<第107話 アンタレス>
カルディアの矜持を真っ向から受け止めるラダマンティス…。
カルディアは自身の心臓の熱を以ってしても己を痺れされる、
ラダマンティスの圧倒的な小宇宙に対して笑みすらも見せます。
これを受けてカルディアは更に命を燃やし、心臓の熱を高め、
必殺の「スカーレットニードルカタケオアンタレス」を放ちます。
が、ラダマンティスはカルディアの右腕を捉え、逆に必殺の
「グレーテストコーション」を放ちます。
その猛威はカルディアの右腕を粉砕しますが、今一歩決定打に掛け、
ラダマンティスは続けざまの一撃を加えようとします。
次の瞬間、その間隙を縫い、カルディアは左腕の毒針を撃ち込みます。
カルディアの一撃は確実にラダマンティスの腹部を貫きます。
そう、右腕の毒針はあくまでも囮で、本命は心臓に近い左腕の針…。
穿たれた針穴から流れ込んだカルディアの「熱」はラダマンティスの
身体中を流れる血液を沸騰させ、絶命させるに至ります。
ラダマンティスを後にするカルディアは心臓から抜けていく熱とともに
彼の頭の中に想い出が巡ります…。
ラダマンティスは心臓病を患っていて、この先長くはなかったようです。
そのため、自身の心臓に「禁忌の技」を施して延命処置をしている、と。
が、それも万能ではなく、制御が効かなくなり、異常な発熱を伴うような。
時には、デジェルの凍気が必要なほどの熱を帯びてしまうようです…。
その中で、カルディアは迫る「死」を凌ぎながら、「生」を最大限に感じ、
それが出来るのであれば、「死」との引き換えでも構わない、と…。
自己満足だが、そんな生き方も良いではないか、と
カルディアの命の火は静かに、その熱の量を減じていきます…。
悪く言えば生き急いだ感もありますが、「燃焼」という生き方でしたね。
カルディアの矜持を真っ向から受け止めるラダマンティス…。
カルディアは自身の心臓の熱を以ってしても己を痺れされる、
ラダマンティスの圧倒的な小宇宙に対して笑みすらも見せます。
これを受けてカルディアは更に命を燃やし、心臓の熱を高め、
必殺の「スカーレットニードルカタケオアンタレス」を放ちます。
が、ラダマンティスはカルディアの右腕を捉え、逆に必殺の
「グレーテストコーション」を放ちます。
その猛威はカルディアの右腕を粉砕しますが、今一歩決定打に掛け、
ラダマンティスは続けざまの一撃を加えようとします。
次の瞬間、その間隙を縫い、カルディアは左腕の毒針を撃ち込みます。
カルディアの一撃は確実にラダマンティスの腹部を貫きます。
そう、右腕の毒針はあくまでも囮で、本命は心臓に近い左腕の針…。
穿たれた針穴から流れ込んだカルディアの「熱」はラダマンティスの
身体中を流れる血液を沸騰させ、絶命させるに至ります。
ラダマンティスを後にするカルディアは心臓から抜けていく熱とともに
彼の頭の中に想い出が巡ります…。
ラダマンティスは心臓病を患っていて、この先長くはなかったようです。
そのため、自身の心臓に「禁忌の技」を施して延命処置をしている、と。
が、それも万能ではなく、制御が効かなくなり、異常な発熱を伴うような。
時には、デジェルの凍気が必要なほどの熱を帯びてしまうようです…。
その中で、カルディアは迫る「死」を凌ぎながら、「生」を最大限に感じ、
それが出来るのであれば、「死」との引き換えでも構わない、と…。
自己満足だが、そんな生き方も良いではないか、と
カルディアの命の火は静かに、その熱の量を減じていきます…。
悪く言えば生き急いだ感もありますが、「燃焼」という生き方でしたね。