LOVE - GOLDEN APPLE

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エクソダス:神と王

2015-02-03 23:18:29 | 映画


原題 Exodus:Gods and Kings

出エジプト記の映画、というとどうしても1956年の有名な、チャールトン・ヘストン主演の「十戒」を思い出してしまいます。私の子供の頃、というと随分以前の話になりますが、この映画、文部省推薦だったと記憶しています。
学校でみんなで見たとか、映画館にみんなで行ったという人も多くいるようです。
当時はキリスト教のキの字も知らなかったのですが、シナイ山の燃えているけれど燃えない木とか、とっても有名な海が割れるシーンとかに興奮したのを覚えています。

そこで今回の「エクソダス」ですが、普通の映画かな。あまり心に残らない。

今回は主人公をそれほど神格化せずに普通の人間として描いているのは、親近感が持てて良かったかなとは思うのですが、いかんせん、役者さんたちにそれほど魅力がないです。クリスチャン・ベールは良しとして、あとはベン・キングスレーぐらい。だから、映画に入り込めない。
この人、だれ、って感じで、モーゼ以外、誰が誰だか良くわかりませんでした。
「十戒」はチャールトン・ヘストンとユル・ブリンナーですから。映画の中にすっと入り込めます。

バッタやカエルが襲うシーンとかは凄く良く描かれていますが、あまりにリアルに描いてあるので、ヘブライの神様って悪魔みたいなものだというイメージを与えかねないと思いました。特に男の子を神様の幻影のように登場させていますが、なんだか「エクソシスト」のデミアンみたい。。こういう子を登場させたというのはなんか意図があるのかな、と思ってしまいました。

極めつけは、最後、モーゼが受け取るはずの石版ですがなんと、モーゼが自分でノミを使って文字を刻んでいる!!
真実はこうだったんですか、って、当事者がみたら怒りだしそうな内容なんじゃないですかね。刻むのは、こういう事もあったかもしれませんが、もうちょっと信仰心を持った描き方が出来なかったんでしょうか。

海外ではあまり評判が良くないみたいというか、特に宗教関係者には評判がよくなく、上映禁止のところもあるようです。

ただ、最後、遠くで隕石が落ちて、それがきっかけで津波の引き潮で水がひけ、海峡を渡る事ができたというのは、これはありかも、とは思いました。

という事で、評価はCGの部分で

🍎🍎

としました。

一度見れば十分。

最近の聖書もの映画って、ただお金がかかっているだけですね。

映画『エクソダス:神と王』本予告