トーク・アバウト・アメリカン

トークアバウトボーラ→300C→アメリカン。最近はアメリカからだいぶ外れてきています(笑)

キャデラックXTS試乗

2012-12-08 21:36:00 | キャデラック
こちらに向かってくるXTSを見てまず思ったのは、「やはりキャディラックはこの位の大きさが似合う・・」日本で見た第一印象。
すべてが大きいアメリカ走っているのを見かけた時よりも、日本で見た時の方が、キャデラックのフラッグシップ車である感じを強く受けます。

さて、今回はアメリカのディーラーに厚かましく飛び込んだのと同じく、日本の老舗ディーラーに行ってきました。まぁ、そこがジャパニーズ・営業リーマン(笑)




写真はそこそこにして・・。
試乗はレインボーブリッジを渡って、ベイエリアをぐるりと。

わずか、数十分の試乗であり、また自動車評論家ではないので大した内容ではない、という事を先に(弱気に)お断りしつつ(笑)CTS3.6との比較を中心とした印象程度を。

内装:新生ジャガーXJと同じく、オール液晶のメーターパネルとipadのようなCUEの組み合わせ。先進的な車に乗っていると感じさせる演出は抜群。
もっとも、高級車にこうした先進性を感じさせるギミックは必ずしも必要でもないとの意見の方が多いのもわかってますが。
内装全般では埼玉のディーラーでじっくり見た時に、高級そうに見せるデザインや素材の組み合わせも上手いし、かなりのレベルと感じましたが、信号待ちとかでじっくり見ていくと・・皮の角にくる部分の仕上げとか、フィニッシュに多少甘い部分も。
まぁ、自分は細部はこだわらないですが、このクラスをお買い上げのクラスの方はこうした部分を気にする方もいるでしょう。

静粛性:走り出して驚いたのは、その静粛性。以前、埼玉で見た時にタイヤハウス裏の起毛処理を見つけましたが、更に見えない部分での遮音、静音対策努力を感じます。

3.6直噴エンジン:CTSの3.6と同じエンジンか?と言うほどエンジン自体も静かで無振動。
現行CTS、3.6オーナーとしてはちょっと悔しい(笑)
6速と普通なGM内製ATですが、チューニングが熟成の域に達したのでしょう。この重いボディをスルスルと滑らかに加速させていきます。

ハンドリング:低速域ではどっしりと安定してましたが、車速が上がってくるとクイックに反応し、コーナーにノーズが素直に入っていきます。大きさを感じさせないキビキビ感は好印象でしたが、ここは好みがわかれる所ですね。
タイヤはコンフォート志向のものではなく20インチのブリジストンのャeンザ。CTS3.6純正のミシュラン、パイロットスメ[ツようなしっかり感(固いとも言いますが(笑))があります。
乗り心地。GM自慢のマグネティックライドシステムはフラットな姿勢を保ち続け、前述の20インチスメ[ツタイヤを履いているとは思えないほど当たりは柔らかで滑らか。
これに比べちゃうと、CTSのパフォーマンスサスは、平坦な道でもちょっとした凹凸にも反応し揺さぶられ感が(少しですが)あるかな・・。
マグネティックライドシステムと言えば、2008年にニュルブルリンクでセダン最速タイムを叩き出した、CTS-Vでのカッチリしたイメージが強いのですが、乗り心地に振ったこの足の印象もかなり良かったです。

日本では並行で600万円代~800万円代。存在感や内容を考えるとかなりリーズナブル。(と言っても自分には高嶺の花ですが(笑))自分なら、同クラスのドイツ車より、断然XTS。
ただ・・目立ちたくない方、無難な選択は、同じヤナセでもドイツ系輸入車の方をお買い上げすることをお奨めします。
お台場あたりには沢山の人がいましたが、注目度は・・半端なかったので(笑)

このまま湾岸高速に乗ってどこまでも行きたい、って思える車がこのキャデラックXTS。
まぁ、車なんて、A地点からB地点まで経済的に安く、ただただ行ければいいって時代なんでしょうが。

尚、注目のATSですが、キャデラック・シボレー東京(ヤナセ)において、本日(12月8日)及び9日からキャデラックATSが展示されています。