防災ランプ改良

2017年08月16日 11時37分10秒 | イベント

自宅の集合住宅に設置してある火災報知器。

ふと気づけば、赤いランプが殆ど点いてない。
会社や駅で見かける防災ランプはそれなりに赤く光って見えます。
自宅部屋のすぐ横にある防災機器は、夜中でも光っているのか廊下の照明がレンズに反射してるのか分からないほど。
実は不具合ではなくこれで普通の状態です。
恐らく機器の認定はかなり昔だと思いますが、それにしてもよくこんな暗い状態で承認されたなと驚きます。


これはまずいんじゃないの?と思いドーム型のネジ込み式レンズを外してみると、
暗いLEDが3つボンヤリと光っています。
調べてみると、一般的に防災機器/火災報知器などのランプは定格電圧6Vと24Vの2種類があるようです。
私が住む集合住宅では6V 21mAという定格のLEDランプが使われていました。
しかも自分のフロアのは1つのLEDが消えており、増々暗い状態でした。


他のフロアのドーム型レンズですが、経年劣化で樹脂に細かいヒビが無数に入り白っぽく曇ったようになっていました。
これではLEDが光っていても拡散して余計に暗く見えるか、ほとんど光っているように見えません。

レンズはネットで購入することもできますが、集合住宅の共用部を個人的な費用負担で修理するのもアレなので、
現物に手を加えてみました。
表面をサンドペーパーで削り細かいヒビを目立たなくし、表面をコンパウンドで研磨。
最終的にはクリアーレッドの塗装で表面をツルツルにしました。


LEDランプの方は暗い3灯ではなく明るいものに交換、しかも5灯に増やして大幅な高輝度化を図ります。
3個は元の通り半田付けし接続すれば問題ありませんが、増やす2個は接続方法を気を付けないと電圧不足になり点灯しなくなってしまいます。

また、防災機器に使われる赤LEDの色は、広く一般に売られている赤よりも若干波長が長く濃い赤色になります。
赤信号や救急車・消防車などの赤い光と同じ色になります。
調べてはいませんが、恐らく緊急・防災関係用途の赤色は濃い赤という規格があるのではないかと思われます。


改良後のLEDランプを取り付けると劇的に明るくなりました。
画像では明るい部分が白く写っていますが、実際は濃い赤が綺麗に光っています。

さて、防災機器などに素人が手を加えても良いのか?という問題がありますが、
ネットで調べた限りでは「表示用電球の交換は誰でもできる」「内蔵バッテリー交換やメンテナンスは法定資格者しかできない」という情報を得ました。
これによるとLED電球の交換作業は私が行っても問題ないという事になります。
球切れでいちいち法定資格者を呼びつけていたら面倒ですしね。
そしてLED電球のリペアは、あくまで電子部品のパーツ交換であり、LEDの数を増やしても定格オーバーとならないように配慮、
何より光ってるのが分からない方が問題では という観点で改良してみました。