色の話

2016年01月09日 15時22分02秒 | イベント

バイクの話題は当面ないので、無関係な話を。

たまに利用するLEDの通販サイトを見ていたら、
古い輸入車のウィンカー用に緑色のLEDバルブを扱ってました。
曰く、「赤いテールレンズでウィンカーをオレンジに光らせたい方、分かる方だけに」とのこと。

光の三原色についてご存知の方も多いでしょうが、面白半分で検証してみました。
何せブログネタがないので・・・


余ってるCBのテールを使って緑のLEDを光らせてみると、レンズ部分はオレンジ色に光ってるのが分かります。
これは光の三原色に基づいた「加法混色」によるもの。


光の三原色と言うと学校で目にしたのは左側の3つの円が重なった図が多いと思いますが、
色を扱うビジネスの場では1931年に国際照明委員会(CIE)が制定した色度図CIE1931(右側)が有名です。
詳細をお知りになりたい方はネットで検索して頂くとして、
三角形の右斜めの線上に緑(黄緑)と右下に赤が位置しています。
この2色の中間あたりが黄色、その下がオレンジ色になっています。
つまり、緑(黄緑)と赤の光をバランスよく混ぜるとオレンジ色になるのが分かります。
同様に白色LEDの発光原理である青LED+黄色蛍光体も、左下の青と黄色を結ぶ線上の中ほどに
白色エリアが存在するため混色すると白になることが分かります。
本来はR(赤)G(緑)B(青)の3色が混ざって白色になるのですが、この2色でも白色を疑似的に再現できるため
「疑似白色」などと呼ばれたりします。
赤の色がないため、人間の肌や食肉の色は青白く見えて綺麗には見えません。


駅や街中で良く見かける電光掲示板(死語)、今でいうLED情報板のオレンジ色も同じ原理で
緑と赤の混色で作られています。


カメラの設定を変えて撮影すると、緑と赤の2色が光ってるのが良く分かります。