今、FIRE なる言葉が流行っているようです。
このFIRE とは、
FIRE(ファイア:Financial Independence, Retire Early)
という意味だそうで、経済的な自立を得て、早期に引退して、後は自由気まま、という意味だそうです。
この、経済的自立って、どういうような方法で自立するのかなと思ったら、節約に節約を重ねてお金を貯めて、そのお金を元手に投資をして更にお金を儲けて経済的自立を勝ち取る事だという事です。
ここで出てくる、投資ってどういう投資をするのかにも興味が湧いたのですが、一番興味があるのは、早期リタイアで一体何をしているのか、という事です。
テレビの情報番組からの情報だけなのですが、ある人は30代で早期リタイア。それで今は何しているかと思ったら、あちこちぶらぶらしたり、なにか色々やっているみたいだけど、要するに暇を持て余しているような印象。
こういう生活って、3日で飽きると思うのですが、それに、頭を使うことがないようで、人とも話す機会もないようですし、まるで認知症一直線だなあ、という感想です。
それに、投資って、絶対に損はしないのでしょうか❓まあ、投資で頭を使っていると言えば使っていると思うのですが。
いくらお金があっても、こういう生活はしたくはないな、というのが私の感想。
かたや、90才で総務の社員、という方が最近話題になっていました。
今時の総務だったら、コンピュータも使わなければいけないと思うのですが、90才でやっていけてるんだろうかと思ったら、そんな事は全くの心配ご無用な状態で、エクセルもバリバリ使いこなしているのだそう。
さすがに90才という見た目は隠せませんが、表情も生き生きしていて、とっても若々しく見えます。
こういう人なんかは、早期リタイアなんていう言葉は頭の中に微塵もないでしょう。
30代で早期リタイアと90才で現役。
あなたはどちらを選びますか❓
私としては、朝は朝は決まった時間に起床したり、難しい事に頭を突っ込んだりすることが時々嫌になりますが、どちらかと言うと、後者の90才で現役、を選びます。
お金があって早期リタイアなら最初は喜ぶと思うけど、そのうち、飽きてくるか、一番は、自分のアイデンティティがわからなくなるのでは、と考えてしまいます。
やはり、人間というものは、なんらかの形で世間とのつながりを保っていないと、生きていけない動物ではないでしょうか。
この早期リタイアした人たちが、得た資金で改めて別なビジネスを起業するとか、日本の伝統文化の継承に力を入れて活動するとかだったら、それはそれで喜ばしいことですが、ただ毎日ぶらぶらしてるって、ホント、認知症になるよ。マジで。
FIREについて書いてある記事には、その後の顛末があまり書かれていないので、早期リタイアはバラ色です、というようなイメージだけしかないように思えます。FIREを考えている人たちは、自分の老後を本気で考えた事があるのでしょうか。
アメリカのある富豪で早期リタイアした人もいますが、リタイア後の生活に耐えきれなくなり、また仕事に復帰した人もいるようです。リタイアしたからと言って、何もすることがない、という事らしい。
それに、これは余談ですが、日本の神話では神様だって働いている。西洋では労働はネガティブなイメージとして聖書でも扱われていますが、日本では労働は神様に代わって行っていることだから、喜びでもあるわけです。それで、民が潤い国土も潤う、という事ですね。
ですから、FIREって日本人には性質的に合わないと思います。お金を稼ぐのもいいけど、稼いだお金を別なところで生かしてね。そうじゃないと、本当に認知症になって、国が困っちゃうよ。特に男性は。