ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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近松門左衛門

2006-01-20 02:26:31 | 舞台関係
『その時歴史が動いた』
近松門左衛門の書いた『曽根崎心中』
その再放送を、会社から帰って、ご飯を食べたあと、ごろごろしながら見た。

はい、ちゃんと知っておりましたよ。
横内さんがゲストだったって事。
新聞に載ってたもん。
でも、本放送の時間には帰って無いんだもん。
ビデオ撮っても見ないんだもん。
だから、「お母さん、今週の歴史が動いたは、近松やって~。ほで、ゲストは横内やって!いつもオイラが見ている扉座の座長やで。」と言っておいた。
本日、ごろごろしてて『その時歴史が動いた』に遭遇してラッキーだった。

近松自体は、大阪が送りだした偉大な劇作家・・・と言うくらいしか知らない。
有名な『曽根崎心中』も『天網島』もタイトルしか知らない。
近松が武士の出だと言う事も、今回初めて知ったくらい^^;(母はちゃんと知っていた)

今回のこの放送を見て、近松って凄い・・・とホントに思った。
人や事件を見る視点が、民衆と一緒であって一緒で無いっていうか・・・・ホントに作り上げた作品は、その時代、その人達が欲した視点なんだよね。でも、それを時事から見抜く目が近松にはあった・・・って事だよね。オイラに言われたって嬉しく無いだろうが、ホンマ、凄い人だ。

この放送で語られた近松の言葉が、とても素敵だった。
「芸というものは実(じつ)と虚(きょ)との皮膜(ひにく)の間にあるもの也」
なるほど、である。
近松に対する横内さんのコメントも素敵だった。
パトロンに守られた貴族の物語で無く、それ迄、遠くにあった夢のような物語を自分(見ている人)の傍らに引き寄せた近松。「明日は自分が主人公かもしれない」そう思わせた近松も凄いが、それを見に行き支えたのは上方の庶民である。1回の公演が綿引き作業(?)1日分の金額、今の100~200円くらいの値段だった。この1日の働きのお金を握りしめ、観に来た人達。この人達の凄さも忘れてはいけない。
流石は横内さん。大当たりの裏には、観に来た人達がいる、という当たり前の、でも見落としがちな所にスポットを当てているなんて!

近松の浄瑠璃が映像で流れる。
お初を操る簑助さんの横で玉男ちゃんが徳様を演じている。
最近、体調不良で多くの公演をお休みしている玉男ちゃん。実は密かに応援している人なのだ。(って、玉男ちゃんは人間国宝だよ^^;)
近松を少し知って、横内さんのトークを聞き、玉男ちゃんの姿を見られた。
なんか、幸せ気分なのだ。

今度、浄瑠璃を見に行こうかな。なんて、その気になってる。
最近は夏休みとかに、子供向けに西遊記とかも上演してるんだよ。

いろいろ、誘惑が尽きない。