本日は、SDクラブ第11号から
モビルスーツコレクション・ノベルズAct.4「砂漠の狐」
ハンスは、久々の休暇で出た街で怪しげなウワサを聞いた。
ジオンの残党がオデッサの敗戦後、失った地球上での勢力を
取り戻そうと、近く一大攻勢を掛けるという。
陽も落ちた頃、ハンスは馴染みの酒場に入った。
ブリジットと名乗る女性と少し話し、バーを後にする。
ハンスは夕べの酒が残る中、早朝のパトロールに就いた。
これが先日配備されたデザートジムの初陣だった。
追加された炸裂型装甲が重そうに感じたが、その通りだった。
歩くたびに沈み込む乗り心地は、二日酔いには堪える…。
が、ノーマルでは捕らえられない微弱な反応が告げられる。
ハンスは通信機に増援を求めた。
レールキャノンを切り換え、信号弾を上げる。
接近した2機のマゼラ・アタックがハンス機に火を吹く。
1機を撃破するが、その隙に近付いた2機のザクがマシンガンを掃射。
ハンスのジムは爆煙に覆われるが、機体は無傷だった。
それを見て後ずさった1機の頭をレールキャノンで撃ち抜く。
一息ついた時、後方で戦闘が始まったことが告げられる。
基地が襲われている!?
ハンスはジオンの作戦に嵌められたことを理解した。
信号弾で味方が出撃した直後、基地が襲われたことになる…。
ロンメルは上機嫌だった。
待ちかねたキャリフォルニア・ベースからの補給が届いたからだ。
しかし、内容と量には不満が残る。
使い古したザク3機に、役に立つとも思えない新米が数人。
それでも、砂漠用の改造キットが届いただけましだった。
2時間後-。
ロンメルは予定通り、連邦軍の基地近辺に潜んでいた。
が、陽動部隊の新米がドジったのか、敵の信号弾が上がった地点は、
ロンメルが想定していた地点からは相当ずれている…。
こちらの動き次第では、挽回できないズレではない。
ロンメルは決断した。
ハンスの心配は当たっていた。
守備隊が出撃した直後、基地はジオン本隊に襲われていた。
何とか、ジム隊が戻り、基地は無事だったが、乱戦となっていた。
ハンスがようやく戦域に辿り着いた瞬間、ライアンの声を拾う。
そんな中、ハンスはジムのカメラを潰したグフを照準に捕らえる。
次の獲物を探すハンスの前にザクが立ちふさがる。中隊長機だ。
ハンスはバルカンを連射するが、ザクは姿勢を低くして回避する。
そのままの姿勢からザクはヒートホークを一閃する。
更に続けざま、急所ばかりを狙うザクにハンスはビームサーベルを
抜く余裕すら無いまま、ひたすら逃げ続けた。
堪えきれず、メインカメラを庇った左腕にヒートホークが食い込む。
瞬間、炸裂型装甲が爆発し、ザクからヒートホークを奪った。
武器を失ったザクは、鮮やかにも退却に移り、他のMSもそれに従う。
その最中、閃光が走り、轟音爆風とともに背後から黒炎が立ち上る。
恐らく破壊工作員の仕業だろう、弾薬庫が爆破されていた。
そう、二波のMS隊のどちらもが囮だったのだ。
これが砂漠の狐・ロンメルの本領だった。
見た目ほど人員の被害はなかったが、弾薬庫の跡地には巨大な穴が、
建造物はその大半が爆風により、真面な形をしていない。
当分、テント暮らしが続きそうだ…、と誰もが途方に暮れている中、
ジオン兵の捕虜が連行されてくる。
ノーマルスーツを着ていることから、ザクのパイロットのようだ。
ハンスが駆け寄ると、ジオン兵はヘルメットを外した。
そこには、夕べの女性の顔があった…。
ライアンは連邦、ジオンの両方に出てきます。
間違ってるワケではありませんよ。
と、ロンメルのザク(DRC)は今回の砂漠用の改造キット使用??
それとも、以前からあんな外見だったんでしょうか?
あと、挿し絵ではドムの腕っぽい形をしたザクもあったりします。
右側は切れてて判りません。共食い整備の結果なのでしょうか??
■人物
・ハンス
デザートジムのパイロット。
・ブリジット
バーにいた女性。後に捕虜に。
・ロンメル
砂漠の狐と呼ばれる知将。
・ホッター軍曹
先日負傷したロンメル隊の兵士。
・ライアン伍長
新兵(少尉)の補佐に就いたロンメル隊の兵士。
・ライアン中佐
連邦軍基地守備隊の隊長?
■機体
・デザートジム
炸裂型装甲を備える砂漠用。ハンス機にはバルカンが?
・ザク
砂漠用の改造キットを着けた機体?
・ロンメル専用ザク
ロンメルの愛機。改造済??
・グフ
一般機と外見の差はなし。
・ドム(冒頭のカラー部分のみで本編では未登場?)
バックパックがちょいデカめのドム。MS-09D?
モビルスーツコレクション・ノベルズAct.4「砂漠の狐」
ハンスは、久々の休暇で出た街で怪しげなウワサを聞いた。
ジオンの残党がオデッサの敗戦後、失った地球上での勢力を
取り戻そうと、近く一大攻勢を掛けるという。
陽も落ちた頃、ハンスは馴染みの酒場に入った。
ブリジットと名乗る女性と少し話し、バーを後にする。
ハンスは夕べの酒が残る中、早朝のパトロールに就いた。
これが先日配備されたデザートジムの初陣だった。
追加された炸裂型装甲が重そうに感じたが、その通りだった。
歩くたびに沈み込む乗り心地は、二日酔いには堪える…。
が、ノーマルでは捕らえられない微弱な反応が告げられる。
ハンスは通信機に増援を求めた。
レールキャノンを切り換え、信号弾を上げる。
接近した2機のマゼラ・アタックがハンス機に火を吹く。
1機を撃破するが、その隙に近付いた2機のザクがマシンガンを掃射。
ハンスのジムは爆煙に覆われるが、機体は無傷だった。
それを見て後ずさった1機の頭をレールキャノンで撃ち抜く。
一息ついた時、後方で戦闘が始まったことが告げられる。
基地が襲われている!?
ハンスはジオンの作戦に嵌められたことを理解した。
信号弾で味方が出撃した直後、基地が襲われたことになる…。
ロンメルは上機嫌だった。
待ちかねたキャリフォルニア・ベースからの補給が届いたからだ。
しかし、内容と量には不満が残る。
使い古したザク3機に、役に立つとも思えない新米が数人。
それでも、砂漠用の改造キットが届いただけましだった。
2時間後-。
ロンメルは予定通り、連邦軍の基地近辺に潜んでいた。
が、陽動部隊の新米がドジったのか、敵の信号弾が上がった地点は、
ロンメルが想定していた地点からは相当ずれている…。
こちらの動き次第では、挽回できないズレではない。
ロンメルは決断した。
ハンスの心配は当たっていた。
守備隊が出撃した直後、基地はジオン本隊に襲われていた。
何とか、ジム隊が戻り、基地は無事だったが、乱戦となっていた。
ハンスがようやく戦域に辿り着いた瞬間、ライアンの声を拾う。
そんな中、ハンスはジムのカメラを潰したグフを照準に捕らえる。
次の獲物を探すハンスの前にザクが立ちふさがる。中隊長機だ。
ハンスはバルカンを連射するが、ザクは姿勢を低くして回避する。
そのままの姿勢からザクはヒートホークを一閃する。
更に続けざま、急所ばかりを狙うザクにハンスはビームサーベルを
抜く余裕すら無いまま、ひたすら逃げ続けた。
堪えきれず、メインカメラを庇った左腕にヒートホークが食い込む。
瞬間、炸裂型装甲が爆発し、ザクからヒートホークを奪った。
武器を失ったザクは、鮮やかにも退却に移り、他のMSもそれに従う。
その最中、閃光が走り、轟音爆風とともに背後から黒炎が立ち上る。
恐らく破壊工作員の仕業だろう、弾薬庫が爆破されていた。
そう、二波のMS隊のどちらもが囮だったのだ。
これが砂漠の狐・ロンメルの本領だった。
見た目ほど人員の被害はなかったが、弾薬庫の跡地には巨大な穴が、
建造物はその大半が爆風により、真面な形をしていない。
当分、テント暮らしが続きそうだ…、と誰もが途方に暮れている中、
ジオン兵の捕虜が連行されてくる。
ノーマルスーツを着ていることから、ザクのパイロットのようだ。
ハンスが駆け寄ると、ジオン兵はヘルメットを外した。
そこには、夕べの女性の顔があった…。
ライアンは連邦、ジオンの両方に出てきます。
間違ってるワケではありませんよ。
と、ロンメルのザク(DRC)は今回の砂漠用の改造キット使用??
それとも、以前からあんな外見だったんでしょうか?
あと、挿し絵ではドムの腕っぽい形をしたザクもあったりします。
右側は切れてて判りません。共食い整備の結果なのでしょうか??
■人物
・ハンス
デザートジムのパイロット。
・ブリジット
バーにいた女性。後に捕虜に。
・ロンメル
砂漠の狐と呼ばれる知将。
・ホッター軍曹
先日負傷したロンメル隊の兵士。
・ライアン伍長
新兵(少尉)の補佐に就いたロンメル隊の兵士。
・ライアン中佐
連邦軍基地守備隊の隊長?
■機体
・デザートジム
炸裂型装甲を備える砂漠用。ハンス機にはバルカンが?
・ザク
砂漠用の改造キットを着けた機体?
・ロンメル専用ザク
ロンメルの愛機。改造済??
・グフ
一般機と外見の差はなし。
・ドム(冒頭のカラー部分のみで本編では未登場?)
バックパックがちょいデカめのドム。MS-09D?