建物好きにお薦めの本です。
先日、八戸工大で学生さん達と美術館・博物館の話をしていたとき、
ある学生君、「江戸東京博物館」に衝撃を受けたと言い、そこから菊竹清訓先生の話に。
で、機会があったら「スカイハウス」を見ておいでよ~、と、口を滑らせた私。
学生時代、スカイハウスを実際に見て、衝撃を受けた経験が蘇ってしまった。
で、場所を聞かれて、頼りないふるーい記憶(汗
カテドラル大聖堂や椿山荘の近く、確か・・・?
そう答えたものの、妙に気になって、図書館で見つけて借りてきたのがこの本。
(場所はなんとか、間違ってはいませんでした・・・セーフ)
この本、アーキテクチャーの過去の記事をまとめてそれに最新情報を加えた一冊ですが、
懐かしい建物が満載で、ちょっと嬉しくなりました。
壊されそうな憂き目にあったり、はたまた、保存運動が展開される一方で、
維持に莫大な費用と労力がかかっていることを知って、驚いたり。
有名建築とは遠いけれど、私もメンテナンスができるだけかからない、
設計をと、改めて思うのでありました。
件のスカイハウス、だいぶ前の記事でしたが、
住宅雑誌並みに内部の写真も掲載されていて、悲鳴が出るくらいご満悦。
家族の成長に合わせて、増築したり、リフォームしたり、その変遷も載っています。
建物を愛して長く住み続けることのお手本、今だから見直したい。
いつか、スカイハウスのその後を見に行けたらいいなぁ・・・と。
この本にも設計当時の逸話や色々が掲載されている中銀カプセルタワービル。
いつぞや東京へ行った折に見つけて、懐かしく、遠目でしたが思わず
周辺は、驚くほど景色が変わっていて、おのぼりさんには未来都市みたいでした。
@ふると