毎月第二木曜日の夜は、建築士会・所属支部の定例会。
今月は特別講座と言うことで、講師は八戸工大・大学院教授・工学博士の橋本先生。
橋本先生は、衝撃音の研究で一昨年学会賞を頂いたほどの方なのです。
『建築と音環境』と言う講義だったのですが、お話の中心は衝撃音・固体音について。
で、衝撃音の衝撃!
スラブの上にアジャスターで二重床にした場合、衝撃音が緩和されと信じてきたのですが、
場合によっては、遮音等級レベルが下がると言うこと。
スラブと床の間の空気がバネになって、振動が増幅される場合があるとか。。。
もちろん、全てが全てではないとのことでしたが、集合住宅ではトラブルの元になっているとか。
(ご近所トラブルについても、橋本先生のお話は面白い!)
ただ、音の不思議なことって、その施工状況によっても伝わり方が異なる、
だから、品格法では音に関して全て選択事項なのだとも。
アレコレと、こ~い内容のお話で、2時間もあっという間に過ぎてしまいました。
時間切れで聞けませんでしたが、資料の後半には、興味深い調査データがあって、
伝統的な土壁・茅葺、そして板壁などの住居と比べて、
現代の住居では残響時間が長いのだそう。
高気密 + ボードにクロス仕上げ = 当然の結果・・・ですよね。
なので、吸音性の高い仕上げを一部に使うことも推奨されてました。
ほんの少しではありましたが、
見えないもの音を見る、と言うか、垣間見せられた感じです。
@ふると