら大変残念です。