前回、来週に続きますと書いていましたが、
年をまたいでしまいました…。
宿屋のおばさんに仕事を頼まれるとこからです。
098:
キミは足を止めた。
愛想笑いを浮かべながら、カウンターに寄りかかる。
「おや、まだ何か御用?」
「今、仕事って言わなかった?」
「いいよ、無理強いはしたくないからね」
さっき怒鳴りつけたため、ヘソを曲げたらしい。40歳以上の女性に
媚びを売る趣味はないが仕方がない…。
「いやいや、おばさんの頼みなら喜んで」
「今まで手伝ってくれてた男が先週、辞めちまってね。人手が足りな
くて困ってるんだよ。まぁ、小さな宿だから客の接待から朝の掃除、
朝食の材料の仕入れまで何でもやって貰うことになるけど、いいね」
最初の仕事は港への買い出しだった。トラックで市場に着いたキミは、
慣れない雑踏の中を歩いている内に、人の波に揉まれて道に迷ってし
まった。
・『パンドラ』という言葉を知っている:102
・知らない:075
102:
『パンドラ』という単語を耳にしたような気がして、キミはハッと振
り向いた。
市場におよそ場違いな格好をした男が2人、上のプラットホームに通
じるリフトに乗り込むところが見えた。
・男たちを追う:210
・仕事を済ませて宿に帰る:162
追ってくと死んじゃうので、おばさんの仕事を済ませましょう。
162:
とにかく今は急がねばならない。キミは幻聴だと思うことにした。4
時迄に荷を運ばねば、夕食に間に合わない。
しかし結局、タイムリミット迄にリストの半分しか調達できず、宿に
帰った。
・女将に散々嫌味を言われる羽目になった:012
012:
仕事が一段落着いたので、キミは自分の部屋ということになった部屋
のベッドにゴロンと横になった。この2日程、仕事仕事で扱き使われ
て、もうクタクタだ。
─人手が足りなさ過ぎるんだよな─
何か玄関の方が騒がしい。訝しく思ったキミは、起き上がって廊下に
出た。
玄関では、女将と見知らぬ男が押し問答をしていた。
「だから、そんな人はウチにはいないって言ってるでしょ」
「惚けて貰っては困る。早く彼を呼びたまえ」
「惚けてなんかいませんよ」
どうやら話の中心はキミらしい。
─庇ってくれるのは、ありがたいが…あの分じゃ時間の問題だな─
・名乗って出る:034
・裏口から逃げる:049
おばちゃんには悪いけど、出ていくと死んじゃうので裏口から。
049:
キミはソッと裏口に回った。呆れたことに、見張りも立てていない。
聞き耳を立てると、玄関ではまだ押し問答をやっているらしい。
─ガンバってくれよ、女将さん。礼も言わずにすまないが─
誰かがつけて来ている場合も考え、あちこち走り回る。気がつくと、
もう夜中だった。公園を見つけて中に入る。2、3人先客がいたが、
1つだけ空いていたベンチに、クタクタになった体を横たえた。
・目を閉じる:032
032:
目を覚まして体を起こした途端、腰がギクッと鳴った。
──少なくとも、昔のオレは真面なベッドを使っていた訳だ──
「おー、起きたな、新入り」
この気ままな生活の先輩たちはもう起きて、ゴミ箱を漁っている。
「見たとこまだ若いじゃねえか。何を間違えたんだ?」
「オレはね、過去を捨てたのさ」
とは言え、このままベンチをベッドにする生活が続いたら、腰が死に
そうな気がする。
「なあ先輩がた、仕事ないかね」
「おやおや、このお兄さん、まだしゃばっ気が抜けてないぜ」
男たちが笑った。
「制服着てタイムカードを押したいんなら、雇用サービスセンターに
でも行くんだな。ちょっと行って左だよ」
・サービスセンターで仕事を探してみる:149
・宿なしを続けながらコロニーを歩き回る:009
ダラダラしてるとBAD ENDなので、職探しに行きます。
149:
キミはセンターを見つけ、順番を待って窓口に座った。
「IDカードは?」
ファイルから目も上げず、職員が言う。
「あ、ちょっと忘れて来ちゃって」
「困るんだよねえ…」
「紹介だけで良いですから」
職員は暫くムッツリしていたが、ノロノロと別のファイルを開いた。
「何か資格は?」
「さあ…」
「希望職種は?前に何やってたの?」
「えーと…。体には自身があります」
「体ね…モビルスーツは使える?」
「もちろん」
ごく自然に口から言葉が流れ出る。まるで意識の底から沸き出したが
如く。
──何だ?モビルスーツだって?──
「知ってると思うけど、行政委員会がアクシズ対策に兵隊を集めてい
るんだが。度胸だけじゃやっていけない仕事だけど、どうする?連絡
先だけ教えておこうか?」
・連絡先を聞いて応募する:021
・公園のベンチに引き返す:068
もちろんブラブラしてるとBAD ENDなので、021へ。
仕事先が決まったとこで、来週に続きます。
ちゅーこって、2014年も宜しくお願いいたしますっ。
年をまたいでしまいました…。
宿屋のおばさんに仕事を頼まれるとこからです。
098:
キミは足を止めた。
愛想笑いを浮かべながら、カウンターに寄りかかる。
「おや、まだ何か御用?」
「今、仕事って言わなかった?」
「いいよ、無理強いはしたくないからね」
さっき怒鳴りつけたため、ヘソを曲げたらしい。40歳以上の女性に
媚びを売る趣味はないが仕方がない…。
「いやいや、おばさんの頼みなら喜んで」
「今まで手伝ってくれてた男が先週、辞めちまってね。人手が足りな
くて困ってるんだよ。まぁ、小さな宿だから客の接待から朝の掃除、
朝食の材料の仕入れまで何でもやって貰うことになるけど、いいね」
最初の仕事は港への買い出しだった。トラックで市場に着いたキミは、
慣れない雑踏の中を歩いている内に、人の波に揉まれて道に迷ってし
まった。
・『パンドラ』という言葉を知っている:102
・知らない:075
102:
『パンドラ』という単語を耳にしたような気がして、キミはハッと振
り向いた。
市場におよそ場違いな格好をした男が2人、上のプラットホームに通
じるリフトに乗り込むところが見えた。
・男たちを追う:210
・仕事を済ませて宿に帰る:162
追ってくと死んじゃうので、おばさんの仕事を済ませましょう。
162:
とにかく今は急がねばならない。キミは幻聴だと思うことにした。4
時迄に荷を運ばねば、夕食に間に合わない。
しかし結局、タイムリミット迄にリストの半分しか調達できず、宿に
帰った。
・女将に散々嫌味を言われる羽目になった:012
012:
仕事が一段落着いたので、キミは自分の部屋ということになった部屋
のベッドにゴロンと横になった。この2日程、仕事仕事で扱き使われ
て、もうクタクタだ。
─人手が足りなさ過ぎるんだよな─
何か玄関の方が騒がしい。訝しく思ったキミは、起き上がって廊下に
出た。
玄関では、女将と見知らぬ男が押し問答をしていた。
「だから、そんな人はウチにはいないって言ってるでしょ」
「惚けて貰っては困る。早く彼を呼びたまえ」
「惚けてなんかいませんよ」
どうやら話の中心はキミらしい。
─庇ってくれるのは、ありがたいが…あの分じゃ時間の問題だな─
・名乗って出る:034
・裏口から逃げる:049
おばちゃんには悪いけど、出ていくと死んじゃうので裏口から。
049:
キミはソッと裏口に回った。呆れたことに、見張りも立てていない。
聞き耳を立てると、玄関ではまだ押し問答をやっているらしい。
─ガンバってくれよ、女将さん。礼も言わずにすまないが─
誰かがつけて来ている場合も考え、あちこち走り回る。気がつくと、
もう夜中だった。公園を見つけて中に入る。2、3人先客がいたが、
1つだけ空いていたベンチに、クタクタになった体を横たえた。
・目を閉じる:032
032:
目を覚まして体を起こした途端、腰がギクッと鳴った。
──少なくとも、昔のオレは真面なベッドを使っていた訳だ──
「おー、起きたな、新入り」
この気ままな生活の先輩たちはもう起きて、ゴミ箱を漁っている。
「見たとこまだ若いじゃねえか。何を間違えたんだ?」
「オレはね、過去を捨てたのさ」
とは言え、このままベンチをベッドにする生活が続いたら、腰が死に
そうな気がする。
「なあ先輩がた、仕事ないかね」
「おやおや、このお兄さん、まだしゃばっ気が抜けてないぜ」
男たちが笑った。
「制服着てタイムカードを押したいんなら、雇用サービスセンターに
でも行くんだな。ちょっと行って左だよ」
・サービスセンターで仕事を探してみる:149
・宿なしを続けながらコロニーを歩き回る:009
ダラダラしてるとBAD ENDなので、職探しに行きます。
149:
キミはセンターを見つけ、順番を待って窓口に座った。
「IDカードは?」
ファイルから目も上げず、職員が言う。
「あ、ちょっと忘れて来ちゃって」
「困るんだよねえ…」
「紹介だけで良いですから」
職員は暫くムッツリしていたが、ノロノロと別のファイルを開いた。
「何か資格は?」
「さあ…」
「希望職種は?前に何やってたの?」
「えーと…。体には自身があります」
「体ね…モビルスーツは使える?」
「もちろん」
ごく自然に口から言葉が流れ出る。まるで意識の底から沸き出したが
如く。
──何だ?モビルスーツだって?──
「知ってると思うけど、行政委員会がアクシズ対策に兵隊を集めてい
るんだが。度胸だけじゃやっていけない仕事だけど、どうする?連絡
先だけ教えておこうか?」
・連絡先を聞いて応募する:021
・公園のベンチに引き返す:068
もちろんブラブラしてるとBAD ENDなので、021へ。
仕事先が決まったとこで、来週に続きます。
ちゅーこって、2014年も宜しくお願いいたしますっ。