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女性建築士・ふるとちかこの徒然なるままに

最近読んだ本

2022-05-07 10:54:31 | 最近読んだ本

やがて海へと届く 著:彩瀬まる

図書館からお借りした一冊。恒例の写真、撮り忘れた。

コピーを見て「消えた親友」が、何年か後に戻って来るお話なのかと思って、前情報もなく観た映画。

実は映画の展開がちょっと腑に落ちなかったのだ。よい映画だったのだけど。

エンドロールで、原作が彩瀬まるさんと知ったことで、どんな描写なのか、読んでみようと思ったしだい。

大学入学当初からの友人、真奈とすみれ。

物語は、卒業して、働いている真奈の姿から始まる。

ひとり旅が好きなすみれが、偶々訪れていた先で、東日本大震災に遭遇し、

津波にのみ込まれてしまったらしい。

事あるごとに、ここにいない「すみれ」を呼ぶ真奈。

戻ってくるかもしれない、忘れてはいけない、色んな思いが交錯して、

先に進めない思いが伝わってくる作品でした。

映画では読み取れなかった、真奈の背中を押してくれる出来事と、

その先の真奈の思いや行動が、すみれに届いたんだなって感じる結末。

「やがて海へと届く」その意味を深く感じました。

原作の登場人物と、映画のキャスティングが絶妙。

読みながら映像が重なる感じが、結果よかった。

@ふると


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