Full-Tone

女性建築士・ふるとちかこの徒然なるままに

今更ながら、高気密住宅考

2010-01-14 17:53:59 | インポート

何年ぶりか・・・!!の大雪。

昨日朝目覚めたときには、10センチあるなしだった雪が、お昼頃には30センチにも!

量はもちろんですが、外を見るたびに増える積雪にため息の昨日でした。

さて、そんな大雪の昨夜。建築士会の新年会が開催されました。

隣の席に座っていた、前々支部長が、『ねえ、高気密・高断熱住宅って、どう思う?』

いきなり、何を聞きたいのかと思ったら、機能性とか、省エネルギーとかではなく。

人間の健康への影響に関する意見を求められました。

そのときの私の答えをそのまま書いてみます。

初めて高気密住宅に入ったとき、私は息苦しいって感じました。

それから、気密性がより高い建物では酸素量が少なく、火が燃えることができない為に、

オール電化とセットになっているものもあったり。。。

生活に支障はないとはずですが、同じ環境でも人によっての差があると思うので、

打合せの際に高気密が向かないと思われる方とは、隙間風が入らない工夫をした場合も。

例えば、アレルギーがあるとか、色んな面でデリケートであるとか。

アレルギーが有る・・・と言う方でも、

具体的に『コレ』に反応すると言える方はほとんどいないのが現実。

24時間換気が原則であっても、高気密は避けた方がいい場合もあると思います。

どうやら、前々支部長の考えていたことにヒットしてしまったようでした。

話がいろいろと盛り上がりかけていたのですが・・・。

『朝、おぎだとき、布団さ雪がぱやっと積もってる、むがしの家が一番健康だんだ!』

同じテーブルに座っていた、某社長の発言で話は一掃されてしまいました。

話には聞いたことがありますが、隙間だらけの昔の家では、

雪が吹き込んでくることもあったとか。

自然換気だけに目を向ければ間違いないことですが、

機能性も快適性も日進月歩している中で、笑い話でも無茶な発言です。

間もなく、住宅版エコポイント制度も始まるようですが、断熱も気密も

機能性だけでなく暮らし方・住まい方など、色んな角度から検討したいですね。

最近購入した本で、ちょっとお薦めなのが、こちら。

住まいをお弁当箱に例えたり、切り口が斬新ですがなるほど納得の一冊。

ちょこっとしか登場しませんが、高気密・高断熱もある意味分かりやすいかも。

住まいの解剖図鑑―心地よい住宅を設計する仕組み 住まいの解剖図鑑―心地よい住宅を設計する仕組み
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2009-11-20

ふるとちかこ建築設計室http://www.c-fulltone.e-arc.jp/

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