5/4(祝)木更津駅に行く途中面白い光景を見ました。クレーン車のアームに鯉のぼりが、棚引いていたのです。木更津市中里のパチンコ屋「ともえ」の側にありました。大きな重機が何台も置いてあり、確か昨年のゴールデンウイークにも鯉のぼりが揚がっていたのをおぼえています。
鯉のぼりの歴史は江戸時代までさかのぼります。この頃武家に男の子が生まれると、端午の節句に家紋が描かれた幟や、五色の吹流しを飾る風習がありました。そして武家では虫干しも兼ねて兜や鎧も飾るようになり、これが五月人形の由来とされているようです。
また裕福な商家では武家の真似をして武者絵が描かれた幟を立てました。やがて武者絵の中に中国の故事である「鯉の滝登り」を模した鯉の絵が登場してきました。その後我が子が立身出世出来るように、幟に鯉を描く様になり、それが鯉のぼりの由来との由。
鯉のぼりは江戸時代には、男の子を表す黒の真鯉1匹でした。明治時代になると赤い緋鯉が加わり、黒い真鯉はお父さん、赤い緋鯉は子供を表すようになりました。そして唱歌にあるように昭和になると、青い子鯉が加わり、黒い真鯉は父親、赤い緋鯉は母親、青い子鯉は子供になりました。
なぜこの重機の会社では鯉のぼりを揚げるのでしょうね。インスタグラムにも紹介されていました。それには粋な計らいとありましたが、クレーン車のアームに取り付けるのも結構大変でしょうね。私は春の蜃気楼の様に感じました。