中国新聞広場欄に父の文章が掲載されました。
よかったら読んでみてください。
「かれんな花育て33年」
タレユエソウ(誰故草)とも言い、直径5センチほどの青紫色のかれんな花を咲かせるエヒメアヤメ。
かつては西日本各地の里山に自生していたが、開発と乱獲で絶滅の危機にあり、今では三原市沼田西町などの自生地で、国の天然記念物に指定されて残っている。
このエヒメアヤメの復活を目指した人がいた。府中市上下町の故原田一郎さんだ。
原田さんは試行錯誤を繰り返し、長い年月をかけてエヒメアヤメの開花と採種に成功した。わが家でも、原田さんから頂いた種を鉢で育てて33年になる。
勢いのよい頃には250花も咲いたが、年々衰え、昨年は8花、今春は咲かなかった。
そこで、植え替えをしようと大鉢を返してみたら、鉢全体に巻いてボール状になっているはずの根が短くなっていた。根を傷めずに株分けできると思い、3鉢に分けて植え替えた。
来年の春には、無事に活着し、かれんな花を咲かせてくれるのを楽しみにしている。
2016年6月8日 中国新聞広場欄掲載 じいじ 79歳
「父が育てたエヒメアヤメ」
よかったら読んでみてください。
「かれんな花育て33年」
タレユエソウ(誰故草)とも言い、直径5センチほどの青紫色のかれんな花を咲かせるエヒメアヤメ。
かつては西日本各地の里山に自生していたが、開発と乱獲で絶滅の危機にあり、今では三原市沼田西町などの自生地で、国の天然記念物に指定されて残っている。
このエヒメアヤメの復活を目指した人がいた。府中市上下町の故原田一郎さんだ。
原田さんは試行錯誤を繰り返し、長い年月をかけてエヒメアヤメの開花と採種に成功した。わが家でも、原田さんから頂いた種を鉢で育てて33年になる。
勢いのよい頃には250花も咲いたが、年々衰え、昨年は8花、今春は咲かなかった。
そこで、植え替えをしようと大鉢を返してみたら、鉢全体に巻いてボール状になっているはずの根が短くなっていた。根を傷めずに株分けできると思い、3鉢に分けて植え替えた。
来年の春には、無事に活着し、かれんな花を咲かせてくれるのを楽しみにしている。
2016年6月8日 中国新聞広場欄掲載 じいじ 79歳
「父が育てたエヒメアヤメ」