☆史上最強の法則-海外支局☆

☆The Unrivaled Principle in History☆

YMCの法則2~最強伝説

2010-04-16 21:25:44 | 阪神の法則
 別定のG2のたびに、毎度毎度枕に書いていて我ながら芸がないと思うのだが、別定のG2では「格」がモノをいう。
 となると、G1馬のキャプテントゥーレとセイウンワンダーの2頭。さらに「G1の格」からいえば、2歳馬限定の朝日杯を勝ったセイウンよりも、皐月賞のキャプテンの方が上なので、キャプテン⇒セイウンの1点でよさそうだが、そうは問屋が卸さない。
読売マイラーズカップ血統傾向再掲↓
<ahref="http://"><imgsrc="http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/87/18fe978dec5e06b7bb1425eea26df972.png">
 キャプテンの父タキオンの2着が1回あり、カンパニーのお陰で2年連続連対中のミラクルアドマイヤと同系の母父トニービンを拠り所にする手もなくはないが、前回書いたように、ここはSS系軽視の方針を貫く。
 一方のセイウンの父グラスワンダーは、3年連続3着に入っているロベルト系。まあ、こちらも勝ちがないのは気になるところではあるのだが、血統傾向的には若干ながらセイウンが上。

 しかし、セイウンワンダーを上に取る理由はそれだけではない。
なんてったって、同馬は現在の古馬戦線において「最強」といわれている有馬記念組の6着なのである。

 なぜ、有馬記念組が最強なのか?
こちらを見れば一目瞭然。
【有馬記念出走馬のその後の成績】
 1着ドリームジャーニー:京都記念(G2)3着⇒大阪杯(G2)3着
 2着ブエナビスタ:京都記念(G2)1着⇒ドバイシーマクラシック(G1)2着
 3着エアシェイディ:日経賞(G2)2着
 4着フォゲッタブル:ダイヤモンドS(G3)1着
 5着マイネルキッツ:AJCC(G2)4着⇒日経賞(G2)1着
 6着セイウンワンダー:未出走
 7着マツリダゴッホ:引退
 8着イコピコ:阪神大賞典9着
 9着シャドウゲイト:AJCC(G2)2着⇒中山記念(G2)6着⇒中京記念(G3)1着
10着コスモバルク:引退
11着ミヤビランベリ:休養
12着ネヴァブション:AJCC(G2)1着⇒日経賞(G2)4着
13着リーチザクラウン:フェブラリーS(G1)10着
14着テイエムプリキュア:日経新春杯12着
15着アンライバルド:休養
中止スリーロールス:引退

昨年の有馬記念出走馬16頭中、既に引退あるいは休養中の馬を除くと11頭。
その11頭のうち、セイウンワンダーを除く10頭が有馬後に何らかのレースに出走していた。そして、その10頭中5頭が重賞を制覇し、2頭がそれぞれ2着、3着と、合計7頭の馬が、馬券対象になっているのだ。
 有馬では、3角10番手から4角5番手まで捲くり上げたものの勝ち馬から約9馬身も離された6着のセイウンワンダー。だが、これは勝ちにいったものであり、何も悲観することはない。現に、上記の有馬後に馬券対象となった馬たちの殆どが、捲くり勝負で勝ちにいった馬たちなのだから。

◎ ⑦セイウンワンダー…グラスワンダー×SS
 
 菊花賞⇒有馬と長距離を使った後に、マイル戦を使うことに一抹の不安を感じる向きも多いと思う。ましてや鉄砲なら尚更だろう。だが、心配ご無用。なんせ、マイル戦は4戦3勝2着1回のパーフェクト連対で、しかも、阪神芝コースは3走して1-1-1と、全て3着以内。
 前日最終オッズで、単勝10倍。ここで買わずに一体いつ買うのか?休み明け2走目の次回は、間違いなく人気になって妙味は薄れる。まさに、今が買い時の不動の本命。

 で、問題は相手なのだが、真っ先に目がいくのは、セイウンと同じ有馬記念組のリーチザクラウン。
しかし、父がSS系であることが減点材料。ただ、前が止まらない今の阪神は、逃げのリーチにとっては願ったり叶ったり。ヤネもアンカツにスイッチし、桜花賞のオウケンサクラのような逃げを想定しているファンも多いことだろう。ハナを切れれば、そのまま!というのは大いに考えられるが、この馬は走っても走らなくても、常に人気になるので妙味は少ない。

 となると―

=つづく=

YMCの法則1~血統傾向

2010-04-15 18:00:00 | 阪神の法則
 読売マイラーズカップ血統傾向過去7年↓

 一応、過去7年分の血統傾向を掲載したが、注目すべきは外回りに改装となった07年以降の3年間。
 そこから導き出されるのは、読売マイラーズカップを獲るための3つのキモ。
ノーザン系・ネイティヴ系(ミスプロ系含む)・ロベルト系
というわけで、SS系はバッサリと。
あとは、牝馬にも要注意。

=つづく=

皐月の法則6~血統傾向

2010-04-15 18:00:00 | ダービー馬を探せ!2010
 枠順も確定したことだし、ここらで、基本に戻って血統傾向に合致する馬をピックアップ。

【皐月賞血統傾向過去5年】

 まず、全体的には父SS系が3-4-2、母父SSが3着2回。また、SSと同じヘイルトゥリーズンの枝であるロベルト系が1-0-2。したがって、過去5年の3着以内15頭のうちSS系やロベルト系を父にも母父にも持たない馬は、06年1着のメイショウサムソンと07年2着のサンツェッペリンの2頭のみということになる。
 しかし、SS系を持つ馬は、出走馬18頭のうち13頭もいるので、その配合相手で絞ってみたい。SSの配合相手で目立つのは、ノーザン系が2-3-1、グレイソブリン系が1-1-1の二つ。

◆×リファール系
1勝2着1回で、メイショウサムソンの母父でもあるリファール系だが、該当馬はいない。

◆×ニジンスキー系
2着、3着各1回で、父方でも2着1回のあるニジンスキー系。
☆ ⑯ヒルノダムール…マンハッタンカフェ×ラムタラ
☆ ⑰ガルボ…マンハッタンカフェ×ジェネラス

◆×グレイソブリン系
2勝2着1回で、逆パターンで3着1回。いずれもトニービン・ラインである。
☆ ④ネオヴァンドーム…ネオユニヴァース×トニービン
☆ ⑮ダイワファルコン…ジャングルポケット×SS
☆ ⑭レーヴドリアン…スペシャルウィーク×ハイエストオナー
ハイエストオナーは、トニービン・ラインではないが、一応ピックアップ。

◆母父SS
☆ ⑤ローズキングダム…キングカメハメハ×SS
母父SSは、前出のダイワファルコンが、そしてSS系なら次に出てくるアリゼオが該当。

◆ロベルト系
☆ ⑱アリゼオ…シンボリクリスエス×フジキセキ
☆ ⑧バーディバーディー…ブライアンズタイム×シーキンザゴールド

他では、父で1勝、母父で1勝を上げている↓
◆サドラーズウェルズ系
☆ ⑫エイシンアポロン…ジャイアンツコーズウェイ×サドラーズウェルズ
父にも、母父にもヘイルトゥリーズン系を持たないが、サドラー系を持つ馬は本馬1頭のみ。

 というわけで、絞ったつもりが該当馬は9頭にもなった。
ダメだこりゃ。

=つづく=

皐月の法則5~ピサ斬り!

2010-04-15 00:00:00 | ダービー馬を探せ!2010
 あちこちのメディアに載っている皐月賞過去10年の消去データだが、桜花賞の時のそれと違って、どうも中途半端で歯切れの悪いものばかり。
 そんな中、唯一使えるデータを、競馬ラボで見つけた。

●過去10年で、4勝以上馬は2-3-6-7で、連対率27.8%、複勝率61.1%
●但し、4連勝で挑んだ馬は全て3着以下に敗退

 ざっと調べてみると、02年3着タニノギムレット、06年3着フサイチジャンク、07年3着フサイチホウオー、そして昨年のロジユニヴァースが14着に惨敗していた。

 今年は、未勝利戦⇒京都2歳S⇒ラジニケ2歳S⇒弥生賞のヴィクトワールピサが該当。前走のスプリングSで3着になり、評価が下がったロズキンは、むしろ負けて正解だったのかもね?

 おそらく、岩田に乗り替ろうとも、一本被りまである1番人気はヴィクトワールピサにとって、嫌なデータはそれだけではない。実は、ディープインパクトが勝った05年を最後に、1番人気馬は4年連続で負け続けているのだ。
【1番人気で負けた馬(06年以降)】
06年:アドマイヤムーン4着
07年:アドマイヤオーラ4着
08年:マイネルチャールズ3着
09年:ロジユニヴァース14着

 というわけで、ヴィクトワールピサ斬り!!残念!!
ヴィクトワールピサ…ネオユニヴァース×マキャヴェリアン

それでも、あなたはヴィクトワールピサを買いますか?
それにしても、デカイ馬だなあ。

=つづく= 

皐月の法則4~芦毛伝説

2010-04-14 17:00:00 | ダービー馬を探せ!2010
 戦国の世から、敵に見つかり易いという理由で、忌み嫌われてきた芦毛馬。
だが、そんな芦毛馬がブームになった時期がある。

 今から22年前の1988年。
当時400万下から怒涛の6連勝で春天をブッコ抜いた白い稲妻・タマモクロス。時を同じくして、笠松から移籍して来た白い怪物オグリキャップ。以後、この2頭の活躍は、芦毛伝説第一章として、今に語り継がれている。

 翌89年の皐月賞では、芦毛のウィナーズサークルが7番人気ながら2着に入り、続くダービーでは見事勝利を飾った。

 そして、90年。
アイネスフウジンで鉄板かと思われていた皐月賞で、まんまと出し抜けを食らわしたのは、芦毛のハクタイセイであった。
また、秋の菊花賞では、遅れてきた大物・メジロマックイーンが菊花賞を制し、芦毛伝説第二章の幕が切って落とされた。

 その後、89年皐月賞で8着になったホワイトストーンが、ダービーで13番人気ながら3着に入り、芦毛伝説第三章の主役に祭り上げられたが、結局、善戦はするもののG1は勝てずじまいで、皆の期待を裏切り続けた。

 以降、芦毛伝説は途絶えているものの、皐月賞に限れば93年2着のビワハヤヒデ、94年2着のサクラスーパーオー、98年1着のセイウンスカイ、そして08年の1着のキャプテトゥーレと、芦毛馬の活躍が目に付く。一体、これまで何頭の芦毛馬が出走したのか気になったので、調べてみると、88年から昨年までで、芦毛馬は合計16頭出走していた。そのうち3頭が1着になり、3頭が2着であった。つまり、連対率では37.5%である。

 今年の登録馬の中の芦毛馬は2頭いるが、出走確実なのはこちら↓
☆ レーヴドリアン…スペシャルウィーク×ハイエストオナー

 芦毛の馬体は、母父ハイエストオナー、つまり隔世遺伝の影響。
血統構成から言えば、父スペシャルウィークが皐月賞で負け、ダービーを制した点、そして母父ハイエストオナーは、府中が得意なグレイソブリン系なので、皐月賞よりも、むしろ、ダービーあるいはJC向きの配合である。
しかし、皐月賞には芦毛の馬体がよく似合う、と思うのは私だけだろうか。


=つづく=

皐月の法則3~不吉な予感

2010-04-13 18:00:00 | ダービー馬を探せ!2010
 セントサイモンにまつわる悲しき物語は終わらない―
St.Simon(Galopin×King Tom)英国産 1981年~1908年

 
 以下、前回に引き続き、「競馬の血統学~サラブレッドの進化と限界」吉村譲治著・NHKライブラリー刊より引用。

 しかし、それは父系の崩壊を暗示する、不吉な前兆でもあった。
人々が、セントサイモンとその後継種牡馬たちに群がれば群がるほど、イギリス生産界には、その血を受けた繁殖牝馬が加速度的に増え、過去の名血が飽和状態に陥って衰退を招いた同じ道を、猛スピードで走り始めていたのである。
 もう一つの不吉な前兆は、セントサイモンが母の父としても、たいへんな遺伝力を発揮したことにあった。この名血を受けた牝馬たちが牧場に戻って母親となり、20世紀を迎えた頃には、続々と産駒を送り出してくるようになった。それら産駒がみなハイレベルで、父親が地味であろうと父系が傍流であろうと関係なく、際立って優秀な競争成績を上げていったのである。むしろ母系にセントサイモンの血は、配合種牡馬が地味な傍流であればあるほど、威力を発揮していった。
 1903年には早くも英リーディング・ブルードメアサイヤー(母の父としての首位種牡馬)に輝くが、これはセントサイモンが23歳のときという早さで、以後、1907年まで5年連続でその座に君臨していく。
 皮肉にも、この母系に入っての優秀さがセントサイモン系を崩壊へと導いていく大きな原因となった。つまり、これらセントサイモンの血を受けた繁殖牝馬たちの配合相手は、セントサイモン自身でもなければ、直系の後継種牡馬でもまだ早すぎた。前者は娘と父の結婚、後者は姉と弟の結婚になってしまう。
 そのため、適度な近親繁殖にはもう数世代は待たねばならず、さしあたって異父系の種牡馬を配合したが、セントサイモンの血が母系から絶大なる威力を発揮して、それらに活力や遺伝力を吹き込んでいったのである。
 血統大革命をまきおこし、「百年に一頭の名種牡馬」といわれながら、1901年に9回目の英リーディングサイヤーに輝いて以降、種牡馬成績が急速に下降線を辿ったのは、こうした理由だからだろう。セントサイモンが初の英リーディング・ブルードメアサイヤーに輝いたのが1903年という事実が、それをなによりも裏付けている。
 しかし、これがサラブレッドの悲しい血の宿命なのである。
 過去から現在に至るまで、ひとつの父系がどんなに繁栄を誇ろうとも、それが長続きしなかったのは、こうした事情によるものだ。そして、それは常に繰り返されてきた。サレブレッドがごく限られた狭い世界で生きる動物である以上、この血の宿命はおそらく永遠につきまとうことになる。
 当時はまだ血統の世界的な広がりはなく、また交流も少なく、イギリスを中心とした地域的な生産が主だった。それ故に崩壊も早かったのだろう。1910年代のイギリスの種牡馬ランキングにおいて、セントサイモンの後継種牡馬があれほど上位を独占していたにもかかわらず、1930年代にはベスト10からほとんど消えてしまっていた。

 以上が、世に言われる「セントサイモンの悲劇」である。
そして、この悲劇は、セントサイモンに限ったことではない。過去の偉大な種牡馬たちも同じ道を辿り、そして消えていったのである。
 歴史は繰り返す―
 決して、SS系の天下が未来永劫続くことはないのである。
 上の文中で、セントサイモンをSSに置き換えてみればよい。いまだSS系全盛の時代ではあるが、当のSSは既にこの世になく、95年以降13年間君臨し続けたリーディングの座を、遂に08年に後継種牡馬であるアグネスタキオンに譲り渡した。


 そして、自身のリーディングサイアーの座からの陥落を自覚していたのかどうかは分からないが、06年以降からここまで、BMSリーディングのトップに居座り続けているのだ。


 リーディングサイアではSS系後継種牡5頭がTOP10に入り、リーディングBMSでは、自身がトップという今の状況は、セントサイモンの末期と同じといえるのではないだろうか。セントサイモンは、9回リーディングサイアーに輝き、5年連続でBMSリーディングトップを最後に歴史の舞台から消えていった。
 
 全てのSS系が、リーディングサイアーのトップ10から消えるのは、まだ先の話だろうが、かといってそれほど遠い将来でもない。そして、そのお膳立ては既に出来上がっているといっても過言ではない。
 時代はまさに転換期を迎えている。
 現に、先の桜花賞ではSS系は全滅し、そして、現時点でのリーディングサイアーのトップはSS系ではなく、キングカメハメハである。

 SS系繁殖牝馬が溢れかえっている現在、自身にSS系を一切持たないキングカメハメハが持て囃されるのは必然。これもまた、歴史の繰り返しである。

=つづく=



皐月の法則2~血の宿命

2010-04-13 13:00:00 | ダービー馬を探せ!2010
 皐月賞血統傾向過去22年↓

 SSが、その産駒を初めてクラシック戦線に送り込んだのが95年。いきなりワン・ツーを決め、競馬関係者の度肝を抜いたかと思いきや、欲96年もワン・ツー。以来、ここまでの15年間で父SS系は9-9-3で、そのうちワン・ツーフィニッシュを決めたのは7回ある。
 一方、非SS系の優勝は6回で、内訳はロベルト系BTラインが3勝、オペラハウス2勝、そしてマイナー血統であるシェリフズスターが1勝である。そして、非SS系が優勝した6回のうち、2着も非SS系が5回あり、非SS系-SS系で決まったのは1回しかない。
 SS系を頭にするのなら、相手もSS系を。そして、非SS系を頭にするのなら、相手も非SS系を。これが皐月賞攻略の王道である。
 尚、ロベルト系は、SS系と同じヘイルトゥリーズンが源流になるので、過去15年間で、ヘイルトゥリーズン系が12勝をあげていることになる。皐月賞においては、同系統を無視して買うのは暴挙以外のなにものでもない。但し、今年は''元祖・史上最強の法則''により、ロベルト系の優勝はないのは言うまでもない。

 そんな唯我独尊のSS系ではあるものの、絶対的存在ではないことも、また確か。
毎年、毎年父SS系が勝っているわけではない。
 目下、V2の父SS系であるが、このV2というのは今のところ3回あるが、最高でもV3止まり。今年父SS系が優勝すれば二度目のV3となるのだが、これまでの傾向を踏まえるとV2でストップしてもおかしくはない。否、それが自然界のバランスというもの。何事も過ぎたるは及ばざるが如しで、腹八分が丁度よい。だが、今の競馬界、何処を見てもSS系だらけで、既に「過ぎている」状態。
 驕れるものは久しからず―これもまた、自然界の摂理。SS系の時代が永遠に続くことなどあり得ないのだ。

 ここで、ある歴史的事実を紹介しておく。

 セントサイモンの誕生。
 それは、第一次血統革命のはじまりでもあった。
 初産駒が四歳になった1890年に、いきなり英リーディングサイヤーに輝くと、合計9回もその座に君臨していったのである。明けても暮れても、活躍するのはセントサイモンの子ばかりであった。
 「種牡馬は二つに大別される。セントサイモンと、それ以外だ。」
 とまでいわれ、地味な傍流血統から突如として登場したたった一頭の馬に、それまで我が世の春を謳歌していた主流血統はことごとく駆逐されていった。
 「サラブレッドの能力を一気に高めた種牡馬」
 という評価もまた頷けるものだった。
 セントサイモンの子と、ほかの種牡馬の子では、その‘’性能‘’がまるで違っていた。
これだけ猛威を見せつけられれば、人々は当然ながらセントサイモンの血に群がる。それによって、いとも簡単に成功が得られると、その血は神よりも尊いものとして崇め奉られるまでになった。
 セントサイモンの血の威力は、すぐに直径の後継種牡馬にもおよび、1910年代の前半には、種牡馬ランキング・ベスト10の半数を独占するほどまでになっていた。もはや「セントサイモン系でなければ種牡馬ではない」といった状況で、そこに名誉や金儲けの欲がうごめき、この名血さえ大事に守っていれば、もはや安泰だ、この名血こそが勝利への道にいちばん近い方法だと、人々はますます群がっていった。
(引用元:「競馬の血統学~サラブレッドの進化と限界」吉村譲治著・NHKライブラリー刊)

 遠い昔の異国の物語ではない。
イギリスを日本に、年代を現代に、そしてセントサイモンをSSに置き換えてみれば、まさに現在の日本の競馬界の状況そのものである。

 そして、この物語はこれで終わりではない―

=つづく=



皐月の法則1~元祖

2010-04-12 12:12:12 | ダービー馬を探せ!2010
 ヴィクトワールピサとローズキングダムの一騎打ちムードから一転、ヴィクトワールの相手探しとなってきた今年の皐月賞。
 その原因は、毎日杯でロズキンが敗れたことにある。特に敗戦後の調教師のコメントが、大きく影響している。出るのか?出ないのか?憶測だけが右往左往。結局、出ることになったのだが、それならそれで、「じゃあ、あのコメントは何だったのか?」「裏に何かあるのでは?」と、勘ぐられる始末。完全に勝負前にアヤがついてしまった格好。
 だったら、やっぱりヴィクトワールで鉄板なのかというと、鞍上が武の落馬負傷により、岩田に乗り替る。ヤネは高いレベルでの現状維持だが、こちらもアヤがついたことには変わりない。

 だからといって、穴人気になるであろうアリゼオから勝負してはいけない。
ロズキンを負かした前走の再現を期待する向きも多いことだろう。確かに、有力どころが、後方で差しに構えるときは、お互いが金縛り状態になるケースが多く、しばしば逃げ逃げ馬券が穴を開ける。しかし、いくら鞍上が、今季ノリノリのノリだからといって、アリゼオを頭で買ってはいけない。
 たとえ、皐月賞の血統傾向で、ここ3年連続でロベルト系が3着以内に入っているからといって、アリゼオを頭で買ってはいけない。

まあ、ヒモで押えるのは構わないが。

 なぜなら、父ロベルト系は2012年の皐月賞まで勝てない、と10年以上前から決まっているのだから。
☆元祖・史上最強の法則☆

 毎度お馴染みのこの法則。97年を起点にして、ロベルト系は5年おきでしか皐月賞を勝てないのだ。つまり、次に父ロベルト系が皐月賞を勝つのは2012年ということ。

 というわけで、アリゼオの他に父ロベルト系の馬が出てくるのかどうかは知らないが、とにかく父ロベルト系を頭から買ってはいけない!!

=つづく=

桜の法則6~【結果】

2010-04-12 00:03:33 | 牝馬の法則
 すわ!キンカメBOX馬券が成立か?と思いきや、アンカツサクラに邪魔をされ、サ・ク・ラ・チ・ル・・・

桜花賞血統傾向更新↓

 SS系が1頭も3着以内に入らなかったのは、98年以来12年ぶり。SS時代が終焉を迎え、時代の転換期に入っているのは間違いない。

☆第70回桜花賞馬☆
アパパネ…キングカメハメハ×ソルトレイク


 キンカメ産駒は、惜しくも1~3着独占とはならなかったものの、1、3、4着。
だが、これで「キンカメ政権樹立」と決め付けるのは、早計というもの。牝馬では、ファミリーライン(肌馬)としてはキンカメの血を残すことはできても、サイアーラインとしては残せない。政権交代を現実のものにするのは、今週の皐月賞、そしてダービーだ!!

=おしまい=

Nobody beats 【結果】

2010-04-11 20:59:17 | ダービー馬を探せ!2010
最強厩舎の旧・秘密兵器発進!!

☆福島5R~3歳未勝利☆
☆ ⑨マージービート…ジャングルポケット×クリエイター


で、こちらが福島ダート1700mの血統傾向↓

血統傾向では、父も母父も皆無だが、そんなことは言ってられない。
かつては、ダービー出走を応援するために、こんな横断幕まで作ろうかと思っていたのだから。

バックは栗毛の馬体、真ん中の☆は勝ち星を表す。
メンコにも☆がありますね♪
キャッチコピーは「ビートを負かす奴など誰もいない」といった感じの意味。
でも、このままだとNobodyをEverybody に変更されてしまうかも・・・

=つづく=

【結果】
◎ ⑨マージービート…2着(1人気)複勝120円

福島ダート1700m血統傾向更新↓

せっかく1Rでジャンポケ産駒が1着になったのに・・・
2着には来たものの、未勝利戦では1着にならないと意味はない。しかも、勝ち馬に3馬身離されているようでは、「Everybody Beats the ''BEAT''」に変更せざるを得ない。
ダートもダメとなると、思い切って芝の短いところを使ってみたらどうだろうか?どうも、母父クリエイターの淡白さが出ているように思える。

=おしまい=