さてさて、長々と続く「ズビズビ。」レポ、第二幕編でする。
再度申し上げます。この記事もネタバレとなっておりますので、くれぐれも、これからご観劇される方は読まないようにお願い致します!
では、続きをGo!
■ずいぶんな話
とある旅公演の最終日の楽屋。カーテンコールも間近でバタバタしている。
舞台監督を目指して20年この世界にいる山ちゃんは、今回の旅公演で学生の頃の初恋の人と再会。そして密かに愛を育んでいた。
カテコ間近であるのに、役者の1人が衣装を脱いでしまっている。自分などカテコに出なくても大丈夫だと豪語するしろがねに、衣装を着ける様に怒る山ちゃん。そこへ恋人の草野がやってくる。仲間が気を利かせ、二人だけを楽屋に残して立ち去る。役者をしている彼は、すれ違いの多いこの世界から身を引いて、自分の帰りを待っていてほしいらしいが、山ちゃんは自分の夢を諦め切れないで心が揺れていた。
そこへしろがねが本番で壊した舞台装置の修理中に怪我をしたスタッフの代わりに、山ちゃんにラストの風船振り落としする指示が来る。
なんとなく上手く行きかけていた二人であったが、カテコ直前に、草野を捨てた妻が舞い戻ってくる。
このドタバタで山ちゃんは草野をカテコに送り出すこともできず、自分は頼まれた風船振り落としをすることも出来ず・・・更にはカテコ上がりのしろがねは、昭和初期の設定の舞台にも関わらず、フリースに羽織姿だった。最悪の千秋楽を迎えた。
妻登場で、山ちゃんと暮らす決心をしていた草野であったが、妻の泣き落としでモト鞘方向へ流される。
撤収作業で誰もいなくなった楽屋で山ちゃんがタバコを噴かす。「全館禁煙ですよ~。わかってますよぉ~。。。」
舞台監督が山ちゃんが犯した一連の手違いを叱る。「そろそろ次の公演はお前に任せてみるかと思っていたが・・・。舞台を舐めるな。イチからやり直せ。」
1人になった山ちゃんのいる楽屋に老夫婦が入ってくる。
「ココだな。」「私は初めから解っていましたよ」そんな会話をしている夫婦は、山ちゃんにお世話になった、今後もよろしくと挨拶をする。
山ちゃん「南さんの演技大好きです。」
南「山ちゃんは昔私が国王役のハムレットに出演した時にいた山ちゃんか?」
山ちゃん「はい。そうです」
南「あの頃は人間がまだまだだったが・・・(微笑む)」
山ちゃん「今もまだまだです。」
老夫婦は仲睦まじく楽屋を後にする。山ちゃんは気を取り直して仕事を続ける。
◆一番笑いがあって、一番アクロバティック(笑)で、一番ほっこりできたお話。
初めはこの話が一番面白いと思った。間を置いてパンチの利いた台詞で笑わせてくれる、マキノさんお得意の演出。
小市マンの老役者の演技が、ねばねばの時のルオ君の演じた役者に重なって、ちょっとフフフと笑えた。しかし、老人らしさは扉に軍配が上がるかな(笑)なんつって。
一話で出て来た駆け出しの山ちゃんが、再度南が出ている旅公演に着いている。そして、その旅公演にはしろがね一座のちゃらんぽらんなマサルも出演しているらしい。そしてその演目がかつてのM.O.P.の上演作品『青猫物語』。
物語とM.O.P.の歴史とが絡まりあったこの第3話。やはり山ちゃんの人生の分岐点である。
■ビタースイーツ
昭和初期。雨のそぼ降る夕暮れ。ビタースーツというJAZZバンドの楽屋。旅公演の途中であるらしい。
少しの雑談の後、本番前にシーメーに行こうとするメンバー。バンマスのシンちゃんがサックスのケンちゃんに言う。「ケンちゃんがそうしたいなら、俺はいいよ。」皆は何の事かは解らなかったが、問いただす前にあゆみが遅れて到着した。
あゆみは天真爛漫な、根っからのJAZZ好きのシンガーだった。そしてケンちゃんの内縁の妻だった。実はあゆみは妊娠をしていた。
あゆみに憧れを抱いていたバンドのボーヤの大ちゃんは、バンドとあゆみを置いてニューヨークに渡ろうとしているケンタが許せなかった。そう、シンちゃんの話していた「いいよ」はこの事だったのだ。
「音楽は誰かに頼まれてするもんじゃない」シンちゃんの台詞通り、あゆみとビタースイーツを賭けた大ちゃんの一世一代の賭けは、ケンちゃんの勝ちであっけなく終わった。ケンちゃんがいかさまをした事を、大ちゃんは知らない。
「あっちへ行ったらクスリはやめなよ」「あっちならクスリが無くてもエキサイトできらぁ」シンジとケンタの会話の後、あゆみはお腹の子供をいなくしてしまった事を大ちゃんに告げ、大ちゃんにさよならのキスをした。
楽屋に残ったケンちゃんとあゆみ。二人で神経衰弱をはじめる。
「ニューヨークはどうだった?」あゆみが聞く。
「スゲェ所だよ。2年くらいは夢中だった。でも、壁にぶつかった。ビビっちまった俺は、俺の音が出せなくなった。」ケンタが答える。
「どう?リハーサル聞いたでしょ?」あゆみが聞く。
「(目をつぶり)あぁ、悪くない。悪くないバンドだ。」
そこへシンちゃんが戻ってくる。楽屋を見て、少し驚く。あゆみとケンタが話しかける。
「ケンちゃんが悪くないって」微笑むあゆみ。「ニューヨーク帰りにそういってもらえると嬉しいねぇ」シンジが答える。
「少し疲れたから眠るよ。」シンジが机に突っ伏した。
そしてモノクローム。
バンドのメンバーが戻ってくる。「南大作がウチのボーヤだったって?」「そうだよ」・・・口々にスターの大作の話をしている。そこへ訃報が届けられる。
「ケンちゃんが死んだって。」
小さな記事を読むメンバー。シンちゃんは相変らず眠っている。訃報を知らせようとしたマツダをマネージャーの朝ちゃんが止める。「シンちゃんはきっと知ってたよ。朝から様子がおかしかった」
メンバーがシンちゃんを残してシーメーに出かける。シンちゃんの机にあるあゆみの写真を見て朝ちゃんが呟いた。「こんな日に・・・あゆみの命日に解るなんてな。」記事を机に置いて朝ちゃんもそっと出て行く。
「よぅ!シンちゃん、あゆみは何で死んだんだ?」ケンタの問いかけにシンジが目をこすって起きて答える。「戦争中、結婚してたのは嘘で、広島にいたんだと。白血病で死んだんだ」。「ケンちゃんの子供欲しかったんだけどねー。原爆症って遺伝するんだって」
少しの沈黙の後、三人が呟いた。「どうしようもねぇなぁ・・・JAZZ何か好きになっちまって」
「シンちゃんも一緒にやろー」あゆみがシンジを呼んだ。「なんだ、神経衰弱じゃねえかよ」笑うシンジに「いいんだよー。あたしたち二人にはたっぷり時間があるんだからさぁ」
神経衰弱をしながら大作の話に興じる。
「でも、よかったよねー。大ちゃん」なんて微笑みながら。
◆一番しっとりとした展開の第4話。初めはモノトーンな悲しげな雰囲気に近寄りがたさを感じていたが、3回見て受け止め方が変わった。このお話が、一番マキノカラーが強い作品。このバンドのメンバーをもっともっと見ていたいって思った。ケンちゃんがニューヨークに行く前のシーンのメンバーのやり取りが一番好き。強くは引き止めない。お互いを認め合って、距離を置き合って、そして一番近くにいる。少し、ピスケンや虚飾の時の男たちの繋がりに似た匂いがした。
いつものような、わーっと来る泣きは無く、でも、一つ一つの言葉に、目線に涙がこぼれるお話だった。
4話全てが繋がり合い、絡み合って紡がれた4っつのお話。一つ一つにストーリーがあり、でも、四つ全てを貫くもの。それが楽屋であり、楽屋が見続けた分岐点だったのかな、と思う。
4話目の大作が1話目の大作に繋がり3話目へと流れる。1話目の山ちゃんが3話目の山ちゃんに繋がり、2話目のマサルが3話目のじっちゃんに繋がる。4話目の安田は2話目の目の安田と同じ人で。
季節もまた、春から夏へ。秋を経て冬で4話なのかなと思った。
そして全ては同じ楽屋で起きたことなんだろう。全てが旅公演。少しずつズレて語られた時代。楽屋は見てきたのだと思う。沢山の出来事を。分岐点を。そこにいた人々の物語が「ズビズビ。」
カテコの生演奏も素敵だったし、観れば解るのタイトル「ズビズビ。」の謎。オイラ最後の最期まですっかり忘れてたんだけど^^;ちゃんと解りましたよ。最後の○は、英世さんにこっそり教えてもらったんだけどね~
この作品は、多分どんどん変化するんじゃないかな。と思う。
大阪公演をご覧になった方の感想も、東京公演をご覧になった方の感想も、是非是非聞いてみたいです!
最後に、舞台の傾斜もかなりありますし、激しい動きの方も多いですし、お怪我の無いように気をつけて舞台を勤めて下い。大阪公演では約一名の負傷兵が・・・流血状態でちとビビリましたぞえ。(笑)
あ、写真は、会場内に貼っていたお願い。赤のラインのお願いに笑いました。そうです!皆様、上演中はM.O.P.に限らず気をつけて下さいね。
再度申し上げます。この記事もネタバレとなっておりますので、くれぐれも、これからご観劇される方は読まないようにお願い致します!
では、続きをGo!
■ずいぶんな話
とある旅公演の最終日の楽屋。カーテンコールも間近でバタバタしている。
舞台監督を目指して20年この世界にいる山ちゃんは、今回の旅公演で学生の頃の初恋の人と再会。そして密かに愛を育んでいた。
カテコ間近であるのに、役者の1人が衣装を脱いでしまっている。自分などカテコに出なくても大丈夫だと豪語するしろがねに、衣装を着ける様に怒る山ちゃん。そこへ恋人の草野がやってくる。仲間が気を利かせ、二人だけを楽屋に残して立ち去る。役者をしている彼は、すれ違いの多いこの世界から身を引いて、自分の帰りを待っていてほしいらしいが、山ちゃんは自分の夢を諦め切れないで心が揺れていた。
そこへしろがねが本番で壊した舞台装置の修理中に怪我をしたスタッフの代わりに、山ちゃんにラストの風船振り落としする指示が来る。
なんとなく上手く行きかけていた二人であったが、カテコ直前に、草野を捨てた妻が舞い戻ってくる。
このドタバタで山ちゃんは草野をカテコに送り出すこともできず、自分は頼まれた風船振り落としをすることも出来ず・・・更にはカテコ上がりのしろがねは、昭和初期の設定の舞台にも関わらず、フリースに羽織姿だった。最悪の千秋楽を迎えた。
妻登場で、山ちゃんと暮らす決心をしていた草野であったが、妻の泣き落としでモト鞘方向へ流される。
撤収作業で誰もいなくなった楽屋で山ちゃんがタバコを噴かす。「全館禁煙ですよ~。わかってますよぉ~。。。」
舞台監督が山ちゃんが犯した一連の手違いを叱る。「そろそろ次の公演はお前に任せてみるかと思っていたが・・・。舞台を舐めるな。イチからやり直せ。」
1人になった山ちゃんのいる楽屋に老夫婦が入ってくる。
「ココだな。」「私は初めから解っていましたよ」そんな会話をしている夫婦は、山ちゃんにお世話になった、今後もよろしくと挨拶をする。
山ちゃん「南さんの演技大好きです。」
南「山ちゃんは昔私が国王役のハムレットに出演した時にいた山ちゃんか?」
山ちゃん「はい。そうです」
南「あの頃は人間がまだまだだったが・・・(微笑む)」
山ちゃん「今もまだまだです。」
老夫婦は仲睦まじく楽屋を後にする。山ちゃんは気を取り直して仕事を続ける。
◆一番笑いがあって、一番アクロバティック(笑)で、一番ほっこりできたお話。
初めはこの話が一番面白いと思った。間を置いてパンチの利いた台詞で笑わせてくれる、マキノさんお得意の演出。
小市マンの老役者の演技が、ねばねばの時のルオ君の演じた役者に重なって、ちょっとフフフと笑えた。しかし、老人らしさは扉に軍配が上がるかな(笑)なんつって。
一話で出て来た駆け出しの山ちゃんが、再度南が出ている旅公演に着いている。そして、その旅公演にはしろがね一座のちゃらんぽらんなマサルも出演しているらしい。そしてその演目がかつてのM.O.P.の上演作品『青猫物語』。
物語とM.O.P.の歴史とが絡まりあったこの第3話。やはり山ちゃんの人生の分岐点である。
■ビタースイーツ
昭和初期。雨のそぼ降る夕暮れ。ビタースーツというJAZZバンドの楽屋。旅公演の途中であるらしい。
少しの雑談の後、本番前にシーメーに行こうとするメンバー。バンマスのシンちゃんがサックスのケンちゃんに言う。「ケンちゃんがそうしたいなら、俺はいいよ。」皆は何の事かは解らなかったが、問いただす前にあゆみが遅れて到着した。
あゆみは天真爛漫な、根っからのJAZZ好きのシンガーだった。そしてケンちゃんの内縁の妻だった。実はあゆみは妊娠をしていた。
あゆみに憧れを抱いていたバンドのボーヤの大ちゃんは、バンドとあゆみを置いてニューヨークに渡ろうとしているケンタが許せなかった。そう、シンちゃんの話していた「いいよ」はこの事だったのだ。
「音楽は誰かに頼まれてするもんじゃない」シンちゃんの台詞通り、あゆみとビタースイーツを賭けた大ちゃんの一世一代の賭けは、ケンちゃんの勝ちであっけなく終わった。ケンちゃんがいかさまをした事を、大ちゃんは知らない。
「あっちへ行ったらクスリはやめなよ」「あっちならクスリが無くてもエキサイトできらぁ」シンジとケンタの会話の後、あゆみはお腹の子供をいなくしてしまった事を大ちゃんに告げ、大ちゃんにさよならのキスをした。
楽屋に残ったケンちゃんとあゆみ。二人で神経衰弱をはじめる。
「ニューヨークはどうだった?」あゆみが聞く。
「スゲェ所だよ。2年くらいは夢中だった。でも、壁にぶつかった。ビビっちまった俺は、俺の音が出せなくなった。」ケンタが答える。
「どう?リハーサル聞いたでしょ?」あゆみが聞く。
「(目をつぶり)あぁ、悪くない。悪くないバンドだ。」
そこへシンちゃんが戻ってくる。楽屋を見て、少し驚く。あゆみとケンタが話しかける。
「ケンちゃんが悪くないって」微笑むあゆみ。「ニューヨーク帰りにそういってもらえると嬉しいねぇ」シンジが答える。
「少し疲れたから眠るよ。」シンジが机に突っ伏した。
そしてモノクローム。
バンドのメンバーが戻ってくる。「南大作がウチのボーヤだったって?」「そうだよ」・・・口々にスターの大作の話をしている。そこへ訃報が届けられる。
「ケンちゃんが死んだって。」
小さな記事を読むメンバー。シンちゃんは相変らず眠っている。訃報を知らせようとしたマツダをマネージャーの朝ちゃんが止める。「シンちゃんはきっと知ってたよ。朝から様子がおかしかった」
メンバーがシンちゃんを残してシーメーに出かける。シンちゃんの机にあるあゆみの写真を見て朝ちゃんが呟いた。「こんな日に・・・あゆみの命日に解るなんてな。」記事を机に置いて朝ちゃんもそっと出て行く。
「よぅ!シンちゃん、あゆみは何で死んだんだ?」ケンタの問いかけにシンジが目をこすって起きて答える。「戦争中、結婚してたのは嘘で、広島にいたんだと。白血病で死んだんだ」。「ケンちゃんの子供欲しかったんだけどねー。原爆症って遺伝するんだって」
少しの沈黙の後、三人が呟いた。「どうしようもねぇなぁ・・・JAZZ何か好きになっちまって」
「シンちゃんも一緒にやろー」あゆみがシンジを呼んだ。「なんだ、神経衰弱じゃねえかよ」笑うシンジに「いいんだよー。あたしたち二人にはたっぷり時間があるんだからさぁ」
神経衰弱をしながら大作の話に興じる。
「でも、よかったよねー。大ちゃん」なんて微笑みながら。
◆一番しっとりとした展開の第4話。初めはモノトーンな悲しげな雰囲気に近寄りがたさを感じていたが、3回見て受け止め方が変わった。このお話が、一番マキノカラーが強い作品。このバンドのメンバーをもっともっと見ていたいって思った。ケンちゃんがニューヨークに行く前のシーンのメンバーのやり取りが一番好き。強くは引き止めない。お互いを認め合って、距離を置き合って、そして一番近くにいる。少し、ピスケンや虚飾の時の男たちの繋がりに似た匂いがした。
いつものような、わーっと来る泣きは無く、でも、一つ一つの言葉に、目線に涙がこぼれるお話だった。
4話全てが繋がり合い、絡み合って紡がれた4っつのお話。一つ一つにストーリーがあり、でも、四つ全てを貫くもの。それが楽屋であり、楽屋が見続けた分岐点だったのかな、と思う。
4話目の大作が1話目の大作に繋がり3話目へと流れる。1話目の山ちゃんが3話目の山ちゃんに繋がり、2話目のマサルが3話目のじっちゃんに繋がる。4話目の安田は2話目の目の安田と同じ人で。
季節もまた、春から夏へ。秋を経て冬で4話なのかなと思った。
そして全ては同じ楽屋で起きたことなんだろう。全てが旅公演。少しずつズレて語られた時代。楽屋は見てきたのだと思う。沢山の出来事を。分岐点を。そこにいた人々の物語が「ズビズビ。」
カテコの生演奏も素敵だったし、観れば解るのタイトル「ズビズビ。」の謎。オイラ最後の最期まですっかり忘れてたんだけど^^;ちゃんと解りましたよ。最後の○は、英世さんにこっそり教えてもらったんだけどね~
この作品は、多分どんどん変化するんじゃないかな。と思う。
大阪公演をご覧になった方の感想も、東京公演をご覧になった方の感想も、是非是非聞いてみたいです!
最後に、舞台の傾斜もかなりありますし、激しい動きの方も多いですし、お怪我の無いように気をつけて舞台を勤めて下い。大阪公演では約一名の負傷兵が・・・流血状態でちとビビリましたぞえ。(笑)
あ、写真は、会場内に貼っていたお願い。赤のラインのお願いに笑いました。そうです!皆様、上演中はM.O.P.に限らず気をつけて下さいね。