Full-Tone

女性建築士・ふるとちかこの徒然なるままに

音・・・おくぶかきこと

2010-10-16 08:48:46 | 建築士会

毎月第二木曜日の夜は、建築士会・所属支部の定例会。

今月は特別講座と言うことで、講師は八戸工大・大学院教授・工学博士の橋本先生。

橋本先生は、衝撃音の研究で一昨年学会賞を頂いたほどの方なのです。

『建築と音環境』と言う講義だったのですが、お話の中心は衝撃音・固体音について。

で、衝撃音の衝撃!

スラブの上にアジャスターで二重床にした場合、衝撃音が緩和されと信じてきたのですが、

場合によっては、遮音等級レベルが下がると言うこと。

スラブと床の間の空気がバネになって、振動が増幅される場合があるとか。。。

もちろん、全てが全てではないとのことでしたが、集合住宅ではトラブルの元になっているとか。

(ご近所トラブルについても、橋本先生のお話は面白い!)

ただ、音の不思議なことって、その施工状況によっても伝わり方が異なる、

だから、品格法では音に関して全て選択事項なのだとも。

アレコレと、こ~い内容のお話で、2時間もあっという間に過ぎてしまいました。

時間切れで聞けませんでしたが、資料の後半には、興味深い調査データがあって、

伝統的な土壁・茅葺、そして板壁などの住居と比べて、

現代の住居では残響時間が長いのだそう。

高気密 + ボードにクロス仕上げ = 当然の結果・・・ですよね。

なので、吸音性の高い仕上げを一部に使うことも推奨されてました。

ほんの少しではありましたが、

見えないもの音を見る、と言うか、垣間見せられた感じです。

@ふると

近所がうるさい!―騒音トラブルの恐怖 (ベスト新書)2階で子どもを走らせるなっ! (光文社新書)

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする