前回、展開してたマラサイ1からの援護要請があり、
今回は、その援護に向かうところからです。アノ機体が登場です。
103:
バーザム隊の右翼の、小さな川と稜線が複雑な線を描いて走る地形の
上で、キミは2機のグーファーと対峙していた。こちらの持ち駒はキ
リマンマラサイが2機とギャプランだ。
「Gリーダー、483号線のハキーム小隊から通信が入った」
一番高い丘の上に立ったマラサイ2が言った。
「何と言っている?」
「それが…」
マラサイ2のパイロットは口ごもった。
「距離が遠いんで聴き取り損ねたんだが…何かこっちに新手が向かっ
ていると」
他の2人のパイロットがサッと緊張するのが判る。敵の反撃は予想以
上に激しい。このままでは任務の遂行は難しいかも知れない。
「東の101スコードロンは手ぇ抜いてやがんじゃねぇのか?」
「愚痴を言っている場合か。その新手が来る前にあの3機を片づける」
ハイザックの小隊は小川を流れる谷を挟んでグルンドゥール小隊と向
かい合い、遠距離から効果のない射撃を加えて来ている。応援が来る
のを待っているらしい。
・マラサイ1を突撃させ、残りの3機で掩護射撃を加える:060
・マラサイ2機を突撃させ、残りの2機で掩護射撃を加える:091
・エニグマを作動させる:073
091:
ギャプランの2基のライフルとグルンドゥールのランチャーの釣瓶撃
ちがバーザムとハイザックの射撃を黙らせた。その隙に2機のマラサ
イが飛び出し、小川を渡る。
掩護射撃でハイザックが損傷していたため、マラサイはアッという間
に勝負を決めた。逃げようとする最後のバーザムをグルンドゥールの
遠距離射撃が撃破する。
・次の瞬間、キミは強烈な殺気を感じ、エニグマを入れていた:017
017:
最後の1機を片づけても、敵の殺気は消えなかった。もっと危険な何
かが接近して来るイメージが意識を圧迫し、キミは呻いた。精神を締
めつけるエニグマが益々強くなっているような気がする。
新手の敵は、1機のモビルアーマーだった。ゴツゴツとした機体から
短い翼や火器を突き出させた、航空機と言うよりは戦車のようなシル
エット─細長く伸びた機首に馬鹿デカいビーム砲を2門抱えている。
─Gフォートレスか…ダブルゼータだな
ダブルゼータガンダムは非常に贅沢な兵器である。5門のビーム砲を
装備した上に、分離時も各パーツの独立行動が可能なように3基の反
応炉を積んだそれは、最早モビルスーツとは呼べない。元々量産配備
のために設計されたモノではなく、アナハイム社が種々の新技術と1
機の兵器の多重運用というコンセプトの試験のための装備を積めるだ
け積んだ結果生まれた機体である。
現在エゥーゴは13機のダブルゼータを保有している。それぞれに少
しずつ異なったカスタマイズがなされ、1機1機につけられた固有名
詞で呼ばれている。ブリテン島のエゥーゴ第12戦闘団に配備されて
いる機体は、百年戦争の英雄にちなんだ“黒太子”という名を持って
いる筈だ。
モビルスーツに変形した“黒太子”が遠距離から強力なビームを送り
込んでくる。キミは小隊を散開させた。
強敵の出現にエニグマのピッチが上がったように感じられた。時々、
フッと自分がどこにいるのか判らなくなる。これ以上、エニグマを
作動させ続けることが不安に思えて来た。
・このまま戦う:023
・エニグマを切る:121
エニグマがないと負けてしまいますので…。
023:
何時迄もこちらの射程外からの攻撃を続けさせる訳にはいかない。複
雑な地形を利用し、ジリジリと距離を詰めて行く。ギャプランはモビ
ルアーマー形態で空に、2機のマラサイは広く間隔を取って地上に置
き、“黒太子”の火力を分散させながら、これを包囲する位置につく。
三方から浴びせるビームの1発が腕を直撃するが、さすがに装甲が厚
く大きな損害を与えるには至らない。腕から煙を吹きながら包囲を破
ろうと丘を下る“黒太子”を追い、3機を移動させる。
しかし、その直後にキミは“黒太子”を見失う。谷に立ち込めた濃い
霧が“黒太子”を覆い隠してしまったのだ。
・谷を包囲して待つ:104
・マラサイ1を谷に突入させる:155
・全機で谷に突入する:024
104は死んでしまいますので、全機で谷に向かいます。
024:
輪を狭めるように小隊を谷に降ろし、センサーを全開にする。しかし、
排気熱の冷却機能を持ち、装甲に低反射コーティングを施したダブル
ゼータの隠密性は高く、位置を特定できない。
敵の気配が鋭い刃となり、キミの脳に斬り込んで来る。咄嗟に後ろに
跳んだマラサイ1を、“黒太子”のビームサーベルが横に両断した。
エニグマがマラサイ1から送られて来たデータにより、“黒太子”の
位置を測定する。キミはその位置に小隊の全火力を叩き込んだ。お互
いを全く視認できない状況での射撃は普通なら自殺行為だが、エニグ
マは各機の位置を正確に把握している。
センサーが熱反応を捉えた。損傷した“黒太子”から流出する熱だろ
う。反応の大きさからして、致命傷を与えたことは間違いない
・:013
013:
“黒太子”を倒しても、まだ戦いは終わらなかった。
「また新手よ…1個小隊、北から来るわ」
「もう限界だ…Gリーダー!」
彼らの言葉をキミは聞いていなかった。エニグマは敵の小隊の戦力を
分析し、キミの脳裏に送り込んで来る。ゼッツーに指揮されたジムⅢ
─勝算ありと判断したエニグマは、グルンドゥール小隊をバーザム隊
の前面に散開させる。キミは完全にエニグマの一部品と化していた。
「ま、まだやる気か?Gリーダー!おい、聞こえないのか!」
パニック寸前のパイロットを乗せたマラサイ2が、飛来したド・ダイ
改を目がけてビームを撃つ。その周囲に雨霰とミサイルが着弾した。
「オレを殺す気かっ!」
彼の悲鳴がキミを一瞬、エニグマから解放した。
─何だ?オレはどうして…どうして戦ってるんだ?
エニグマに支配された頭の片隅で、キミは何かを必死に思い出そうと
した。
─違う…こんな筈じゃない。オレはこんなことのために…
何か大切なことを忘れているという喪失感に、キミは足掻いた。
その時、ジムⅢのミサイルがギャプランの胸部を直撃した。パイロッ
トの最期の悲鳴がキミの耳を打つ。瞬間、それがナオミの悲しげな顔
とダブる。
─そうだ!ナオミだ!
思い出すと同時に、それを今迄忘れていた自分に唖然とする。
─ナオミのことも思い出せなかった…オレはどうしちまったんだ?
1機のド・ダイ改がグルンドゥール目がけて降下して来た。その上で
ジムⅢがビームライフルを構える。
・エニグマを切る:016
・このまま戦う:199
このまま戦ってるとBAD ENDなので、
次回はエニグマを切るところから始めたいと思います。
今回は、その援護に向かうところからです。アノ機体が登場です。
103:
バーザム隊の右翼の、小さな川と稜線が複雑な線を描いて走る地形の
上で、キミは2機のグーファーと対峙していた。こちらの持ち駒はキ
リマンマラサイが2機とギャプランだ。
「Gリーダー、483号線のハキーム小隊から通信が入った」
一番高い丘の上に立ったマラサイ2が言った。
「何と言っている?」
「それが…」
マラサイ2のパイロットは口ごもった。
「距離が遠いんで聴き取り損ねたんだが…何かこっちに新手が向かっ
ていると」
他の2人のパイロットがサッと緊張するのが判る。敵の反撃は予想以
上に激しい。このままでは任務の遂行は難しいかも知れない。
「東の101スコードロンは手ぇ抜いてやがんじゃねぇのか?」
「愚痴を言っている場合か。その新手が来る前にあの3機を片づける」
ハイザックの小隊は小川を流れる谷を挟んでグルンドゥール小隊と向
かい合い、遠距離から効果のない射撃を加えて来ている。応援が来る
のを待っているらしい。
・マラサイ1を突撃させ、残りの3機で掩護射撃を加える:060
・マラサイ2機を突撃させ、残りの2機で掩護射撃を加える:091
・エニグマを作動させる:073
091:
ギャプランの2基のライフルとグルンドゥールのランチャーの釣瓶撃
ちがバーザムとハイザックの射撃を黙らせた。その隙に2機のマラサ
イが飛び出し、小川を渡る。
掩護射撃でハイザックが損傷していたため、マラサイはアッという間
に勝負を決めた。逃げようとする最後のバーザムをグルンドゥールの
遠距離射撃が撃破する。
・次の瞬間、キミは強烈な殺気を感じ、エニグマを入れていた:017
017:
最後の1機を片づけても、敵の殺気は消えなかった。もっと危険な何
かが接近して来るイメージが意識を圧迫し、キミは呻いた。精神を締
めつけるエニグマが益々強くなっているような気がする。
新手の敵は、1機のモビルアーマーだった。ゴツゴツとした機体から
短い翼や火器を突き出させた、航空機と言うよりは戦車のようなシル
エット─細長く伸びた機首に馬鹿デカいビーム砲を2門抱えている。
─Gフォートレスか…ダブルゼータだな
ダブルゼータガンダムは非常に贅沢な兵器である。5門のビーム砲を
装備した上に、分離時も各パーツの独立行動が可能なように3基の反
応炉を積んだそれは、最早モビルスーツとは呼べない。元々量産配備
のために設計されたモノではなく、アナハイム社が種々の新技術と1
機の兵器の多重運用というコンセプトの試験のための装備を積めるだ
け積んだ結果生まれた機体である。
現在エゥーゴは13機のダブルゼータを保有している。それぞれに少
しずつ異なったカスタマイズがなされ、1機1機につけられた固有名
詞で呼ばれている。ブリテン島のエゥーゴ第12戦闘団に配備されて
いる機体は、百年戦争の英雄にちなんだ“黒太子”という名を持って
いる筈だ。
モビルスーツに変形した“黒太子”が遠距離から強力なビームを送り
込んでくる。キミは小隊を散開させた。
強敵の出現にエニグマのピッチが上がったように感じられた。時々、
フッと自分がどこにいるのか判らなくなる。これ以上、エニグマを
作動させ続けることが不安に思えて来た。
・このまま戦う:023
・エニグマを切る:121
エニグマがないと負けてしまいますので…。
023:
何時迄もこちらの射程外からの攻撃を続けさせる訳にはいかない。複
雑な地形を利用し、ジリジリと距離を詰めて行く。ギャプランはモビ
ルアーマー形態で空に、2機のマラサイは広く間隔を取って地上に置
き、“黒太子”の火力を分散させながら、これを包囲する位置につく。
三方から浴びせるビームの1発が腕を直撃するが、さすがに装甲が厚
く大きな損害を与えるには至らない。腕から煙を吹きながら包囲を破
ろうと丘を下る“黒太子”を追い、3機を移動させる。
しかし、その直後にキミは“黒太子”を見失う。谷に立ち込めた濃い
霧が“黒太子”を覆い隠してしまったのだ。
・谷を包囲して待つ:104
・マラサイ1を谷に突入させる:155
・全機で谷に突入する:024
104は死んでしまいますので、全機で谷に向かいます。
024:
輪を狭めるように小隊を谷に降ろし、センサーを全開にする。しかし、
排気熱の冷却機能を持ち、装甲に低反射コーティングを施したダブル
ゼータの隠密性は高く、位置を特定できない。
敵の気配が鋭い刃となり、キミの脳に斬り込んで来る。咄嗟に後ろに
跳んだマラサイ1を、“黒太子”のビームサーベルが横に両断した。
エニグマがマラサイ1から送られて来たデータにより、“黒太子”の
位置を測定する。キミはその位置に小隊の全火力を叩き込んだ。お互
いを全く視認できない状況での射撃は普通なら自殺行為だが、エニグ
マは各機の位置を正確に把握している。
センサーが熱反応を捉えた。損傷した“黒太子”から流出する熱だろ
う。反応の大きさからして、致命傷を与えたことは間違いない
・:013
013:
“黒太子”を倒しても、まだ戦いは終わらなかった。
「また新手よ…1個小隊、北から来るわ」
「もう限界だ…Gリーダー!」
彼らの言葉をキミは聞いていなかった。エニグマは敵の小隊の戦力を
分析し、キミの脳裏に送り込んで来る。ゼッツーに指揮されたジムⅢ
─勝算ありと判断したエニグマは、グルンドゥール小隊をバーザム隊
の前面に散開させる。キミは完全にエニグマの一部品と化していた。
「ま、まだやる気か?Gリーダー!おい、聞こえないのか!」
パニック寸前のパイロットを乗せたマラサイ2が、飛来したド・ダイ
改を目がけてビームを撃つ。その周囲に雨霰とミサイルが着弾した。
「オレを殺す気かっ!」
彼の悲鳴がキミを一瞬、エニグマから解放した。
─何だ?オレはどうして…どうして戦ってるんだ?
エニグマに支配された頭の片隅で、キミは何かを必死に思い出そうと
した。
─違う…こんな筈じゃない。オレはこんなことのために…
何か大切なことを忘れているという喪失感に、キミは足掻いた。
その時、ジムⅢのミサイルがギャプランの胸部を直撃した。パイロッ
トの最期の悲鳴がキミの耳を打つ。瞬間、それがナオミの悲しげな顔
とダブる。
─そうだ!ナオミだ!
思い出すと同時に、それを今迄忘れていた自分に唖然とする。
─ナオミのことも思い出せなかった…オレはどうしちまったんだ?
1機のド・ダイ改がグルンドゥール目がけて降下して来た。その上で
ジムⅢがビームライフルを構える。
・エニグマを切る:016
・このまま戦う:199
このまま戦ってるとBAD ENDなので、
次回はエニグマを切るところから始めたいと思います。