光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

江戸時代から続く神事・木更津市中島の梵天立て①

2024年01月15日 | 日記

 厳寒の中晴れて風の強い1/7(日)木更津市中島・金田漁協の裏手の海で、梵天立ての神事が行われました。時刻は午前7時、中島地区6つの地区(東、中宿、下宿、鯨、浜戸、新町)の若者たちが竹の先に御幣を付けた梵天と呼ばれる竹の棒を海に立てる伝統行事です。

 私たちが着いたのは、7時少し前でした。会場の中島の海には誰が飛ばしたのかドローンが飛び回っていました。またアクアラインが朝日に照らされて赤く輝いています。私は10年間程この行事を撮っていますが、不思議なことに梵天立ての行われる日に、天候が崩れた事は在りません。

 若者たちが海に入る場所の右側には結界が張られ、行人たちが10人以上待機していました。若者たちが梵天を立てる間、この結界の中で出羽三山の信仰者である行人が祈祷を行い、五穀豊穣や無病息災を祈願します。7時を幾分過ぎた頃、行人の法螺貝が鳴り若者たちが厳寒の海に入っていきました。

 最初は赤い襷(たすき)を着けた若者3人が、梵天を掲げて厳寒の海に入っていきました。

  

 この3人は梵天が濡れないように高く掲げて、遠浅の海を進んでいきます。そして3人で協力して梵天を海底に突き立てます。

 空気が澄んでいるせいか対岸のビルやスカイツリーが良く見えます。

 次に黄色い襷をかけた2人組が海に降りていきました。小梵天を持った同じ組の人たちが途中までついて行きます。海からは最初に梵天を立てた組が戻って来ていました。途中でエールの交換をしているようです。

 黄色い襷の組も梵天を立てていますが、なかなか立たず苦労をしているようです。浜では行人たちが力強く般若心経を唱えていました。