Full-Tone

女性建築士・ふるとちかこの徒然なるままに

最近読んだ本

2023-07-21 10:56:28 | アクセサリー

最近読んだ本をまとめて、忘備録的に。

著:大島真寿美

【虹色天気雨】 【ビターシュガー】 【たとえば、葡萄】

三部作と言っていいのかな。

高校時代からの仲良し3人を中心に繰り広げられる物語。

物語の面白さと共に、会話と情景とが絶妙なリズムの文章で表現されていて、

すっかり虜になってしまって、三冊をむさぼるように読んでしまいました。

2冊目はドラマ原作にもなったそう。

3冊目はコロナ禍が背景で、仲良し3人のうちのひとりの娘が主人公。

またこの先の物語も出版されるね、きっと。

 

著:大島真寿美

【三月】

同じ著者に取りつかれたかのように、こちらも一気に読んでしまった一冊。

ちょっと薄かったし。

短大の同期6人が、卒業から20年後に再会する。

その20年間にそれぞれが経験してきたことが、なにもかにも私とは全く違うんだけど、色々共感しちゃう。

なんか、そんな物語でした。

設定的には、たぶん私より5才くらい下なのかな。

クライマックスの展開に、はっと息をのんでしまったけど。

みんなが、新たな人生を切り開いていけるって感じが、良かったかな。

そうとは言わなくても、なんだか通じ合える感じが、私の同期達と近いような。

この本読んだ同世代には、きっと理解してもらえる気がする。

 

著:大竹昭子

【間取りと妄想】

たぶん。

著者がどこかで見つけた特徴のある間取り(平面図)から、そこに住む人や状況を勝手に妄想した物語。

こんな風には、発想を広げられないよ、私には。

独特の世界観が楽しい一冊でした。

ひとつ目の物語で川と扱われたものは、たぶん法面だろうな。

建築士的には、そう言う見方ができないからね。

 

昨年ベストセラーになった「変な家」とか、間取りから物語が生まれて行くのって、不思議。

因みに「変な家」は申し訳ないが途中でドロップアウトしちゃった。汗

映画化されるのよね。

あぁ、そう言えば、かなり前に読んだ「スィートマイホーム」

こちらも今年公開されるのだそう。

トントントンと読み進んだのだけど、おっそろしいラストが待っていた。

映画はもっと怖そう。

物語の中の家は、色んな人間と感情が渦巻いてて、ちょっと頂けない。

単純に暮らしやすい、気持ちのいいお家では、物語が展開しないのかしら。

@ふると

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