5月5日頃に鎌倉 由比ヶ浜近辺に赤潮が発生したとのニュースが流れました。
そのことは耳にしていましたが、その後夜間はプランクトンが波に撹拌される刺激で発光するとの続報を聞きました。
ニュースサイトによれば、見物人の感想として「オーロラのように綺麗だった」とのこと。
む、これは見たいかも・・・。かなり見たい。
いや、是非見てみたい。
ということで、夜中に鎌倉へ行ってきました。
横浜横須賀道路の朝比奈インターで降り、海沿いの国道134号に出ると夜の海、
暗闇の中 波頭がうっすらとブルーグリーンに光っているのが見ました。
おお、光ってる!綺麗!と思わず感動。
実際の発光色は、LED信号灯のブルーグリーンそのもののとても美しい色でした。
ただ、カメラのホワイトバランスをオートにして撮ると、画面全体が赤っぽく写ってしまうため
青っぽく写るように設定を変更し帰宅後に波の色をソフトで調整することに。
記事最初の2枚の画像は、そのためかなり青い光ですが、明暗のグラデーションは自然な感じに撮れています。
新聞社のサイトのニュース画像を見ると、同じように青みが強い画像でしたので、
やはりホワイトバランスに苦慮したのかもしれません。
で、撮影した画像の色味を加工して波の発光色を実際に近づけてみると、
明暗の微妙なグラデーションが塗り絵のようになってしまい残念な感じに・・・。
色はこんな感じで、明暗は最初の画像のような感じ。脳内で合成してみてください。
波の多くは弱い光なのですが、所々強く光る部分もあります。
沖の方が強い光の塊が点々と多かったようですが、時々浜に近い波でも明るく光る大きなうねりがありました。
まるで海中からブルーグリーンのライトアップをしているかのように海が光っているのは本当に美しく、
これは一見の価値ありです。
深夜にも関わらず結構な見物人の数で、狭い国道134号線には路上駐車している車も多く渋滞を起こしてました。
大声ではしゃぎまわってる若いお兄サン達もいましたが、三脚を構えて撮影に没頭していると
私の回りは同じように本格撮影したい人がチラホラと集まってました。
どこで撮っても同じなのですが、騒いでる若者のそばよりは同好の士で静かに撮影したい心理なのかもしれませんね。
「オーロラのように綺麗だった」という見物人の評価は、ほぼ同じ感想を抱きました。
同じ自然現象ですが、「行けば必ず見られる」という点ではオーロラより手軽ですが、
強い発光はほんの時々でどこが光るかは分かりません。
光っても数秒なのでタイミングが合わず撮影を諦めることもしばしば。
そういった意味ではオーロラとは違った難しさがありました。
赤潮という好ましくない環境の発生ですが、「海が光る」という人生初の経験は得難いものでした。
TVでホタルイカ漁の様子をたまに見かけて、あれも綺麗だなと思いますが、今回は光る規模が大きく見応えがありました。
とてもとても綺麗でした。
写真(静止画)を撮ることに没頭して、動画を撮り忘れたのが悔やまれます。