LOVE - GOLDEN APPLE

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エール   文通で結婚、て、懐かしい世界。

2020-05-24 16:26:00 | ドラマ
NHKの朝のドラマ、エール のモデルである古関裕而さん、文通で結婚したんですね。初めて知りました。
この文通という言葉、何故か懐かしい。というのも、私が若い頃には、まだ文通が流行っていたと思います。中学生、高校生用の雑誌にも、巻末には「文通相手募集中」という見出しで毎回特集してあった事を思えています。日本国内だけではなく、世界各国の人の文通相手を探すことができるサービスもありました。

住所、氏名がバッチリ書かれているので、個人情報の問題で今では無理でしょう。

私も当時は、文通に夢中になっていたクチ。国内だけではなく海外にも何人か。そんな文通相手から、海外の様子などを知ることが楽しかったのですが、今でも文通が続いている人は残念ながら一人もいません。日本国内の文通相手の一人とは会ったことがありますが、結局、長続きしませんでしたね。日本語ならまだしも、中学生、高校生で英語で文通、というのは本当にしんどかった。

でも、当時はテレビのチャンネルがNHKの2局と地元の信越放送しかなかった長野県の片田舎に住む者にとってはに、海外の人から手紙が届く、ということは本当にワクワクものでした。

当時、文通だけでドイツの人と国際結婚したような人の事が話題になっていた事を覚えていますが、その時は本当にビックリしたもの。そういう事をさらにその遥か前に古関裕而さんがしていた、ということにとっても驚きました。が、私の子供の頃よりも、古関さんの青春時代の方が文通は盛んだったようです。あの、山田耕作さんとも文通していたようですね。

さて、その古関裕而さんの手紙、今でもきちんと残されているようです。




が、その文面を読むと、今で言うとストーカーとも思えてしまうようにも思ってしまいます。文通相手から次のような内容の手紙をもらったら、私だったらどう思うのかな❓

「昼、シヤツの中に貴女の御写真を入れて、あせでよごれたのではないかと心配しつつそつと出して見ました。やさしい貴女のお姿、すこしもよごれては居ません。貴女は、いつまでもいつまでも美しいですね。御心迄(みこころまで)美しい。そつと接吻しました。(お許し下さい。)」

大変失礼なんですが、気持ち悪くなってしまうのですが、、。こんな人、ヤダ、と文通はやめてしまうかも。だって、一度も会ったこともない人ですよ。

でも、それに対する奥様の返事が

「お写真、私ほんとうに気に入りましたの、離すのは湯に入る時きりです。何時(いつ)も眺めてます。夜の勉強にも眠くなると貴方のお写真を見なほしては亦(また)やります」

なんです。
お互い、音楽と言う共通事項があったので、余計に盛り上がったのかもしれません。それに、今のような手軽な通信手段がなかった時代ですから。

他の文章も、こちらが赤面してしまうような内容の文章ばかり。が、恋愛のチャンスが少ない時代で、お互い純粋だったんだなあ、とも思います。
でもまあ、殆ど文通だけで結婚されたにもかかわらず、相思相愛で大変素敵なご夫婦だったようです。きっとお互いに運命の人だったんでしょう。それがたまたま文通で知り合った、と言うことで。

ある意味、羨ましい。

現代でも文通なんてされている方はいるんでしょうか❓

懐かしい文通の話題でした。