最近読んだ本をまとめて、忘備録的に。
著:大島真寿美
【虹色天気雨】 【ビターシュガー】 【たとえば、葡萄】
三部作と言っていいのかな。
高校時代からの仲良し3人を中心に繰り広げられる物語。
物語の面白さと共に、会話と情景とが絶妙なリズムの文章で表現されていて、
すっかり虜になってしまって、三冊をむさぼるように読んでしまいました。
2冊目はドラマ原作にもなったそう。
3冊目はコロナ禍が背景で、仲良し3人のうちのひとりの娘が主人公。
またこの先の物語も出版されるね、きっと。
著:大島真寿美
【三月】
同じ著者に取りつかれたかのように、こちらも一気に読んでしまった一冊。
ちょっと薄かったし。
短大の同期6人が、卒業から20年後に再会する。
その20年間にそれぞれが経験してきたことが、なにもかにも私とは全く違うんだけど、色々共感しちゃう。
なんか、そんな物語でした。
設定的には、たぶん私より5才くらい下なのかな。
クライマックスの展開に、はっと息をのんでしまったけど。
みんなが、新たな人生を切り開いていけるって感じが、良かったかな。
そうとは言わなくても、なんだか通じ合える感じが、私の同期達と近いような。
この本読んだ同世代には、きっと理解してもらえる気がする。
著:大竹昭子
【間取りと妄想】
たぶん。
著者がどこかで見つけた特徴のある間取り(平面図)から、そこに住む人や状況を勝手に妄想した物語。
こんな風には、発想を広げられないよ、私には。
独特の世界観が楽しい一冊でした。
ひとつ目の物語で川と扱われたものは、たぶん法面だろうな。
建築士的には、そう言う見方ができないからね。
昨年ベストセラーになった「変な家」とか、間取りから物語が生まれて行くのって、不思議。
因みに「変な家」は申し訳ないが途中でドロップアウトしちゃった。汗
映画化されるのよね。
あぁ、そう言えば、かなり前に読んだ「スィートマイホーム」
こちらも今年公開されるのだそう。
トントントンと読み進んだのだけど、おっそろしいラストが待っていた。
映画はもっと怖そう。
物語の中の家は、色んな人間と感情が渦巻いてて、ちょっと頂けない。
単純に暮らしやすい、気持ちのいいお家では、物語が展開しないのかしら。
@ふると
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