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NHKスペシャル 本土空襲 全記録 -- 重慶爆撃の扱い方が気になりました。

2017-08-13 11:24:07 | テレビ
NHKスペシャル 本土空襲 全記録

原爆の日や終戦記念日を前にして、戦争特集というものが少なくなったな、と思っていたら、NHKだけは特集しているようです。
今月5日頃からいろいろなテーマで特集していますね。もうちょっと早くこの特集を組んでくれていたら、原爆の日を忘れなくってよかったのに、と愚痴めいたことも思ってしまいます。(人のせいにしている!)

終戦記念日を前にして、本日は「本土空襲 全記録」のタイトルで、アメリカ軍による無差別日本本土爆撃のことを放送していました。
本土空襲のことは私なりに多少は知識はありましたが、若い人たちにとっては、NHKで放送されていたような映像を最近は見る機会が少ないので、非常に刺激的だったようです。また、日本地図を多用してくれたおかげで、アメリカ軍により日本の大都市がほとんど爆撃されていたということがよくわかったと思います。
そういうこともあって、興味津々と見ていたのですが、あるところで、NHKのこの番組の意図って違うところにあったのかと思ってしまい、若干しらけた雰囲気に。

それは

  重慶爆撃で日本軍が無差別に中国市民を爆撃した=だから日本人は無差別爆撃を受けて死んでも良い=本土空襲は自らが蒔いた種で、悪いのは日本人

ということをNHKは言いたいような印象を受けてしまうのです。ほんの数分?数秒?の間の重慶爆撃の説明ですが、それも計算してこのスペシャルの中に挿入してのかしら?

この重慶爆撃、日本軍が一般市民も殺してやれと言って爆撃したのではないと思います。この時、日本軍は市街地、外人住宅あたりから猛射を受けたという記録が戦闘記録に残っているということです。当時、蒋介石は対空砲台をわざわざ軍事施設から市街地に移動させていたようです。このため、日本軍はしょうがなく市街地に対しての絨毯爆撃を行ったということです。蒋介石は一般市民が巻き添えになる、ということはわかっていたはずなのに、なぜ、こういうことを行ったのでしょうか。
そして現在、この重慶爆撃は、日本は重慶を無差別に攻撃した、だから日本も無差別に攻撃されて当然、全ては日本が悪い、というプロバガンダに利用されているということです。

以前からNHKの戦争特集を見ていると、どうしても「日本が悪い」という方向に持っていきたいような印象がありました。ドキュメンタリーであってドキュメンタリーではないような感じ。
いっそのこと、次回はこの重慶爆撃とはなんだったのか、もっと正確にドキュメントしてもらいたいと思っています。

でもまあ、欧米人の間では、この重慶爆撃があったからこそ本土空襲の容認意見は多かったということなどで、こういう歴史があったという紹介は良かったと思いますが、詳細を正しく検証してもらいたいです。

そして今回の番組で初めて知ったこと。-- それはあの頃のアメリカ軍ってピンポイントで爆撃できなかったんですね。でも、殺傷率を高める為に焼夷弾を開発を行い、それに成功した当時のアメリカの経済力と執念って凄いと思う。

また、このような本土空襲があってこそ今の日本がある、ということを忘れてはいけないとも思いました。

さて、次回はあの731部隊のことを放送するようです。
本土空襲を見た後では、一体どのような内容で731部隊のことを放送するのか、そちらの方に興味が出てしいまいました。石井四郎とGHQの関係まで描くのかしら❓

最近は、じいちゃんばあちゃんと言っても、殆どの方が戦後生まれではないでしょうか。昔は周りに戦争経験者が多く、じいちゃんばあちゃんからも戦争の話を聞く機会が多かったと思います。今はそういう機会もなく戦争の事が風化されて行く感じ。今回のような番組は若い人にとっては貴重でしょう。

なお、NHKが特集する戦争関連の番組を見たい場合、戦争証言アーカイブスで見る事ができます。

8月12日(土)のつぶやき

2017-08-13 05:30:40 | 文化