「いっぽ」のつぶやき

健康に福祉にボランティアにと、自分らしい人生を過ごすために、一歩ずつ歩んでいる「いっぽ」のつぶやきです。

平等と公平の違い

2007-06-24 07:29:25 | 日記
ネットワークビジネスについて、大手の会社に入り、抜群の成績を残しながら、年功序列制度などに疑問をもって5年で退社し、ネットワークビジネスで驚異的な成績をあげている人が書いた本がありました。

その中に、私自身がこれまで何かへんだなぁ思っていたことについて、なるほど!と思えるところがありました。
日本は資本主義国家ですが、人々の社会慣習の中にはさまざまな社会主義が蔓延しているというのです。
それはどういうことかというと、みな「平等」であるべきだという考え方が根付いているということです。
「平等」であるということはとても良いことのようですが、それはときには不公平さを生み出します。
たとえば、10名で会社を興し、1000万円儲かったとします。
それを一人100万円ずつ分けるのが平等で、貢献した度合いによって分配金が変わるのが公平なのだそうです。
ですから、平等と言うと聞こえはいいのですが、一生懸命働いた人も、そうでない人も、同じ賃金をもらうということになり、一生懸命働いた人にとっては不公平感が生まれます。

私は独身時代、国家公務員組合立のところで働いたことがあり、そこの給与は公務員に準ずる、となっていました。
いきなりとても忙しい部署に配属になり、始業と同時に仕事が始められるよう、朝早めに行って準備をし、毎日、一生懸命働いても終業時間までに終わらなくて残業をしていました。しかも、残業時間が多いと、上司が仕事の手順が悪いと上から怒られるというので、短めにつけていました。
一方、同期の友達は、のんびりと仕事ができる部署で、終業時間前には片付けも終わっているようなところです。
それなのに、最初のボーナスのときに、比べてみたら彼女の方が多かったんです。
私は上司に、おかしいんじゃないですか?と尋ねたら、給料は決まっているけど、ボーナスは査定の上決まることになっているので、少し差をつけなくてはいけないんで、今回彼女が多かったら、次のときはあなたが多いと思うよ、と言われました。
仕事の内容とはまったく関係なかったんです。
好きで就いた仕事でしたが、これではやる気をなくしてしまいます。

そういえば、ソ連の社会主義が崩壊したのも、みんなが働かなくなったから、と聞いたことがあります。
畑ではジャガイモが豊作になっているのに、それを掘り出して運ぶ人がいなくて、食糧不足になったというのです。
社会主義国は、みな平等の立場から、一律に賃金が支払われるので、それでは働く意欲もなくしてしまいます。
今問題になっている社会保険庁の場合も、働こうが働くまいが、首になることはないし、決まった給料をもらえるし、しかも年齢があがるにしたがい給料もあがっていくんですから、働くのが馬鹿らしいと思えてくるのでしょうね。

一方、資本主義社会では「公平」に扱われるのが原則です。
時間で計算するのではなく、その人がどれだけ貢献したか、どれだけの結果を出したかが評価されます。
歩合給の世界では、時間に対する保証はありませんので、結果がすべてです。
大学入試で考えてみてください。合格、不合格がでますが、それはどれだけ時間をかけたかではないですよね。
毎日10時間勉強したのに合格しない人もいれば、ほとんど勉強しなくても合格する人はいます。
それは能力の差ですから仕方のないことで、それについて文句を言う人はいないでしょう。
でも、それが仕事になると不満をいう人がでてきます

ネットワークビジネスにおいて一番批判があるのが、「上が儲かる=悪」ということのようです。
しかし、上になるためには、その人はそれなりの努力をしたはずです。
普通の会社で考えてみてください。
完全なピラミッド型で、平社員→主任→係長→課長→部長→取締役と出世とともに昇給していきます。
つまり、大きな組織をつくれば、収入が増えるのは至極当然のことなのです。
それが会社だったら、昇進するためには長い時間を必要としますが、ネットワークビジネスなら、その人の能力次第であっという間に大きな組織を作ることができるというだけのことです。

公務員も、そろそろ年功序列ではなく能力主義にして、能力のある人が力を発揮できるようにしてもらいたいですね。
コメント
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